ここでは、漫画政宗くんのリベンジの10巻のネタバレと感想を書いていきます。
9巻のおさらいなども軽く入れたいと思います。
政宗が安達垣愛姫と向き合う時がきました
そして、それとは別に政宗の中に生まれつつある新たな想い。
相変わらず引きが上手いです。
続きが読みたくなる構成がにくいですね。
ネタバレNGの方は読み進めないようお願いします。
漫画「政宗くんのリベンジ」9巻のおさらい
「本物のおれと付き合え」そう言って、政宗と安達垣愛姫の関係が始まった。思っていたような彼氏彼女とは違った形で始まった二人だが、少しずつ距離は縮まり、クリスマスには二人っきりで政宗の家で過ごすことに。しかし、安達垣に不意に触れた政宗には蕁麻疹と腹痛が発症し、安達垣は政宗のコートにあるプレゼントを取り帰ることに。しかし、安達垣はその時にリベンジ帳を発見してしまう。その後、吉乃と再開する政宗だったが、安達垣や寧子に触れると発症した蕁麻疹は吉乃に触れても発症しなかった。「付き合うなんてしなきゃよかったな」「師匠と計画練ってるときが一番楽しかったかもしれない」と失言を漏らす政宗と吉乃の揺れる想い・・・
漫画「政宗くんのリベンジ」10巻のネタバレ
ここからは漫画「政宗くんのリベンジ」10巻の内容をネタバレしていきますので
ネタバレNGの方は絶対に読まないようお願いします。
漫画「政宗くんのリベンジ」45話のネタバレ
真冬の登校途中、眠気眼にあくびをしながら歩く。
「あくび」
すると後ろからすかさず注意してきたのは小岩井吉乃だ。
「小岩井さん」
そう返事を返した瞬間、政宗の腕に柔らかいものが当たる。
「そういう呼び方きんし。吉乃って呼ぶって決めたでしょ?」
そう言って小岩井吉乃は政宗の腕にしがみつき上目づかいで話す。
こ、これは・・・
夢だった。
大量の汗をかいて夢から目覚めた政宗の心臓は
ドッドッドッと早い鼓動を奏でていた。
「・・・・・夢、かよ」
政宗は夢に吉乃を見るほどに
彼女との再会は、彼の心に大きなものをもたらしたのだろうか。
(たぶんこの世には、絶対に認めちゃいけない想いがある)
「あっこれ可愛いー」
と、雑誌の手作りチョココーナーに目をやっているのは
委員長の双葉妙だ。
どうやらバレンタインに向けて乙女の作戦会議中のようだが
そのアドバイザーとしてお呼ばれになったのは小十郎だ。
「珍しい、小十郎が女子にモテてる・・・」
と教室に入るなり最初は目を疑った政宗だったが
状況を把握し納得する。
「真壁君、僕頼られてるんだ。もしかして男らしい?」
と途方もない勘違いをしている小十郎きゅん。
「し、信頼はされてるんじゃないか」
否定するわけにもいかず、政宗は当たらずとも遠からずな返答をする。
「政宗くんにもあげるから期待しててよね」
双葉がそう言ってはくれているが
政宗にとってはバレンタインなどモテイベントとして興味があるくらいで
チョコはただのカロリー爆弾に過ぎない。
そんなことを考えながら返答に困っていた政宗
「ああ、政宗くんは安達垣さんから貰うもんね」
政宗の考えていたこととは違ったが
双葉から気を使われてしまい、結局双葉チョコは断ることに。
放課後の安達垣邸では
安達垣愛姫によるチョコの食べ比べ大会が開かれていた。
「これって、バレンタインのよこうれんしゅうですか?」
と隣で安達垣の言われるままにチョコの味のメモを取っていた吉乃が図星をつく。
「なななな何言ってるの!これはただのおやつよ!糖分補給よ!」
そう顔を真っ赤にする安達垣愛姫は嘘が付けない体質のようだ。
「どうせならてづくりしたらどうですか」
「あなた、私の話聞いてた?」
「だって、ぜったいよろこびます」
そう自信満々の顔で目の前に立っている吉乃を見て観念した安達垣愛姫だったが
「半端なもの作ったって笑われるだけでしょ」
料理なんかやったこともない安達垣愛姫にとっては
手作りチョコなんてものは、選択肢にすら入っていなかった。
「だいじょうぶです、わたし愛姫さまにおしえます」
不安一杯の安達垣愛姫が頬を赤らめながら吉乃と目を合わす。
「・・・ふぁいとです」
そこから吉乃先生による手作りチョコ講座が始まるが
見事にやらかしてしまう安達垣愛姫には手に余る代物で
結局、より簡単に作れる手作りクッキーにすることで
何とかバレンタイン前夜に完成させたのだった。
「本番前日だけど何とか間に合ったわね」
「生チョコ路線をあきらめてクッキーにしたのはせいかいでした」
「ねぇ吉乃、あなたは誰かにあげたりしないの?」
「ほら、別に特定の相手とかじゃなくても、義理でもなんでもあるじゃない」
「・・・喜ばない人もいるんですよ」
「・・・・・まぁ、そうよね」
自分用に作っておいたクッキーを頬張りながら
安達垣愛姫は見事に地雷を踏んでいくのだった。
バレンタイン当日。
「真壁先輩!これ受け取って下さい!」
以前飲みかけのスポーツドリンクを手渡した後輩が
ここぞとばかりにバレンタインアタックを仕掛けてきたのだが
「あのときのペットボトルもちゃんと大事にしてます♡」
そんな飲みかけペットボトルを家宝ものにしている後輩を見て
背筋を凍らせる政宗。
しかし、学校が終わる頃には
両手には持ちきれず、紙袋2つ分にはなろうかという
相変わらずのモテっぷりを発揮していた政宗だった。
そんなチョコの山を眺めながら鼻の下を伸ばしていると
「ふーん、ずいぶん大漁ね」
(安達垣さん!?)
