マクロスΔの評価と評判!各話のあらすじと内容まとめてみた

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あらすじ・内容

このページ内では

マクロスΔの評判と評価、各話のあらすじと内容を書いていきます。

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macrossd02

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マクロスΔの評判

マクロスΔの世間の評判ですが
まぁまぁといった感じでしょうか。

かなり評判が高いという訳でもなく
かといってそこまで叩かれてるということもないです。

伝統のマクロスシリーズということで視聴率は高そうな感じです。
今までのマクロスシリーズでは女の子が歌うとなると歌姫という感じだったのが
今回は歌うアイドルという感じですね。

それを1話でいきなり見せられたもんだから
「こんなのマクロスじゃない」なんてコメントやつぶやきも見られました。

ただ、3話まで放送されて
バルキリーに乗る主人公、歌って人を助けるヒロイン。

これを見せられると
「やっぱマクロスだわ」とやはりと言った声が多いです。

ただ、前作のマクロスFの方が序盤の展開の評判は良かったのではないかと思います。
マクロスFは敵がバジュラだったのに対し、
マクロスΔはウィルス?に侵された人(ゼントラーディ)です。

なので、戦う敵が全然違いますし
なによりバジュラが襲ってきたときの市民の絶望感といったらなかったので
それに比べると今のところインパクトが弱い気もします。

ただ、やはり河森監督のマクロスシリーズということで
放送前から期待している人がたくさんいたでしょうし
何よりマクロスといったら歌ですよね。

前作がマクロスプラスやアクエリオンなどを手掛けた
菅野よう子さんが全楽曲を手掛けていたので
歌、音楽は非常に完成度の高い作品になってました。

音楽と歌に後押しされるように
ストーリーも良かったので評価の高い作品となっていました。

なので、今回のマクロスΔ視聴者は
更にすごい作品になることを期待して視聴しているので
制作側、特に音楽担当は結構プレッシャーあるかもしれませんね。

音楽を担当しているのが
鈴木さえ子、TOMISIRO、窪田ミナの3人ですが
アニメにどっぷりという方たちではないのである意味新しいのかもしれませんね。

OP、ED、挿入歌と3話まででも何曲かが発表されていますが
結構クセの強い曲ではありますが、これはこれでマクロスっぽいと言えるかもしれません。

正直、最初聞いたときなんだこの曲って思ってたんですが
アニメの話が進んで何度も聞くうちに好きになってきた人も多い感じがします。

なので3話終わった感じだと
楽曲の評判もぼちぼちで悪くない感じですね。
今後の楽曲次第では、マクロスF同様に音楽も売れる可能性が高いです。

ストーリー、音楽共に今後の話に期待ですね!

マクロスΔの個人的評価

★5段階評価
ストーリー★★★★☆
キャラクター★★★★☆
声優★★★★☆
作画★★★★☆
音楽★★★★☆

(今までの放送分の評価)

ストーリー★★★★☆
ストーリーに関する評価としては
歌って世界を救うというコンセプトは変わらないので
いつも通りのマクロスといった感じ。

ただ、今回の敵となるのは人間のようなので
しかも敵側も歌を使ってくるのが予想される展開です。
なので歌を使った惑星間戦争という感じです。

また、前作のマクロスFでは
ダブルヒロイン&歌姫だったのが、今回は歌姫&上司
と全然違うので、今後の恋の行方も気になります。

今後の展開で評価は変わってきそうですが
今のところ飽きるような展開ではなくマクロス要素を継承しつつ
面白い内容となっています、今後の展開に更なる期待をしていきたいと思います。

キャラクター★★★★☆
主人公のハヤテ、ヒロインのフレイア、ミラージュ共にクセがあって
キャラも立ってるので良い感じだと思います。

その他ワルキューレのメンバーやΔ小隊の仲間など
どれを取ってもキャラ立っているので、見ごたえあります。
キャラクターデザインに関しては
今回のマクロスΔもいい感じに差別化にはなってると思いますが
マクロスFの方がインパクトはあった感じはします。

声優★★★★☆
河森監督はマクロスのヒロインはいつも新人を使うのは有名ですね。
歌姫オーディションと銘うったリアルオーディションが開かれて決まります。
なので今回のヒロインであるフレイアも新人の鈴木みのりさんです。

マクロスといったらこの新人に演技と歌の両方させるといったところが
ひとつの見どころでもあり評価できるところでもあります。

マクロスFではダブルヒロイン&歌姫で
ランカ・リーに中島愛さんがヒロイン&歌姫でしたね。

マクロスF同様、新人が成り上がっていくという設定では同じですね。
新人ヒロインは基本ですが、その他の主人公、ヒロインなどは人気声優を使ってくるあたりがマクロスF同様作品の安定感を出していますね。

新人ヒロインに新人声優を使うのは河森監督のこだわりで
やっぱり演技にも初々しさが残る分、またそこが良いと思います。

作画★★★★☆
総じて安定している印象を受けました。
結構細かい作画が多いので、その辺はしゃーなしという感じ。

フレイアちゃんの表情だけそういう仕様ですが
ふにゃふにゃになったりして可愛いですw

3Dメカニックのバルキリーもぬるぬる動いて空の戦闘もかっこいいです。
欲を言えば、もう少しばかりバルキリーに乗っている人間からの描写増やしてほしいという感じでしょうか。