目が完全に残虐姫の時のそれだった。
「すいません!ちょっと調子にのってました!」
「そんなにいっぱいあるなら私のなんて必要ないでしょう」
自信なさげに目を背ける安達垣の手には紙袋が握られている。
「そんなことないよ、安達垣さんのチョコがあるなら欲しいよ」
「お世辞なら結構よ」
「違うって」
「・・・じゃあこれ」
政宗に包装されたクッキーを渡そうとした手には
いくつもの絆創膏が貼られていた。
「・・・火傷でもしたの?」
「そんなところは気づかなくていいの」
一瞬いつもの安達垣愛姫に戻るが
初めての手作りクッキーに彼女は自信がないようだ。
こんな作れもしないクッキーを健気にも頑張って作ってくれるような彼女がいるんだ
裏切れるか、この子を
そう再認識する政宗。
「今、食べてもいい?」
「えっ、い今?」
焦る安達垣だったが、政宗はもう包装に手を付けていた。
「めっちゃお腹減っちゃっててさ」
ダイエット、摂生、肉体改造、8年分の復讐心、ただしイケメンに限る
みんなみんな捨ててしまえ・・・
「うん!むちゃくちゃおいしい、愛姫ちゃん」
そう言ってサムズアップしながらの笑顔は
まるで太っていた頃の、昔のマサムネだった。
ある日の放課後。
藤ノ宮寧子と二人。
校舎の窓から見える外の風景は薄っすらと白くなりはじめていた。
「・・・少し丸くなりまして?」
「んー、かもな」
安達垣愛姫の健気さに全てを捨てる覚悟をした政宗は
彼女の放課後の食べ歩きに付き合うまでになっていた。
「今日はどちらへ?」
「いや、今日はなんか向こうが用事あるらしくてさ」
「結構降りそうだし、積もらないうちに帰ろっかなって」
「そうですわね」
そう言って政宗は寧子に別れを告げる。
「来たわよ」
「寒い中お呼びだてして申し訳ございませんでした」
旧校舎の教室に現れたのは安達垣愛姫だった。
「私よりあなたの方が心配よ、ノーパンで風邪でも引かれたら目覚めが悪いわ」
「お優しい愛姫様」
政宗が言っていた安達垣愛姫の用事とは
藤ノ宮寧子に呼び出されたことだった。
「何の用なの」
「折り入ってお願いがございますの、言える立場に無いことは承知の上で。それでもどうか・・・」
「どうか政宗様と別れていただけませんか」
漫画「政宗くんのリベンジ」46話 前編のネタバレ
「・・・顔、上げて。頼まれる理由なんてない」
「政宗様は・・・貴方のことを愛していません」
「思いは別のところにあるのに、過去の思い込みに縛られて今、とても苦しんでる」
「そんなこと知ってるわよ!!」
今にもこぼれそうな涙の粒を溜め、反論する安達垣愛姫。
「知ってる、前にあいつの手帳を見たの。そこにはどうやって憎い私を攻略してやるかって、そんなことばっかり書いてあった・・・」
「ご存知でしたら、どうして・・・」
「そんなの」
「好きだからに決まってるじゃない」
穏やかな顔でそう言った安達垣愛姫の頬には
溜めた涙が伝い、こぼれ落ちていた。
「あいつって一生懸命な馬鹿でしょ」
「馬鹿みたいに一生懸命、でもいいけど私に嫌われたって思えば慌てるし適当にあしらえば怒るし」
「何でこんなにめげないのって、不思議で・・・気になって・・・」
「じつは昔のマサムネだってわかった時は、すごく嬉しかった」
「愛姫様・・・」
「付き合ってからも、いろいろ引っかかるところはあったけど」
「昔の自分も今の私もじつは好きじゃないんだって思うと、腑に落ちたりもするのよね」
「わたくしには愛姫様のお気持ちがわかりません・・・」
「どうしてそれで政宗様をお好きなどと・・・」
全てを理解した上で政宗を好いている安達垣に悲痛な表情を浮かべる寧子。
「知ってる?昔のあいつだって大概ヘンで歪んでたわ」
「嫌がられても拒否されても、今更マサムネを切り離せない」
「それが私なの」
「そういうわけで一方通行はあなたと一緒、根は私のほうが深いかも」
そう言って立ち去る安達垣愛姫。
その覚悟を知った寧子に反論できる余地などもうなかった。
「吉乃、待たせたわね」
「寒いから何か食べに行きましょう。カフェファミレス甘味処、どこがいいかしらね」
旧校舎を出た二人、外は一面真っ白になっており
今も降り続くそれに傘をさす安達垣と吉乃。
「愛姫さま」
「何?」
「なにかあったんですか?」
「別に何も」
やはり吉乃には嘘はつけないらしい
「そんなのうそ」
泣いたばかりの腫らした目に
吉乃の真っ直ぐな瞳がこちらを向いていた。
「本当にちょっとした話し合いよ」
「真壁は私のことなんて好きじゃないから、別れたほうがいいってノーパンが」
それを聞いた吉乃は旧校舎へと走り出す、が
「やめなさい吉乃!」
「だって愛姫さま、そんなのひどい」
「行ってどうするの」
強引に吉乃の腕を掴み引き止める安達垣。
その時、痛い程の強風が舞い込み、吉乃の片手から傘が離れる。
我に返った吉乃だったが
安達垣の顔はそれはもう酷いものだった。
「あの女が言っていることは別に間違ってないわ」
「好かれていないのは本当だもの」
「あいつはね、じつは私が憎くて私に近づいて」
「ちがう・・・」
「ちがうんです愛姫さま」
安達垣の手と制服を握りしめて迫る吉乃は
いつもとは違う切迫感があった。
「吉乃・・・?」
「それは完全にかんちがいなんです」
「わたしがいけないんです。わたしのせいなんです」
「ごめんなさい・・・」
「愛姫さまたちはわるくない・・・」
雪が降り続く中、吉乃は少し間を空けて
ついにあの日の出来事を話し出す。
「・・・私は、豚足のことが憎くて、愛姫様をとられたくなくて」
「だから、豚足っていって追い払ったんです」
「豚足は復讐しようとおもって転校してきたみたいです」
「でもわたしは、そんなことしてほしくなかった」
「だから協力するふりして愛姫さまと豚足に仲直りしてもらおうって・・・」
「がんばってみたの?」
その安達垣の質問にこくりとうなずいた吉乃は
まるで嘘がバレた幼い頃の時のようだった。
「だから愛姫さま、好かれてないなんていわないで」
「豚足と愛姫さまはちゃんと両想い、豚足もわかってる」
吉乃の告白により三人の間にあった
すれ違いは解消される。
安達垣愛姫は吉乃とマサムネの思いを振り返り
再び涙を流す。
ああ・・・あなたって
ううん、違う
あなたちって・・・・・
「濡れるわよ」
そう言って、どこかにいってしまった吉乃の傘と
吉乃自身に自分の傘を手渡す安達垣。
「ねぇ、ちょっと調べてもらいたいことがあるの」
「しらべもの・・・ですか?」
「そう」
「その『豚足』にも、たぶん関係があるから」
漫画「政宗くんのリベンジ」46話 後編のネタバレ
自宅の机で宿題をしていると
残虐姫と表示されたスマホが唸りだした。
「俺だけど」
「ああ真壁?今いい?」
「いいけど、どうしたの?」
「別に学校でも良かったんだけどね。わかったとなると気が焦るのよ」
「・・・?」
「週末になんだけど、デートしない?」
(デ・・・!)
予想の斜め上を行く安達垣愛姫本人からのお誘いに
思わず座っていた椅子から立ち上がる政宗。
(お、落ち着け・・・)
「いいよ、俺もさ、そろそろ誘おうと思ってたんだ」
冷静を装ったつもりの政宗だが、どこか声が浮ついている。
「そう、良かった。ホワイトデーも近いものね」
(ほ・・・ほわ、ほわいとでーーー!?)
完全に恋人の一大イベントが頭から抜け落ちていた政宗は
冷静さを装うことすらままならず
「それでね、真壁聞いてる」
「き、きいてるさ・・・もちろんさ」
相槌を打つのが精一杯な状態に。
「今回のデートは、できれば私に任せてほしいの」
(・・・はい?)