音楽★★★★☆
前作のマクロスFが菅野よう子さんだったため
制作側はプレッシャーが半端ないと思われますが
今のところワルキューレの楽曲、OP、ED共にひとクセありますが
良い曲に仕上がっていると思います。

ただ、BGMに関してはマクロスFに軍配が上がりそうです。
個人的にはマクロスFの予告に使われていたBGMとかすごく好きだったんですけどね。

さて、そんな今回のマクロスΔの音楽担当は誰なのか?
気になったので詳しく調べて書いてみました↓

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各話あらすじとその内容

第1話「戦場のプロローグ」

惑星アル・シャハルの港でアルバイトをしていた青年ハヤテは
積み荷の中に隠れて密航をしてきた少女フレイアと出会う。
ハヤテは彼女が戦術音楽ユニット「ワルキューレ」のオーディションのために密航してきたことを知る。

キャプチャ

歌に生きがいを見出すフレイア、目的が見いだせないハヤテ。
フレイヤに「それで生きてて楽しいんかね?」
と図星をつかれハヤテは初めて自分の生き方に疑問を持つのだった。

その後フレイアは密航犯として追われるがそれをハヤテが助ける。
今まで仕事を転々としてきたハヤテ、夢を追うフレイア。
そんなハヤテにフレイアは「どこかじゃなく、行きたい所にいかんとね!」と話す。
この言葉がハヤテの心には大きく響いたのだった。

キャプチャ

この後、市街地でヴァール警報が発令。
奇病「ヴァールシンドローム」でヴァール化したゼントラーディが暴れ、市街地は戦場になる。
そんな時、ワルキューレが現れ次々とヴァール化したゼントラーディを無力化していく。

キャプチャ

街が救われたかと思った時、惑星外から謎のバルキリーたち飛来し
ワルキューレを護衛しているΔ小隊と交戦することなる。

ワルキューレがダメージを受ける中、フレイアはワルキューレに合わせて歌いだす。
丸腰で戦場に飛び込むフレイア、それを見てハヤテは近くに落ちていたバルキリーで彼女を救い空を舞う。
そんな時敵からハヤテとフレイアが乗ったバルキリーは攻撃を受け、市街地へと落下していくのだった。

 

第2話「覚悟のオーディション」

バルキリーと共に落下するハヤテとフレイアは
Δ小隊のミラージュ・ファリーナ・ジーナスに助けられる。
謎のバルキリーたちは何故か撤退していき、戦闘は終わりを迎える。

助けられたハヤテだが
軍用機を無断で使ったことに対してミラージュに強く批難されるのだった。

キャプチャ

一方フレイアはオーディションを受けるとワルキューレに宣言。
ワルキューレの美雲は「待っているわ」とエールを送るのだった。

その後、フレイアはオーディションを受けるため惑星ラグナに
ハヤテはそれを見届けに一緒に来ていた。

キャプチャ

しかし、予選を通過せずオーディションを受けに来てしまったフレイア
予選があったことを知らなかったフレイアはそのことを受付で知り泣きつくのだった。

ワリュキューレから目を付けられていたフレイア。
Δ小隊隊長から目を付けられていたハヤテ。
結果、二人とも特別扱いでハヤテは基地の中に、フレイアはオーディションを受けることになる。

オーディションを受けたフレイア、しかしオーディションに合格者はいなかった。
その頃ハヤテは隊長に入隊を勧められる。

一方ワルキューレを諦め帰ろうとするフレイア。
帰ろうと基地から出るゴンドラ?に乗るフレイア、
しかし運悪くもゴンドラ内でヴァール化してしまう人に遭遇してしまう。

最初は恐れていたが歌いだすフレイア、鎮静化していくヴァール化。
歌で人を救ったフレイアだったが、そこに突如ワルキューレのメンバーが姿を現す。
実はこれが最終オーディションだったのだ。

キャプチャ

ハヤテはというと、すんなり入隊することになるのであった。

 

第3話「旋風 ドッグファイト」

Δ小隊に入隊することになったハヤテ。
反対するミラージュはハヤテをバルキリー乗せて飛ぶ。
降りてきたハヤテは見事にゲロ主人公デビューするのだった。

ミラージュはそのままハヤテの訓練教官をするよう隊長に言われる。

キャプチャ

ハヤテとフレイアは男性寮、女性寮に分かれて暮らすことになる。

入隊するも講習をサボってばかりのハヤテに呆れるミラージュ。
バルキリーの飛行実技には出るハヤテだが
ろくに講習にも出ないハヤテにはそう上手く飛べるはずがなかったのだ。

ミラージュ「私たちが飛ぶのは戦場の空、その覚悟がないなら隊から出ていきなさい。」
ハヤテ「あんたそれで飛んでて楽しいの?」
かつてフレイアに言われた言葉をハヤテはミラージュに向けて言うのだった。

キャプチャ

ハヤテは最終試験としてミラージュと模擬戦をすることになる。

一方フレイアもあまり調子は良くない。
戦場で歌ったときと違い練習で調子が出せないフレイア。

そんなフレイアにハヤテは初めて空を飛んだ時のことを話す。
「フレイアの歌が聞こえて、風が吹いて、気持ちよかった。」と
それを聞いてフレイアは高揚するのを感じていた。