「付き合ってほしい場所があって」
「あ・・・なんだ、そういうこと。何?買い物とかしたいの?」
「まぁ、そんな感じ」
デート当日。
(・・・ここで、いいんだよな)
呼び出されたのは、デートの待ち合わせ場所には
あまりに相応しくない、一般的なドラッグストアだった。
政宗がドラッグストアに入ると
少し時間を置いて、安達垣愛姫が現れた。
「良かった、場所間違えたかと思ったよ」
「別に間違っちゃいないわよ、ここでいいの」
「何か買いたいものでもあるの?」
「そう、ちょっと待ってて。すみません」
そう言って安達垣が声をかけたのは
店内で品出しをしているメガネの定員だった。
「久しぶりね、私のこと覚えてる?」
「へ?」
店員は見るからに美少女な女性に急に声をかけられ
呆気にとられている。
「東小学校出身、小さい頃はうちの屋敷の近くまで来て遊んでたでしょう」
「あ、あー!もしかして安達垣の」
「そう、あそこの一人娘。で」
安達垣は政宗のコートを掴み、彼の前へと引っ張ると
「こいつのこといじめてた」
政宗は口を出すことも出来ず、変な汗が滲み出す。
「な、何言って・・・」
「覚えてない?真壁政宗、あの頃は早瀬政宗って言ってたはずだけど」
「・・・デブ宗?」
当時のいじめられていた頃のあだ名と記憶がフラッシュバックする政宗だったが
「いや、ぜんぜんわかんなかったよ、マジで?」
「あ、うん」
「別人じゃん!?」
「でしょ、この人激やせしたから」
そんな昔話をしていると
奥にいたバイトのおばちゃんに呼ばれるメガネ店員。
「邪魔してごめんなさい、それじゃ」
用は済んだと、安達垣は政宗を連れてドラッグストアを出る
その時
「あの、早瀬君。いろいろごめん!」
そんな形で昔のイジメ事情を軽く謝ってくれたメガネ店員だが
政宗にとっては結構大きなことだった。
「・・・・・」
「そろそろ落ち着いた?」
そう言ってニコリと口元を緩めて安達垣が政宗を見る。
「・・・最初からこうするつもりだったの?」
「そう、会ってみてどうだった?怖かった?」
「いや・・・案外、平気だったというか・・・」
「どうでもよかった」
そう、どうでもよかったのだ。
実際にいじめていた張本人と対面し
激やせしたデブ宗の正体の答え合わせをし
最後には謝られた。
それで分かったのは“どうでもよかった”ということだった。
「他にも調べがついてる人はいるけど、会ってみる?」
「いいよ」
(たぶん、同じだろうし)
「そう、やっぱりね・・・強くなったのよ、マサムネは」
「努力して痩せて、変わることができたの」
「もう大丈夫なのよ、自信持って」
安達垣が用意した過去の精算というサプライズは
政宗にはかなり効いたようで、政宗の目頭が熱くなる。
「やめてよ、言った端から泣かないでよ」
「・・・ごめん、ありがとう愛姫ちゃん」
その言葉を聞いた安達垣愛姫は
残虐姫という言葉からは想像できいない程に
穏やかな表情をしていた。
「これ、お礼ってわけじゃないけどホワイトデーの」
「ほんと?何が入ってるの?」
「ホワイトチョコ、芸がなくてごめん」
「芸より美味しいのが一番でしょ」
そう言って、食い意地を張る姿は
いつもの安達垣愛姫に見えた。
自分の贈ったホワイトチョコを手に
幸せそうな顔を見せる彼女に
(触りたいな)
政宗は本心からそう思った。
(触れるかな・・・)
政宗が安達垣に触れようと手を伸ばした時
「でも、ごめんなさい」
「やっぱりこれは受け取れない」
「・・・・・え?」
彼女に触れようとした手には
安達垣から突き返されたホワイトチョコが残る。
「誰か一人ぐらい」
「あなたが捨てたがってるものを」
「拾ってあげてもいいと思うの」
「ちょっと待って、なんで・・・」
続きを言おうとした政宗を遮るように
「だからね、さよなら。真壁政宗君」
そう言って、他人行儀に政宗に別れを告げた彼女は
愛姫ちゃんから、残虐姫に戻ったようにも見え
政宗は消えていく彼女の背中を眺めながら
立ち尽くすしかなかった。
漫画「政宗くんのリベンジ」47話のネタバレ
あれから政宗は
学校を休んでいた・・・。
「続くね、政宗くんのお休み。3日目?」
「4日目ですわね」
「このままじゃ春休みになっちゃうよ」
休み時間に机に集まってトランプをしながら
政宗会議を開いているのは
机の主人である小十郎、そして双葉妙と藤ノ宮寧子の3人だった。
「藤ノ宮さん、何か理由とか知ってる?」
「いえ、申し訳ございませんが特には何も・・・」
「メールも出してるんだけど、反応ないんだよね」
「起きられないぐらい具合悪いとか!?」
「そういう容態でしたら先生もおっしゃるんじゃないでしょうか」
「そっかー、先生も困惑気味だったもんね」
そんな時、廊下を歩く安達垣と吉乃を発見する小十郎たち。
「安達垣さーん!」
二人に元気な声をかけたのは双葉妙だ。
「あのさ、政宗くんて風邪でもひいてるの?」
「風邪?」
「ほら、もう学校4日もお休みだし。メール出しても音沙汰なくて」
「・・・・・それは大変ね。お大事にしてもらいたいわ」
「あれ・・・もしかして知らない・・・?」
「初耳だわ」
「え、付き合ってるんだよね?」
「いいえ、もう別れてるから」
この安達垣愛姫の発言に一番ショックを受けたのは
隣にいた小岩井吉乃だった。
「どういうこと愛姫さま!」
「そのままの意味よ。真壁とはお別れしたの」
「だめだよ、そんなの!」
吉乃は今までに見せたことのない動揺と否定を安達垣愛姫にぶつけ
安達垣の手を強く握った。
「だめだよ、愛姫さまには・・・」
「だめかどうかなんて、あなたに決められる覚えはないわ」
「ともかく終わったのよ。これ以上は話しの無駄」
そう言って吉乃の手を振りほどき
安達垣は行ってしまう。
「・・・小岩井さんも知らなかったの?」
「しらないもなにも、まちがいだよ、こんなの」
「とりあえず放課後に豚そ・・・真壁くんの家にいく」
いつものクセが抜けきらない吉乃だったが
一番納得がいっていないのは彼女のようだ。
「お見舞い?じゃああたしも行く」
「ノーパン、あなたも来たいなら来て」
「たぶん、なんかの地雷ふんだんだとおもう」
「理由がわかればフォローもできる」
放課後、真壁邸にやってきた
吉乃と寧子、双葉の3人。
以前に家の中に上がっている吉乃と寧子はともかく
双葉は真壁邸を前に目を輝かせている。
吉乃がインターホンを押す、が
「・・・るす?」
「そういえば明かりが見えませんわね」
「ちょっとちょっと~、小十郎きゅんに託されたお勧めプリンが・・・」
そんな会話をしているとインターホン越しに
“プリン”というワードに反応した千夏が家から飛び出し
プリンを持つ双葉にダイブする。
「プリンの匂いがするう!」
初対面の真壁妹に抱きつかれた双葉は
漫画さながらの悲鳴を上げていた。
「やっぱり人間、給食だけじゃ生きられないわね」
千夏はさらっと真壁家の現在のヘビーな食事情を
小十郎お勧めのプリンをほうばりながらこぼす。
「ありがとうございます!これ超おいしいー」
「薦めてくれたのは小十郎くんだけど」
「お兄ちゃんの友達?」
「こんなスイーツセンスいい人いるんですか!」
そんな会話をしながら家庭内の事情の異変に気付いたのは寧子だった。
「何も召し上がってらっしゃらないんですか?」
洗われていない食器がいくつも重ねられ
数日放置されていたであろうそれらを見て寧子はそう思い当たったのだった。
「それが、うちのおかーさんが今ちょっとアレな感じで・・・見る?」
2階へと上がる階段には放置された着替えが散乱しており
それは千夏のものだとすぐに分かる。
「邪魔くさくて、ごめんなさい」
どうやら、真壁母と政宗がいないと
真壁家には家事全般をやる人間がいないらしい。
筋トレグッズのひしめく政宗の部屋入り
政宗の布団にくるまっている“母であったそれ”に呼びかける千夏。
「小岩井さんたちがおにーちゃんのお見舞いに来てくれたんだよ」
布団の隙間から僅かに視線をこちらに向け
「まーくん・・・まーくんなの・・・?」
「違う、おにーちゃんの友達。プリンもあるよ食べる?」
「ママいらない・・・」
布団に包まったまま、真壁母は千夏の周りを
ぐるぐると回り始める。
「ああああま~~くん~~~どーしていっちゃったのおおお~~~」
その狂気にはさすがにお見舞いに来た3人もドン引きだ。
「・・・いっちゃったって?」
吉乃が真壁母の言葉から拾い上げ千夏に疑問を投げかける。
「おにーちゃん信州のおじーちゃんとこに行っちゃったんです。荷物まとめて」
「ええ!?風邪じゃなかったんだ」
「それにしても急ですわね」
「週末に遊んで帰ってきたと思ったら、いきなり問答無用って感じで」
「・・・ママとめたのに・・・とめたのにぃ」
「ご覧の通りおかーさんは人間やめちゃうし家事はたまりまくりだし、もう何がなんだか」
「週末・・・それ、愛姫さまと最後にデートした日だ」
「そこでなんかあったってこと?」
「本気を出せば残虐姫の異名をとる愛姫様ですから・・・」
「相当えぐられるあだ名でも付けられちゃったか・・・」
「・・・あたしたちじゃ、おにーちゃんにはなんにも届かないんですよ」
「帰ってくるのも出ていくのもあたしの意見なんかおかまいなし」
「こんなに心配してくれる人がいっぱいできたのにね・・・」
兄の放置された学校の制服を握りしめ
自虐とも取れる悲痛な叫びを口にする千夏。
「ばかですよ、うちのおにーちゃんは」
真壁邸を後にする3人。
「けっきょく空振りかあ」
「所在だけはつかめましたけど・・・心配ですわね」
・・・・・
「・・・なにが心配なの?」
凍りつくような冷たいそれを
寧子の後ろからかけたのは怒りを内に秘めた吉乃の言葉だった。
「心配、してるの?」
「じつはうれしいんじゃないの?」
「小岩井・・・さん?」
おもむろに寧子の左腕を掴み上げ強く握る吉乃。
「こうなったのもあなたのせいじゃない」
「愛姫さまにへんなこと吹き込んで、思い通りになったから」
「ちょっとちょっと、やめなよ」
間に割って入ろうとする双葉だが、吉乃がそれを許さない
「まわりくどい真似して、そうやっても豚足があなたになびくことなんてないのに」
それを聞いた寧子は思わず吉乃に握られた腕を振りほどくと同時に
彼女の右頬を強く平手で打つ。
「お言葉を返すなら、ご自分がおやりになっている欺瞞のほうはどうなんです」
「・・・ぎまん?」
吉乃はぶたれた右頬を手で抑えながら返す。
「政宗様の本意がどこにあるかなんてとうにわかってはるやろ」
「なのに無視して愛姫様をけしかける」
「自分を守るために、自分の気持にも嘘をつく」
「わたしのきもちなんてどうだっていいの!」
「これが欺瞞やなくてなんなんや!卑怯者や!」
「何が過去や、こっちにはなんもあらへん、あらしまへんのや」
そういって大粒の涙を零しながら吉乃に反抗する寧子は
どこまでも真っ直ぐだった。
「そこまでよ。」
「こんなところでケンカなんてしないで、近所迷惑でしょう」
3人の前に現れたのは、安達垣愛姫だった。
「双葉さん、悪いんだけど藤ノ宮さんと一緒に帰ってあげてくれる?」
「わ、わかった」
ある意味双葉にとっては助け舟となった安達垣の唐突な仲裁により
吉乃と寧子の喧嘩は終わりを迎えた。
いきなり色んな想いをぶつけあった吉乃は
整理仕切れない感情に立ち尽くしていたが
安達垣は優しく彼女の手を取った。
「少し、話しをしましょう」
「あなたと」
「私」
「一対一で」
一方、信州のお爺ちゃんの家では
作務衣に身を包んだ政宗が落ち葉を集めていた。
その落ち葉に火をつけ眺める。
・・・眺める。
(たき火眺めてるところで別に答えなんか出ないけど)
(でも、せめて今だけは、何も考えたくないな)
昔もそんな思いでここに来たっけ
でも今は、誰一人憎む相手なんかいないっていうのに
なんで、また・・・
「政宗、掃除は終わったか」
「おじい様」
「これはなんじゃ、この屋敷には菓子のたぐいは持ち込み禁止のはずじゃぞ」
そう言っておじい様が手渡したのは
あの日、安達垣愛姫から突き返されたホワイトチョコだった。
そのチョコの包装を見て
一瞬、あの時のことが蘇るが
「ごめんなさい、うっかりしてました」
政宗はたき火にチョコを投げ込んでみせた。
包装紙がメラメラと燃え上がり
中身のチョコも解け始め蒸発を始める。
「菓子って、燃やしても・・・別に甘い匂いとかしないんですね・・・」
そのたき火を眺める政宗は
匂いもなく霧散するチョコに虚無を覚え、ただただ哀愁を帯びていた・・・。
漫画「政宗くんのリベンジ」48話のネタバレ
愛姫様とその付き人
それがわたしたちの関係だった
吉乃と寧子の喧嘩を強引に終わらせた後
安達垣愛姫は吉乃を連れ、遊歩道の端で足を止めていた。
二人の目の前には一見すれば流れのないようにも見える