キャプチャ

そしてハヤテの最終試験が始まる。
ミラージュにボコボコにされるハヤテ。

一方フレイアはハヤテの試験が気になって練習どころではない様子。
それをみかねたワルキューレメンバーはハヤテとミラージュの試合をフレイアの目の前に映す。

ハヤテはというとバルキリー操縦のAIサポートを停止させ海へと落下していく。
そんな時フレイアが歌いだす、歌はハヤテに届きハヤテの動きが加速する。
ミラージュに一撃を加え、試験をパスするのだった。

浮かれるハヤテにΔ小隊のメッサーがペイント弾でハヤテの乗るバルキリーを一方的に攻撃する。
戦場での厳しさをメッサーの攻撃で痛感するハヤテ。
そんなハヤテは飛ぶだけでなく、戦うことの意味を知りミラージュ謝るのだった。

キャプチャ

 

第4話「衝撃デビューステージ」

1話で襲った謎のバルキリーとその組織の人間。
彼らたちは一体なにを起こそうとしているのか、不穏な雲行きを見せる。

一方ハヤテとフレイアは入隊歓迎会を開いてもらい
そこでハヤテは明日行われる航空ショーとライブの話やワルキューレの歌のことを聞く。
お堅いミラージュはというと、浮かれる皆とはあまり溶け込めない様子でいた。

食べ過ぎたとテラスに出るフレイア、そこでハヤテはフレイアの故郷の話を聞く。
そこでハヤテも故郷を思い出したのかノスタルジーな感じで遠くを見るのだった。

ライブ当日、ハヤテは整備士たちから専用機の説明を受ける。

そしてワルキューレのライブが始まる。
空中から颯爽と登場するワルキューレメンバー。
フレイアというと早速ころぶポンコツ新メンバーとして暖かく迎えられた。

キャプチャ

ライブは大盛り上がり
そんな中、例の謎のアンノウン機たちが再び飛来しライブ会場を襲う。
そして、どこからともなく不思議な歌が聞こえてくる。

援軍に駆け付けた味方の新統合軍の機体に乗るパイロットははヴァール化し攻撃を仕掛けてくる。
この歌の影響を受けたのかΔ小隊のエースであるメッサーも不快感を感じつつ戦っていた。

味方のはずの新統合軍と謎のアンノウン機と交戦するΔ小隊。
新統合軍のパイロットを助けるため美雲が歌いだし
それに合わせフレイアも歌いヴァールの鎮静化が始まる。

キャプチャ

しかし、このアンノウン機たちの攻撃は陽動だった。
このときすでに惑星ボルドールの首都は敵の手に落ちていた。

敵によって空に映し出される映像
そこに映ったのはあろうことかウィンダミア王国の国王ロイド。
敵だと思っていた相手は実はフレイアの故郷だったのだ。

キャプチャ

 

第5話「月光ダンシング」

ウィンダミア王国は新統合政府に宣戦布告。
これからまさに戦争が始まろうとしていた。

キャプチャ

ウィンダミアは歌とヴァールを操り
別の惑星をも掌握していた。

しかしウィンダミアの狙いは
戦って血を流すことではなく、
プロトカルチャーの正統な後継者として
球状星団を導くこと、とロイドは言っている。

ウィンダミアの空中騎士団では
ワルキューレのフレイアがウィンダミア人であることも伝わっていた。
こちらではフレイアはウィンダミアの裏切り者として

逆に惑星ラグナでは
ワルキューレのスパイではないかという噂まで浮上していた。

ワルキューレやハヤテが所属する民間企業ケイオスでは
本格的にヴァールの鎮静化だけではなく戦争になることが告げられていた。

フレイアはスパイの噂のせいで
マスコミに囲まれる事態に、
それを見てハヤテがフレイアを引っ張って連れ出すのだった。

キャプチャ

疑われて無理をしていたフレイアを
ハヤテがバレバレだと注意する。

そこにミラージュが現れ
祖父と祖母が地球人とゼントラーディであることを明かした。
二人は種族間の架け橋になったのだと。

しかし、この話がフレイアにプレッシャーになると
ハヤテはミラージュに怒鳴りつけ、いつもの口喧嘩が始まる。

それを見てフレイアは笑うのだった。

キャプチャ2

この後ハヤテは気晴らしにフレイアを乗せて
バルキリーを無許可で飛ばす。

フレイアはハヤテが気を使ってくれたことに
小さく「あんがと」とお礼を言うのだった。

フレイアはバルキリーの中で歌いだす。
それと同時にハヤテはバルキリーで踊りだす。

無断でバルキリーを飛ばしていることに
ミラージュが気づくが時すでに遅し。

ハヤテとフレイアはメッサーに見つかり
こっぴどく怒られるのだった。

それに伴い監督不足とミラージュも怒られる羽目に。

ハヤテはメッサーに戦争が始まる
そんな中にお前のような人間は不要だと言われるが

ハヤテはようやくこの時デルタ小隊残ることを決意する。
戦争をこの手で終わらせ、自由な空を掴み取ってやると
意気込むのだった。

 