大きな河川が対岸の街の景色を映し出している。
河川と遊歩道の境界にある手すりに肘を付き
安達垣が話し始める。
「考えてみれば、あなたとちゃんと話したことって、なかったかもしれないわね」
「『安達垣』の娘とか『小岩井』の娘とか、そういうの抜きにして」
「ないわよね、一度も」
「・・・・・わかりません」
「できるんでしょうか、そんなこと」
「私もそう思ってたから、あなたにちゃんと向き合えなかったのかも知れない」
「こんなにずっと、近くにいたのにね」
そう言って安達垣愛姫は
手すりに置かれた吉乃の手を包むように自分の掌を重ねる。
「いろんなこと、したわね」
「・・・そうですね」
「してもらったりもした」
「・・・そうですね」
(愛姫様には、どんな思い出が浮かんでるのかな・・・)
「でも・・・おつとめですから・・・」
「そうやって、私があなたに頼りっぱなしだったから」
「あなたは自分の気持を殺すことしか選べなかった」
「本当は真壁が好きなのに」
「・・・・・」
「言いたくても言えなかった」
「ち、ちがうちがうちがうちがいま・・・」
吉乃が言葉を詰まらせた時には
安達垣の人差し指が頬に優しくつき立てられていた。
そのまま二人は向き合う形になり
安達垣愛姫が両手で吉乃の頬を包み込む。
「愛姫さま・・・」
「ごめんね、吉乃。ずっとずっと辛かったでしょう」
「彼が好き?」
もう嘘を突き通すことが出来ないと理解した吉乃の目からは
涙が溢れ頬を伝ってこぼれ落ちる。
「愛姫さまに・・・幸せになってもらいたいんです・・・」
「それは私が決めることよ」
「あなたが心配する必要はないの」
「とりかえしのつかないことしたから、せめてって」
「でも、近くにいたら・・・そしたら・・・」
「ごめんなさい、愛姫さま」
「わかるわ、だから謝らないで」
安達垣は掴んだ頬をこちらへと引き
そのまま吉乃を抱き寄せる。
「私があなたにお願いするのはこれで最後にする」
「きちんと自分の気持に向き合ってちょうだい」
「吉乃」
「行って、自分の口で伝えてきて」
一瞬、躊躇が過るが
吉乃は涙を拭うと同時に決心する。
「・・・はい、愛姫さま」
涙を浮かべながらも笑顔で答えた吉乃に
安達垣も穏やかな笑顔で返す。
そして、吉乃は走り出す。
「次会うときは『様』なんていらないから!」
果たしてその言葉は吉乃に届いたのだろうか。
もう吉乃の後ろ姿は見えなくなっていた。
一人になった安達垣、我慢していた涙腺はついに決壊し
大粒の涙が遊歩道にこぼれ落ちた・・・。
その頃、寧子を連れて離脱した双葉は
失恋を振り切るためにカラオケ店に来ていた。
寧子が歌い終わった採点画面には
『98点』という高得点が表示されている。
「新記録更新じゃーん!」
「光栄ですわ」
「さーまたなんか注文しよ、お腹減ったでしょう」
「双葉さん・・・お気遣いありがとうございます」
「なーに言ってんのー。失恋の痛手はね、やけ食いとカラオケで癒やす」
「女子のジョーシキですから!」
「常識・・・」
そんな常識は初めて知ったという寧子が目を点にするが
「確かに・・・ちょっとすっきりしたかもしれません」
そんな常識があって良かったと思えるくらいには
今の彼女には救いだったのかもしれない。
「いっそのことどうよ。小十郎きゅんと付き合っちゃうってのは」
「小十郎さんと・・・?」
「政宗×小十郎のあたしだって現実はちゃんと認めてるからね」
「・・・・・?」
「え、うそっ、わかんない?」
「・・・初耳です」
「あの、本当に・・・?」
「たぶん小十郎きゅん、藤ノ宮さんと付き合いたいって思ってるよ」
「考えてみなよ」
「・・・・・」
「・・・趣味じゃありませんので・・・」
「あちゃー」
「まぁ、そんな簡単に切り替えなんてできないよね」
「大好きだったんだもんね・・・」
それは、まるで以前の双葉自身を見ているようだった。
「ねぇ藤ノ宮さん」
「なんですの」
「本気で好きになったなら、残ったものはあるよ」
「空っぽな女の子なんていないよ」
そこには双葉妙が経験した言葉の重みと
空っぽになりかけていた寧子を救うには十分な言葉だった。
「ありがとうございます、双葉さん」
双葉の隣で涙を流す寧子。
こうして、失恋を振り切るための常識とやらは
カラオケボックスの中で更に燃え上がっていくこととなった。
慌てて乗った長野方面へ向かう新幹線の中で
吉乃は車窓に映った自分の顔とぶたれた右頬のあざを見て
(わたしってほんと)
(嘘つきで)
(恥知らず・・・)
そんな自嘲に苛まれつつも、政宗と一緒だった想い出が蘇る。
高校で再会した時は、息が止まるかと思った
様子を見てから罠を仕掛けたら
イケメンは簡単に逆さまにぶら下がった
ヘンなとこで意固地
とんちんかん
にぶちん
だから
まさか
胸が痛む日が来るなんて思わなかった・・・
しらないふりをしようとおもったよ
できるとおもってた
だけど
『師匠と計画練ってる時が、一番楽しかったかもしれない』
(いえるわけないよ、わたしもたのしかったなんて)
(それでも愛姫さまは、この先に行けと言ってくれた)
進むよ、愛姫さま
信州のお爺ちゃん邸にて
(こんな霧じゃランニングは無理か)
(まだちょっと暗いし、薪でも片付けとこうかな)
『おじーちゃま!ボクもうはしれな・・・』
霧の向こうから現れたのは
厳しい訓練に弱音を吐くかつての自分だった。
「よう、俺」
『やあ、ボク』
「ダイエットなんて面倒だろ、もう逃げたらどうだ」
『い、いや。それはだめっ』
「なんでだ」
『フクシューするんだよ!』
「復讐か・・・」
『そうだよリベンジだよ』
『ぜったい見返してぎゃふんと言わせてやるんだ』
『だからボクは逃げない!』
「あのなぁ俺」
「おまえの敵はそいつじゃないよ、敵はもうやっつけた」
『え?』
「なんて言うときれいごとだけど。今、俺の目の前に敵はいないよ」
「一人もいない」
「だからな、心配しなくていいよ」
そのがんばりが無駄になることも、きっとない
思ってたものと違うかもしれないけど
「俺もおまえも、ちゃんと大丈夫になるから」
ただちょっとだけ
勘違いをしていただけだからな
『・・・ふうん』
『じゃあねボク。なんかおじいちゃまが呼んでる』
「おお、またな」
「さて、眠気覚ましに筋トレでもするか」
ガサッ
政宗の背後の茂みから大きな物音と生物の気配
(なんだ?たぬき・・・?)