第6話「決断オーバーロード」

ハヤテたちはメッサーに呼び出され
「今のままでは必ず死ぬ」とこっぴどく言われるのだった。

ミラージュもメッサーから直接ダメ出しをくらい
それらの言葉を聞き、かなり落ち込んでいた。

キャプチャ

既に3つの惑星がウィンダミアに占領されており
ハヤテたちはこれからも厳しい戦いを強いられることとなる。

フレイアはふと美雲の歌声に導かれるように外に出る。
美雲は風の歌い手の歌を口ずさんでおり
この歌が気になると言い出した。

そしてフレイアに対しては
「あなたには何も感じないのにね。」

と厳しい言葉を浴びせるのだった。

また、ハヤテたちはチャックの家で
メッサーの愚痴をこぼしてはくつろいでいた。

そこにはマキナ、レイナ、フレイアもいたが
フレイアは相当落ち込んでいるようだった。

ミラージュはメッサーの言葉がよほど効いたのか
一人で居残り訓練をしていた。

しかし、ハヤテはメッサーの愚痴を言うものの
メッサーの操縦は認めており
また、魅せられてもいるのだった。

マキナとレイナもメッサーの操縦は
機体の操縦負荷も少なくいつも万全だと褒めるのだった。

キャプチャ

ハヤテもフレイアも悔しいという気持ちを持ちながら
同時に見返してやると夜空に向かって言うのだった。

一方、惑星エーベルでは
プロトカルチャーが残した遺跡が
風の歌に共鳴するように異様な光を放ち

ウィンダミアはハインツの風の歌との研究で
惑星らを掌握しようと目論んでいるのだった。

また、惑星イオニデスでは
風の歌によるバール化とウィンダミアの侵攻が迫り
惑星の人はバール化により仲間同士で戦う惨劇となっていた。

キャプチャ

これにデルタ小隊、ワルキューレも出撃。
惑星と救出、バールの鎮静化に向かうのだった。

ワルキューレは歌いバールの鎮静化をはかり
デルタ小隊は次々とバール化した人が乗るバルキリーを無力化していく。

ハヤテとミラージュもコンビネーションを見せ
助け合って相手を無力化していく。

当然のように空中騎士団が現れ
メッサーと白騎士ことキースとの一騎打ちが始まる。

ハヤテは全くこの勝負についていけないが
そこを空中騎士団のテオとザオに狙われてしまう。

ハヤテは踊るように弾を回避する。

ボーグも加わり、空中騎士団の3機のバルキリーが
ワルキューレに襲い掛かる。

ボーグはフレイアを「裏切り者」と呼び一撃を浴びせようとするが
これをハヤテが横から阻止する。

しかし、ここでミラージュがヘルマンと
新人パイロットと思われる2機の強襲を受ける。

ヘルマンは新人に戦果を上げさせようと
ミラージュを誘導し、新人がミラージュをなぶり殺しにする。

ミラージュが絶対絶命となった時
ハヤテが逆に相手新人パイロットのバルキリーを破壊し
ハヤテは初めて人の命を奪ってしまうのだった。

ウィンダミアの命により空中騎士団は撤退。
ハヤテたちも惑星ラグナに帰還。

ハヤテが人の命を奪ってしまったことはフレイアの耳にも届いていた。

心配をするフレイア。
またフレイアは自分が「裏切り者」呼ばわりされ
故郷の星と戦うことを強いられることに悩んでいた。

しかし、これを見た美雲が
「くだらない言葉に足元をぐらつかせているるような人間は必要ない」

と厳しすぎる言葉を浴びせる。
これにはさすがのメンバーも怒りを露わにする。

しかし美雲は淡々と
「何のために、どんな想いで歌っているの?」

そうフレイアに伝えその場を立ち去るのだった。

キャプチャ

一方、ミラージュは落ち込むハヤテを慰めに
また助けてもらった礼と自分も軍人として人の命を奪ってきた過去を
ハヤテに聞かせる。

それを聞いたハヤテは
自分も戦士として戦うことを改めて決意し
そして、少し元気を取り戻すのだった。

キャプチャ

一方、ウィンダミアでは
キースがハインツを連れ出し
過去の戦闘の傷跡をハインツに見せていた。

そこには大穴が開いており
ハインツはそれを初めて見るようだった。

また惑星ラグナのハヤテたちは
ウィンダミアが占領した星で何が起こっているのかを調査すべく
占領下にあるヴォルドール潜入作戦が始まろうとしていた。

 