しかし、その茂みから現れたのは
ボロボロになった制服姿の小岩井吉乃だった。
「し、師匠・・・?」
「・・・トン、ソク」
やっとの思いで発見した政宗のおじいちゃん邸と
目の前に現れた政宗。
吉乃はそのまま政宗に走ってダイブする。
吉乃を抱えたまま尻もちをつく政宗。
「し・・・」
師匠と開きかけたその口は
吉乃の強引なキスによって塞がれてしまっていた。
漫画「政宗くんのリベンジ」最終話のネタバレ
安達垣邸にて
「でかけるの?」
「はい、ちょっと・・・」
「デート?」
「すぐもどりますから!」
そう言って顔を真っ赤にする吉乃。
「わかりやすいわね・・・」
吉乃不在となった安達垣邸では
安達垣愛姫が空腹を満たすためキッチン付近を徘徊していた。
食事もろくに作れない安達垣愛姫は
吉乃がお土産にと持って帰った信州名物の野沢菜漬に目をつけた。
そして、吉乃が帰ったあの日のことを思い出していた。
「あのこれ、おみやげのそばと野沢菜漬」
「すみません、遅くなって・・・」
「あなた・・・連絡くらいできないの!丸一日帰ってこないなんて心配したじゃない!」
「ごめんなさい・・・」
「おつけもの、おいしいですよ・・・」
「そんなことより・・・どうだったの?」
「うまくいったの?」
吉乃は質問には答えなかったが
顔を真っ赤にしていた、それが答えだった。
安達垣愛姫は吉乃のお土産である野沢菜漬を
温めたご飯の上に乗せ、お茶漬け風にして食べることにした。
ひとつの料理をまるで自分一人の力で
一から作り上げたかのような満足感を得た安達垣愛姫は
お茶漬けを頬張る。
吉乃がいなくても一人でできる
一人でやっていけるわ
空になった茶碗に箸を置き
机に両肘をつき、その上に顎を乗せる。
どうしても吉乃と真壁のことを考えてしまう。
「この根性なし・・・」
いいかげん諦めなさいよ安達垣愛姫
真壁と吉乃はくっついたんだから・・・
「あたしはE組かぁ」
「双葉さん、また一年よろしくお願いいたしますわ」
「よろしくね」
新学期のクラスがまたも一緒になったことに
盛り上がる双葉、寧子と小十郎。
クラス分けの張り出しの前には生徒が群がっており
その後ろをぴょんぴょん飛び跳ねてなんとか見ようとする小柄な生徒が。
「小岩井さんもEだよ!」
「同じクラスは初めてだねぇ小岩井さん」
「う・・・」
寧子の顔を見るなりバツが悪い様子の吉乃だったが
「年度をまたいでまでいがみ合うつもりはございませんわ」
「・・・いろいろごめんなさい」
「ここはみんなE組だとして、あと残りは・・・」
A組のクラス分けには安達垣愛姫と
真壁政宗の文字が書かれている。
(ちょっと待って、よりにもよってコレ?)
それを確認した安達垣愛姫は
今までにない程にショックを受けている様子で
「やあ、一緒みたいだね」
ぬるっと横から現れた政宗に声をかけられ
(いやあああああ)
まるで現実に漏れ出ているかのような
心の悲鳴をあげる安達垣愛姫。
「ざ、残念な話ね」
「そう?まぁ知り合いが一人もいないよりかはいいんじゃない?」
「今年一年よろしく」
(何がよろしくよ、何がラッキーよ)
まるで何事もなかったかのような笑顔を振りまく政宗。
ちらりとその顔を見る安達垣愛姫。
地獄・・・
(せっかく諦めようと思ってるのにいいいい!)
「安達垣愛姫さん、この問4の問題できた?」
「え、ええ。それくらい当然よ」
「マジで?ちょっと見せてもらっていい?」
諦めようと思っていた矢先、同じクラスになり
席は政宗が目の前に。
そんな何気ない感じで
気安いこと言わないでよ
まるで
付き合ってた頃みたいで
苦しいじゃない
いつもの体育館用具室にて
「できるだけ顔見ないようにしよう・・・」
そんなため息混じりに愚痴をこぼしながら
自分で大量に作ったおにぎりを持参して昼食を取り始める安達垣愛姫。
おにぎりをひとつ、またひとつと食べているうちに
こみ上げてくるものがあった。
「なんで私が、こんな逃げ隠れしなきゃいけないのよ!」
「あ、安達垣さん!」
そこに普通に入ってきたのは政宗だった。
「ねえ安達垣さん、このパン食べてみた?新作の限定パンらしいよ」
(あんたは朱里小十郎か!)
「なんなの?何がしたいの?」
「何って。君に謝りたいことが・・・」
しかし、政宗の右腕に柔らかいものが当たる。
「こ、小岩井さん」
「やめなよ」
「でも俺は」
「いいから、こっちきて」
そう言って政宗の腕を抱き寄せて
体育館用具室を後にする二人。
(いちゃつかないでよバカップルが・・・!)
「小岩井さん・・・」
「よしのってよんで」
「・・・吉乃さんは、積極的だ」
手を焼いているといった様子で
額に手をやる政宗。
「まだなんだよ、もうちょっとだけ」
「いまじゃ・・・ないよ」
そう寂しそうに話す吉乃に、政宗は無言で返した。
「ただいま」
「遅かったじゃない」
吉乃が学校から帰ると
バッサリと髪を切った安達垣愛姫が迎える。
「えええええええええー!」
「・・・あなた、そんな大声出せたのね」
「ど、どうしたのそのかみ!かみ!」
「ちょっとした気分転換よ、そんな大げさに騒ぐこと・・・」
「ううん、違うわね」
「いつまでたっても諦められないから、形から入ってみたの」
「愛姫さま・・・」
「『さま』はいらないから。根性なしの悪あがきよ」
「・・・がうの」
「え?」
「ちがうの!もうばか!」
「ちょっとイジワルしようとおもっただけなのに!」
「吉乃?」
「しりたいなら学校いって!旧校舎!豚足がいるから!」
「は?」
「はやく!」
そう言って制服姿のまま閉め出されてしまう安達垣愛姫。
「・・・・・?」
「わかったわよ、行けばいいんでしょ行けば!」
愛姫さまも
こんなきもちで
わたしを見送ってたのかな
あの日、やっとわかったの
電波も届かない、真っ暗で人気もない
こんな山の奥で8年間もずっと
一人のことだけを
考えることって・・・
それでも言わなきゃと思ったよ
だから・・・
「真壁?どこ!?」
「あなたのハニーちゃんに言われて来たわよ!」
政宗を探しながら旧校舎の教室の中に目をやると
黒板受けにメッセージカードが入っていると思われる封筒が置かれている。
この展開は・・・
自分がかつて政宗にやった
政宗が校内を駆けずり回り
最後に見つけたのは「お断りよ」のたすきを身にまとった
安達垣愛姫だった。
そんなリベンジが、復讐が行われようとしているのか?