第7話「潜入エネミーライン」

ハヤテたちはウィンダミア占領下のヴォルドールへの潜入作戦が始まる。

惑星の衛星軌道には多数のネットワークセキュリティが働いているが
凄腕ハッカーのレイナがそれを突破し、
堂々とハヤテたちは惑星内に侵入するのだった。

キャプチャ

惑星ヴォルドールでは猫耳人種が普通で
ハヤテはアレルギー症状を起こす始末だった。

ハヤテたちも猫耳を付けて現地民に成りすまし
別れて街の中に入っていくのだった。

キャプチャ

現地に配備されているバール化された兵に
カナメとメッサーが事故を装ってぶつかり
カナメは用意していた猫爪で相手の血液を採取する。

その血液を調べるとやはり
セイズノールというバール化の誘発物質が含まれていた。

一方、ハヤテとミラージュはというと潜入任務は業務外だと怒っていた。
潜入訓練も受けてきたと鼻を高くするフレイア。

フレイアは急に嬉しそうに走り出すが
その先にはウィンダミア産のリンゴが売られていた
ヴォルドールのリンゴはなぜか流通制限があると店主は言う。

またフレイアは歌が聞こえると街の外れにハヤテとミラージュを連れ出すと
そこにはバルキリーに向かってワルキューレの歌を歌う子供がいた。

その子供はバール化した父を歌で鎮静化しようとしていた。

しかし歌は父には届かない。

フレイアが子供たちに歌が届くことを証明しようと走り近づくが
美雲が現れそれを止める。

美雲はいつもの単独行動かとおもいきや
小型カメラ付きのドローンを各施設に仕掛けていた。

キャプチャ

ヴォルドールには丁度ウィンダミアのロイド殿下が訪れており
ヴォルドールの長と交渉を進めているようだった。

ウィンダミアは過去に次元兵器という
強大な力を持って自国民を巻き添えにしたと
ヴォルドールの長は言っていた。

その会話の中でヴォルドールにもある
プロトカルチャーの遺跡が登場する。

ウィンダミアはその遺跡に学術調査と言っては
何かしら怪しい施設を立てている模様。

ハヤテたちはカナメたちと合流して遺跡付近の施設の調査に向かうことに。

その後、キールがやってきて
ロイドに侵入者の可能性を示唆する。

移動中、7年前の独立戦争でウィンダミアが次元兵器を使った
そういうことになっているとミラージュは話す。

次元兵器は禁忌とされる大量破壊兵器のようだ。

遺跡付近の施設ではまたもレイナが大活躍。
セキュリティを次々とハッキングして施設内部へと侵入。

施設内部には遺跡の真下に大がかりな貯水施設を作っていた。
その水は軍に支給されているもので
バールの発生とも関係している可能性がある。

安易に口にするハヤテだが
しかし、それはただの飲料水だった。

キャプチャ

一方、美雲だけはまた単独行動。
何かに導かれるように遺跡の中を奥へと進んでいた。

また、フレイアは水の他に銀河リンゴという
これまた軍の支給品を発見する。

ウィンダミアリンゴの別名らしい。

これも一応調査はしてみるもののただのリンゴ。

ここに来てハヤテたちの侵入が発覚し
地元のバール化した軍が動き出す。

ハヤテはリンゴと水この組み合わせに納得がいかず
混ぜてみることに、するとそこからバールの誘発物質が発見される。

敵が近づいていると施設を脱出しようとするハヤテたち。

しかし、ハヤテ、ミラージュ、フレイアが逃げ遅れ
施設に取り残されてしまう。

更に施設内を走るハヤテたちだが空中騎士団に見つかってしまうのだった。

 

第8話「脱出レゾナンス」

空中騎士団に見つかってしまったハヤテ、フレイア、ミラージュ。

赤髪のボーグは、フレイアを“裏切り者”と呼び

やはりウィンダミアの身体能力は伊達ではないのか
ハヤテとミラージュは一瞬で無力化されてしまのだった。

キャプチャ

ハヤテがボーグを挑発し隙を作り
ミラージュが閃光弾を投げ離脱を目論む。

しかし、ボーグ以外の空中騎士団が割って入り
ハヤテとミラージュは強打をもらってしまい悶えている。

一方、カナメ、マキナ、レイナ、メッサーの4人
こちらもメッサーが負傷を負い、警備兵に苦戦しながらも逃走中。

ハヤテとミラージュは人質に近い状況だ。

しかし、ハヤテはウィンダミアの現在の行いを否定する。

これに対し、ボーグが

「先に我らの平和を土足で踏みにじったのは地球人だ」

そう更に否定を重ねる。

これに対し、ハヤテは押し黙ってしまうが
口を開いたのはフレイアだ。

「みんなが作ったリンゴを戦争に使うなんて
 それが本当にウィンダミアのためなんか!?リンゴとみんなに謝らんかい!」

キャプチャ

「これは一本取られた」と空中騎士団のヘルマン。

空中騎士団のカシムもまた、ウィンダミアのリンゴ農家の息子だった。

しかし、その彼が“あの戦争”で全てを失ったことを知るフレイア
その火種は今も尚消えておらず、それにより起こっているのが今の“戦争”なのだ。

更に畳み掛けるようにキースがフレイアに問う
「祖国を捨て、お前はなぜ汚れた者達の歌を歌う?」

もちろん彼女にそんなつもりはなかったが
戦争の話を聞かされ、フレイアは自分の置かれた立場を危ぶむのだった。

その頃、カナメたちは唐突に現れた美雲と合流。

フレイアはキースの言葉を否定しようとするが
自分が歌う明確な理由が出てこない。

そんなフレイアを見てキースは
「何の覚悟も持たぬ者の歌など戦場には不要」

そう言って、明確な殺意を持って剣を抜く。

ハヤテとミラージュが取り押さえられる中
キースが剣を振りかぶり、振り下ろすその瞬間

ロイドが現れキースの剣を剣で受ける。

キャプチャ

ロイドは「捕獲しろと命じたはずだ」
と命を奪う意思はないようだ。

そんな時、音楽が唐突に流れ始め
フレイアを除くワルキューレメンバーが歌い出す。

ワルキューレの歌で空中騎士団の隙を作り
メッサーが狙撃で相手を散らす。

ハヤテたちはこの混乱に乗じて外へと逃げることに成功する。

外ではΔ小隊のアラド隊長とチャックが
残り3人分のバルキリーを連れてお出迎えだ。

戦闘は空中戦へと舞台を変える。

風の歌い手が歌い始め、メッサーがバール化の気配に苦しみ始める。
それに対しワルキューレも歌い出す。

風の歌い手、ワルキューレの歌が遺跡と共鳴する。
このことにワルキューレたちも気づくが理解には及ばない。

フレイアたちに敵の脅威が迫り、ハヤテが助けに入る。

しかし、相手の機体を見れば
それはこの前に出会った子供たちの父親のものだ。

ハヤテはその父親に聞こえるように無線を飛ばすが
バール化した彼には届かない。

攻撃を躊躇したせいでハヤテは相手の一発を視覚カメラにもらってしまう。

次の攻撃で相手に仕留められるか、ぼやける視界で相手を仕留めるか
半分視界を奪われたハヤテに器用な選択肢はなく、絶望的な二択しか残されていない。

しかし、そんな前にフレイアが立ちはだかり歌い出す。

キャプチャ

相手の攻撃を何とかハヤテが防ぎ
バルキリーの腕の中でフレイアが歌い続ける。

その歌が戦場に響き渡り
メッサーを含めバール化した人間をも正気に戻す。

それに水を指ように現れた空中騎士団のボーグ。

ハヤテの首にぶら下がっているクオーツが光り出し
フレイアの歌でハヤテとフレイアの共鳴が始まる。

ハヤテは実力以上のものを発揮し
今度は器用にもボーグの機体の一部を破壊し無力化する。

そして、Δ小隊とワルキューレは戦線離脱。
惑星ラグナへと帰っていく。

その帰りの途中

「私、歌います。歌を銀河中に届けることが出来れば、きっとみんな笑顔で、ごり楽しくなって・・・そうすれば戦争だって・・・だから、私は歌を歌います。」

歌う理由を見つけたフレイアは美雲にそう伝えるのだった。

 

第9話「限界 アンコントロール」

バール化しそうになる自分に恐怖するメッサー。
しかし、カナメとの電話でもそれを隠し、平常を装っている。

キャプチャ

カナメの説明で、この前の調査したリンゴと水によるバール化
また、今更ながらワルキューレオーディションが
特別な人間、フォールドレセプターを持っている人を見つけ出すためのものだと知らされる。

それにハヤテとフレイアは少し驚きながらも納得する。

しかし、ここでハヤテもフレイアたちと同じ特別な人間であり
フレイアの歌で共鳴を起こしていることが知らされる。

レセプター保有者はバールに耐性がありバール化しにくいのだ。

もちろん、ワルキューレの歌を間近で聞いている他のメンバーも同様・・・のはずだが
一度バール化が発動してしまうと、風の歌の影響がある可能性をカナメは説明する。

この説明でミラージュはメッサーがバール化の危険があることに気づいてしまう。
メッサーは2年前にバール化の暴走で全滅した惑星からアラド隊長に救われていた。

ハヤテとミラージュがメッサーを呼び出し問いただすと
このことについてはアラド隊長も既知のようだ。

ハヤテが何となく机の上に置いてあったブレスレットに触れると
そこからカナメの歌が流れだす。

今のワルキューレにはない聞き馴染みのない歌だ。

そのブレスレットを大切そうにメッサーは腕にはめる。

バール化の再発症状においてはメッサーに
誰にも言わないようにとお願いされてしまうハヤテとミラージュ。

メッサーを後にして、夕日が指す海岸の歩道で二人並び
ハヤテとミラージュはそのことについて悩んでいた。

そんな悩みとは裏腹に、ラグナ支部の人間にその状況が見られ
全く違った形でフレイアたちの耳に入るのだった。

裸喰娘娘(ラグニャンニャン)の一室を借りているハヤテの部屋に
ミラージュが出入りしているという情報もまた誤解を肥大させ

それを聞いたレイナが「通い妻」と一言。

更にそれを聞いたフレイアが驚愕に顔を歪め、盛大に勘違いしていた。

キャプチャ

女子寮で帰ってきたミラージュと気まずそうにして
逃げるように部屋へ向かうフレイア。

それと入れ違いで帰ってくるカナメ。

ミラージュはカナメの歌について聞き、その歌は
美雲が来る前、カナメがワルキューレのエースだった頃の歌だと聞かされるのだった。

また、メッサーも負傷から隊に復帰し
復帰早々、ハヤテ、ミラージュ、チャックの3人を同時に相手し
対白騎士戦のつもりでバール化寸前の状況に苦しみながらも訓練をこなしていた。