中身も確認せずにぐしゃりと封筒を握りしめ
「もう許せない、絶対一言いってやる!」
そう言って安達垣愛姫は走り出した。
(絶対どこかにいるはずよ)
(私が翻弄されるのを見たいはずだもの)
変ね
どこに行っても
あいつがいるような気がする
ここにも思い出は沢山あった
嫌いが好きになるのに
十分な時間
「真壁・・・?」
「安達垣さん・・・?」
「やっぱりいたわ、そこで待ちなさい!」
廊下のガラス越しに真壁に怒鳴りつける安達垣愛姫だが
(なんて言ってるんだ?聞こえない)
政宗が安達垣愛姫のいる廊下にたどり着いた頃には・・・
「なんで今度はそっちにいるんだよ!」
政宗が居ても立ってもいられず廊下の窓を開けて
今度はさっき政宗がいた場所に立つ安達垣愛姫に向けて話す。
「こっちの台詞よ」
安達垣愛姫は今度は逃げ出すように走り出す。
「おいおいおい、まったくもう。じっとしていられないやつ!」
安達垣愛姫の華奢な体格では当然政宗に追いつかれ・・・
「つか まえ たっ!」
走る安達垣愛姫の手を強引に取り
勢いで廊下の端に倒れ込み、政宗が覆いかぶさる形に。
拳ひとつ分の距離に政宗の顔があることに
頬を真っ赤にする安達垣愛姫。
「手間かけさせてくれたな」
「手間って何よ手間って!」
「もういい加減私のことは放っておいてよ!」
思わず拒絶しようとする安達垣愛姫からは涙が溢れ出す。
「あなたたちが仲良しなのはわかるから」
「でも俺、ちゃんと謝りたくて」
「別に吉乃と付き合ってること、私に謝らなくていいから!」
涙を拭いながら答える安達垣愛姫だったが
「付き合ってない」
「・・・・・は?」
「言われたけど、断ったんだよ」
「わたし、豚足がすき」
「・・・師匠は、それを言いにここまで来てくれたんだな・・・」
「うん、そうだよ」
「ありがとう」
「師匠にはいつも助けてもらって、甘えてばかりだったな」
「・・・・・あー、びっくりした・・・」
「豚足?」
「俺も言わなきゃいけないことがる。でもそれを言う相手は・・・」
沢山迷ったよ
不毛かもしれない
でも
もう一度言わないと
進めないんだ
今度は・・・心から
(そうだね)
ちゃんと心から言わないと進めない、だから・・・
「いっちまえバカ豚足」
「じゃあ謝るって・・・」
「8年前のデブの俺はさ」
「君いひどく振られたと思い込んでて」
「それで見返して復讐してやる、そう決めてここに転校してきたんだ」
「でもそれは全部俺の勘違いで」
「今まで自分は何をしていたのか、どうしてこうなったのか」
「何もわからなくなって、ずっと迷ってたよ」
「君にもずっとつらい想いをさせて・・・それでも・・・」
「その・・・俺の手紙」
「手紙・・・?」
「まだ読んでなかったの?」
やっとここに来て封筒を開ける安達垣愛姫。
「本当は明日見てもらおうと思ってたんだけど。ま、いいか」
「俺と」
「付き合ってくれる?」
明日開けるはずだった封筒の中のメッセージカードには
こう書かれていた。
『俺と付き合ってください。-真壁政宗より-』
「・・・髪、切ったんだ」
「・・・吉乃のことふったなんて、馬鹿じゃないの」
「私と付き合うって、本気で言ってるの・・・」
「駄目かな」
「あなた、私のこと好きなの?」
「うん、好きというか・・・」
「ふ・ざ・け・て・る・の?」
「こんなに一人のことを考えて努力できるのって」
「君だけなんだよ」
「始まりにはデブの俺がいて、目標には君がいた」
「憎ったらしくて、最高に可愛かった安達垣愛姫が」
「この先もたぶん俺はこけるし間違える、でも」
「歩く先に君がいれば、俺は大丈夫な来がするんだよね」
政宗はそう言って安達垣愛姫の手を取る。
「ふーん、つまり自分のためってことじゃない」
「そうだね」
「自己チュー、自分勝手」
「返事は?」
「・・・駄目じゃない」
「やった」
「でも・・・大丈夫?」
「何が?」
「ちゃんとキスとか・・・できるの?」
安達垣愛姫は小さな声で頬を赤らめながら言った
「で、できますとも」
一気に距離をつめてキスをしようとする政宗だったが
「ちょ、待って準備体操を」
「こら!」
「・・・緊張するだろ、やっぱり」
「・・・わかるけど」
静かに瞼を閉じた安達垣愛姫に
政宗が唇を合わせる。
二人以外誰もいない旧校舎の廊下で
膝をつきながら、二人はキスをした。
キスは続き、政宗が少し大人なキスをしようとしたのか
旧校舎からは「いやああああ」といった悲鳴が
屋上にいる吉乃の元にまで届いていた。
おしまい
いつもネタバレ記事見に来てくれていた方は
本当にありがとうございました。
「政宗くんのリベンジ」のOADですが
アニメ1期の後のお話のようです。
1期のアニメでは放送されなかった
島旅行に行く前の女子たちが水着買いに行く番外編も見たかったですが
時系列的には文化祭と修学旅行との間の話っぽいですね。
何にしろ、政宗くんファンにはありがたいですね!
ブログ管理人がKindleマンガモデルを
格安購入した方法とは?
(このkindleで「政宗くんのリベンジ」も読んでます)
アニメ「政宗くんのリベンジ」を見れるオススメサイト
(期間内退会であれば無料です)
(31日間無料)
(30日間無料)
(2週間無料)
管理人オススメ2017年夏アニメラブコメ作品原作漫画
漫画「政宗くんのリベンジ」10巻のネタバレのまとめ
ここでは漫画「政宗くんのリベンジ」10巻のネタバレを
箇条書きでまとめておきます。
・吉乃と仲睦まじい様子を夢に見る
吉乃の存在が政宗の中で大きなったのか夢にまで彼女を見る・安達垣愛姫の手作りクッキー
吉乃の勧めで手作りチョコを作るが、生チョコはハードルが高すぎたと最終的にクッキーに・政宗がマサムネに
手に火傷までして健気に手作りのクッキーを作ってくれた安達垣愛姫。こんな彼女を裏切れないと安達垣の想いに答えるため政宗は痩せるための生活を捨てる・藤ノ宮寧子が安達垣愛姫を呼び出し政宗と別れるよう言う
旧校舎へと呼び出した藤ノ宮が「どうか政宗様と別れていただけませんか」と安達垣に言い渡す・政宗は自分の事が好きじゃない、手帳の中身を安達垣が告白
政宗は安達垣を好きじゃないと寧子がつきつけるが、「知っている」と以前に見つけてしまったリベンジ帳のことを寧子に告白・もうマサムネを切り離せない、すべてを理解した上で政宗と付き合う覚悟の安達垣
旧校舎に呼び出した寧子だったが、安達垣の覚悟を知り、もう言い返す言葉は残っていなかった・吉乃があの日の出来事を告白
安達垣と寧子の間で何があったのかを聞いた吉乃は、政宗が安達垣を好いていないという事実を否定する。その裏付けとしてあの日、豚足と言って政宗を追い出したことを安達垣に告白する・安達垣愛姫が政宗をデートに誘う
予想外にも安達垣本人から政宗へのデートへのお誘いが。デートは安達垣がプランニングする・いじめっ子との再開と過去の精算
政宗が呼び出されたのは一般的なドラッグストアで、そこには過去に自身をイジメたいじめっ子がバイトで働いていた。安達垣と一緒にそのいじめっ子と話すことになり、最後には謝罪もされる・政宗が安達垣愛姫にフラれ関係終了