またしても、夕暮れの海岸でハヤテとミラージュの組み合わせ。
これを遠くから見つけたフレイアは盛大な勘違いを確信へと変えていた。

夜中に寮をぬけ出すミラージュを見つけ後を追うフレイア。

その先にはミラージュとハヤテ・・・そしてメッサーがいた。

メッサーは過去にカナメの歌で救われていた
ブレスレットに入っていたのはその歌のようだ。

そして、自分を救ったカナメを守るためメッサーは戦う。
その誓いにも似た意思をハヤテとミラージュは知る。

そんな時、ミラージュとフレイアの携帯端末に警報が入る。

フレイアもその警報のせいで盗み聞きがバレてしまうが
警報の原因が空中騎士団とあってはそれどころではない。

Δ小隊と空中騎士団の空の戦いが幕を開け
メッサーと白騎士ことキースとの一騎打ちが始まる。

メッサーはバール化に耐えながらも戦闘を続けるが
その声からは今にも正気が失われそうだ。

それに続いてワルキューレも戦場へと出る。

メッサーの異状に気づいたカナメは歌いながらメッサーに呼びかけ
それに応じてメッサーは少しずつ正気を取り戻す。

しかし、空中騎士団はラグナの遺跡を確認すると
そのまま惑星を離れていくのだった。

メッサーのバール化再発の気配を知っていたアラドとアーネスト。
カナメはその場にいたアーネストに静かに非難の声を浴びせた。

一方、ハヤテとミラージュに一方的な勘違いをしていたフレイアは
恥を吐き出すように海に向かって叫ぶのだった。

 

第10話「閃光のAXIA」

イプシロン財団のベルガーにより
ウィンダミアはプロトカルチャーシステムを研究しているようだ。

キャプチャ

彼の研究により、風の歌い手であるハインツの歌声の力の増幅などが行われている。
しかし、ロイドはハインツの体を心配しているが聞き入れてはもらえないようだ。

一方、ラグナでは年に一度のクラゲ祭りが行われており
出店も出している裸喰娘娘の手伝いにハヤテたちは駆り出されていた。

転属先が決まったメッサーはというと顔を出していないようだ。

ハヤテ、フレイア、ミラージュ、マキナ、レイナの5人は作戦会議だ。
何のと言われれば、メッサー、カナメの恋の行方についてだ。

メッサーがカナメを、カナメはアラド隊長を。

そんな三角関係を聞いたハヤテは
メッサーが恋をすることも、カナメがアラドに寄せる想いも
「死神だぜ、スルメだぜ、ありえねえ」と連発していた。

そしてハヤテはマキナに言われメッサーを呼び出し
何とかメッサーとカナメを二人きりにする。

キャプチャ

もちろん、二人をくっつけようとかそこまでは思っていないが
「楽しい思い出が作れたらいいなぁ」マキナはそう言っていた。

クラゲ祭りも終盤へと差し掛かり、祭りに使われる全ての照明が落とされる。

すると海から光るクラゲが次々と空へ舞い上がり
幻想的な風景を作り出していた。

メッサーはそんな中
カナメの歌に救われたこと、その歌があったから生きられたこと
その感謝を静かに言葉にし、カナメに伝えた。

キャプチャ

次の日、メッサーはみんなに見送られ
自分のバルキリーと共に輸送機で転属先へと向かう。

一方、ウィンダミアではロイドがささやかな反抗を見せる。

ハインツを休ませたいとキースに剣を差し出しては
剣技でそれを決めようとでもいうのか。

ロイドは過去キースに負けたことがなかったが
初めての敗北を味わう。

キャプチャ

そこにハインツが現れる。

キースはハインツの命が尽きるなら
戦争が終わった後、自分の命も捧げる所存だ。

それを聞いたハインツは

「歌って僕も死のう、キース」

そう儚げに言うのだった。

キャプチャ

惑星アル・シャハルで大規模なバール化が発生。
もちろんウィンダミアと風の歌い手によるものだ。

ハインツの歌の増幅、遺跡との共鳴。
威力は以前に増して強くなっているようだ。

しかも、遺跡との共鳴はこの惑星だけではなく
その他離れている惑星の遺跡も同時に共鳴を始める。

これは、一度に複数の惑星がバール化の脅威にさらされることを意味する。

ワルキューレはアル・シャハルの遺跡と対峙するように歌い出す。

その歌はやはり遺跡と共鳴し、風の歌い手にも届く。

しかし、歌は美雲、フレイア、風の歌い手の意識に直接干渉し
美雲とフレイアは意識を失ってしまう。

ワルキューレの歌がやんだことで空中騎士団は
Δ小隊に総攻撃を仕掛けてくる。

メッサーがいない今、Δ小隊、ワルキューレは窮地に陥る。

そんな時、上空からメッサー機が飛来する。

ワルキューレに空中騎士団の脅威が迫るが
それをメッサーの攻撃と防御で退ける。

美雲とフレイアがいない今ワルキューレは歌えない。

しかし、メッサーは
「歌ってくれ、おれがバールになりきる前に」

そうカナメに伝える。

そして、カナメがメッサーだけへの「AXIA」を歌い出す。

キャプチャ

それに共鳴するようにメッサーが覚醒する。

死神メッサーと白騎士キースとの一騎打ちが始まり
どちらも譲らない攻防が続くが、どちらもお互いの一撃もらい
勝負は次の瞬間で決まる。

メッサーがキースの正面に渾身の攻撃を打ち込むがデコイにより阻まれ
そのデコイの後ろからキースの機体が現れる。

キースの一撃がメッサーの搭乗ユニットを真紅に染め、メッサーは落命した。

それと同時に歌は消え、カナメは崩れ落ちるように膝をつくのだった。

 