安達垣のデートプランはいじめっ子との再開と過去の精算だった。ホワイトデーのお返しにホワイトチョコを安達垣に手渡すが、そのチョコは突き返され「さよなら、真壁政宗君」と政宗は安達垣にフラれてしまう・政宗が学校を休んでいることを安達垣は知らない
連日政宗が学校を休んだことで、安達垣たちと話しをした小十郎、寧子、双葉の3人だったが、安達垣も知らなかった・吉乃が初めて安達垣たちが別れたことを知る
不思議に思った双葉が安達垣と政宗の関係を聞いてみると二人は別れていた。吉乃もその時に知ったようでわかり易く動揺する・真壁邸にお見舞い、政宗不在
別れた理由やフォローをするため吉乃、寧子、双葉がお見舞いに行くが、真壁家はちょっとした家庭崩壊を招いていた。真壁母は政宗が家を出たことで政宗の部屋に引き込まるようになり、家事全般が行われない家では千夏の着替えが散乱し、食事は行われた形跡が数日間なかった・吉乃と寧子の衝突
真壁邸を後にした3人だったが、以前に安達垣を寧子が呼び出し吹き込んだ件を追及し、寧子を責める吉乃。しかし、吉乃は寧子に頬をぶたれ、自分の気持ちに嘘をついていることを寧子に逆に追及されてしまう・安達垣愛姫と小岩井吉乃の一対一
口を挟めないレベルの喧嘩が繰り広げられたそこに現れたのは安達垣愛姫だった。双葉に寧子をお願いし、安達垣は吉乃との一対一での対話を申し入れた・虚無と哀愁の政宗
フラれた理由を模索する政宗だったが、もう何も考えたくないとたき火を眺め続ける。おじい様に禁止されていた菓子の持ち込み(安達垣に突き返された)チョコをたき火に放り込み、それに匂いがしないことに虚無を感じ、哀愁を帯びていく政宗・・・・吉乃に真壁に気持ちを伝えるよう言う安達垣
本当は真壁が好きだと気づいていた安達垣愛姫が吉乃に気持ちを伝えるように強く言い、吉乃は政宗の元へと向かう・失恋のカラオケ
双葉と寧子は失恋した寧子を慰めるためカラオケに来ていた。ちなみにここで小十郎が寧子に思いを寄せていることを寧子が初めて知る・政宗、過去の清算
信州のおじいちゃん邸にて、過去の小さな自分を見る政宗。すべて勘違いだったことを知り、しかしそれを含めても悪いことなんてなかったと言えるものだったと過去の自分に伝えた・吉乃との再会とキス
信州の山奥に突如として現れた小岩井吉乃。政宗に抱きつきキスをする・政宗への気持ちを振り切れない安達垣愛姫
吉乃と政宗が付き合い始めた、本人たちに聞いた訳ではないが、そう捉えた安達垣愛姫だったが、政宗への気持ちを振り切れずにいた・新学期、安達垣愛姫と政宗が一緒のクラスに
政宗を忘れようとする安達垣愛姫だったが、一緒のクラスになり地獄と化す・吉乃、政宗との関係を見せつける?
体育館用具室にていつもの昼食を取る安達垣愛姫の元へやってきた政宗だったが、吉乃が腕を抱き寄せて政宗を退出させる・安達垣愛姫、ロングからミディアムに
吉乃が家へ帰るとバッサリと髪を切った安達垣愛姫が。政宗を忘れるため形から入ると話す安達垣愛姫・旧校舎で政宗の告白そしてキス
吉乃に言われ旧校舎に向かう安達垣愛姫。吉乃と政宗が付き合っていないことを知り、政宗から改めて告白される。二人はキスをする
漫画「政宗くんのリベンジ」10巻の感想
政宗が夢に見た吉乃とのラブラブ展開は政宗の本心なのか?
吉乃可愛いので、管理人的には嬉しい展開ですが
安達垣愛姫とも正面からぶつかろうとしている政宗がどうなってしまうのか。
そこに寧子まで水をさす展開で
もうドロドロ昼ドラ展開しか見えないのですが(笑)
ただ、安達垣愛姫が自ら政宗のことを好いていると
断言するのがカッコ良かったです。
吉乃と豚足のあの日の秘密が
こんな早くに告白するとは思ってませんでした。
これでようやく三人が過去を共有する形になったので
一気に物語が動きそうですね。
ただ、政宗のことを
「好きだからに決まってるじゃない」
と言い切った安達垣から政宗をふるとは・・・
これはこれで悲しすぎる展開ですね。
多分、安達垣愛姫は
吉乃の想いと、政宗の揺れている想いにも気付いているのではないかと。
しかも、自分が本当に政宗から好かれていない
と思っていそうですよね(汗)
「誰か一人くらい、あなたが捨てたがってるものを、拾ってあげてもいいと思うの」
これは政宗のリベンジと
吉乃が告白した過去によって安達垣の出した回答でしょうか。
捨てたがっているものって
安達垣と贖罪として付き合っている政宗
そう安達垣が思い込んでること
かなぁ、と個人的には捉えたのですが。
政宗はリベンジの贖罪として(好きでもないのに)安達垣愛姫と付き合っている
実際は政宗も安達垣を正面から見ようとしてたけど
安達垣は政宗が自分を好きじゃないと思い込んでる節もあったので。
あと、吉乃の告白で
吉乃が政宗に想いを寄せていることと
政宗が吉乃に惹かれていること
これらも安達垣は薄々感じていたのかなぁと。
もう寧子の入る余地ないなこれは(笑)
更に、政宗不在の状況で
吉乃と寧子のキャットファイト。
吉乃が寧子から政宗への気持ちを追及され
吉乃自身も否定しない、という展開。
吉乃が今までこんなに気持ちを露わにすることはなかったので
彼女の焦りや怒りといった表情が今までで一番見れる話しでしたね。
その喧嘩を仲裁したのが安達垣愛姫本人で
次回は安達垣と吉乃の一対一。
やはり安達垣愛姫は吉乃の気持ちに気付いているのでしょうね・・・。
完全なハッピーエンドが全く描けないよこれ・・・。
結局、最後は政宗と安達垣愛姫がくっついたわけですが
くっつく前の吉乃
「まだなんだよ、もうちょっとだけ」
「いまじゃ・・・ないよ」
といった、政宗が安達垣愛姫に謝罪と告白をしようとする
それを食い止めた吉乃の台詞は切なかったですね。
付き合ってしまえばもう何も出来なくなる
そんな気持ちが込められた台詞でしたね。
ただ、政宗くんのリベンジ最終話
なんだかんだきれいに終わったのではないでしょうか。
真壁が忘れられない愛姫ちゃん可愛いすぎですね。
最後にキスをした政宗と安達垣愛姫ですが
この描写は何気に蕁麻疹とかすべてを乗り越えた政宗
といった所も含まれていると思うので
過去を清算した政宗が本当の意味でやっと向き合えた自分と安達垣愛姫
といった感じですごく良かったと思います。
漫画「政宗くんのリベンジ」10巻の発売日はいつ?
漫画「政宗くんのリベンジ」9巻の発売日が
2018年1月27日です。
漫画「政宗くんのリベンジ」1巻は
基本5~6話構成。
スムーズに5~6話月刊誌で進めば良いですが
9巻は発売までに番外編3話挟むなど発売日がかなり遅れていました。
仮に5話ストレートで連載されれば
4月末のコミックレックスでボリュームを満たすことが出来るのではないかと。
ちなみに、発売はボリュームを満たした2ヶ月後。
ですが、既に「政宗くんのリベンジ」は一度休刊があったので
それを考慮すると
漫画「政宗くんのリベンジ」10巻の発売日は
2018年7月27日が最有力候補。
今のところ予約発売日は7月27日です。
10巻はOAD付きなので、政宗くんのリベンジファンは嬉しいですね!
上記で説明の通り、連載ない月や番外編などがあるかどうかで
発売が遅れる場合が予想されます。