第11話「追憶 ジェリーフィッシュ」

戦場から戻った後のラグナ支部ではメッサーの葬儀が行われた。

キャプチャ

マキナとレイナによる身体検査を受けるフレイアと美雲。
戦場で気を失った二人だが体に異状は見れれない。

あの時みた景色を語るフレイア
風の歌い手に心を覗かれた、そう話す美雲。

やはりプロトカルチャーの遺跡によって
お互いの歌が干渉している、そう結論を出すカナメ。

メッサーのことでカナメに気をかけるアラド隊長。
またその逆もそうで、お互い態度には出さないがメッサーが失われたことは大きい事だった。

メッサー機は回収され無事ラグナ支部に帰ってきていたが
白騎士キースがメッサーの心臓を正確に射抜いた痕跡がそこには残されていた。

ミラージュとチャックは偶然と信じたい気持ちを言にするが
ハヤテは「狙ったんだ・・・」そう確信を持つのだった。

その頃、ウィンダミアでは

ハインツが歌の干渉で見せられた
ウィンダミアが炎に包まれた景色に恐怖していた。

また、プロトカルチャーの大いなる遺産「シグルバレンス」が
起動可能なまでに解明が進んだことを報告するベルガー。

その報告を受けた陛下が自ら出陣を決め、全軍の指揮権はロイドから陛下に移る。

キャプチャ

全軍の指揮権が奪われ、ウィンダミアのコントロールが失うことに
ハインツの身を案じるロイドは歯を噛みしめるしかない。

ラグナ支部ではメッサーの穴を埋めるための人事が
Δ小隊にアラド隊長から伝えられていた。

初めて仲間を失ったハヤテは、まだ気持ちの整理がついていない様子だ。

Δ小隊を後にしエリシオン艦長のアーネストと話をするアラド。

前回の戦いで、遺跡の共鳴により
風の歌い手による歌の影響範囲は遺跡のある惑星だけでなく
惑星ラグナ、アルシャハルを含む星団を覆い尽くすことがアーネストにより告げられる。

その頃、ウィンダミアでは陛下指揮の元により
プロトカルチャーの大いなる遺産「シグルバレンス」が動き出す。

キャプチャ

ラグナでは支部の人間が集まり、宴が始まっていた。
飲んで、食べて、歌う。

死んだ人間を船に乗せて海に流す
そうすることで死んだ人間は海クラゲと生まれ変わる
そんな言い伝えと習わしがラグナにはあると、ハヤテは聞かされる。

ハヤテ、ミラージュ、フレイア、アラド隊長。

それぞれメッサーへの後悔は尽きないが
メッサーがいたからこそ今のΔ小隊がある、とアーネストが答える。

そこに、メッサー機からフライトログが発見されたと整備員がやってくる。

そこには訓練した日付、ハヤテ、ミラージュ、チャック
各パイロットとその操作の指摘などが記されていた。

メッサーはハヤテたちと距離を取ろうとしていた
「親しくなりすぎると、暴走した時とどめをさせなくなる」

そう言っていたことをアラド隊長が話した。

その後、みんなでメッサー機に模した船を海に流す。

キャプチャ

静かに船を見送るラグナ支部の人間たち。

そこに、海に向かって歩き
腰までを海に沈め、美雲が歌い出す。

それに合わせるようにカナメを除くワルキューレメンバーが歌い出す。

ハヤテはメッサーの死を受け入れ、覚悟を決め

「メンバーの補充なんていらねぇ、メッサーの分までおれが飛ぶ」

そう言うのだった。

そして、最後にカナメが涙を浮かべ
メッサーに捧げるように一人歌い出すのだった。

その頃、惑星アルシャハル付近では
デフォールドしてきたウィンダミア艦隊の脅威がすぐそこに迫っていた。

 

第12話「キング・オブ・ザ・ウィンド」

惑星アルシャハル近郊に現れたウィンダミア艦隊。

アルシャハルの新統合軍が先制攻撃を叩き込むが
ウィンダミア艦隊の目の前で攻撃は消失する。

風の歌い手とプロトカルチャーの遺産「シグルバレンス」の能力により
ウィンダミア艦隊の前線には次元断層が生み出されていた。

キャプチャ

また、増大された歌の力がアルシャハル新統合軍を襲う。

ラグナ支部では援軍に向かおうとしていたΔ小隊とワルキューレだが
援軍に向かう間もなく、アルシャハルは15分で陥落した。

その後、ラグナ支部には球状星団の生き残り
またはバール化から逃れた軍事関係者が集められていた。

次の狙いは間違いなくラグナであるとアーネストがその場の全員に伝える。

美雲が言うには、歌い手の負担を考えると次の攻撃までには時間があるという。
根拠のない言葉に批判的な声もあったが

「わかるの、私には」
 
そう確信めいた言葉で美雲は言った。

キャプチャ

そこで考えられた新たな作戦は
先手必勝、次の歌までにウィンダミア艦隊を叩くことだ。

その役目をΔ小隊とワルキューレ、その他はラグナ防衛にまわることに。

一方、ウィンダミア艦隊では一時の休息が陛下より命じられていた。
陛下直々に褒められた風の歌い手ハインツも頬を緩めるのだった。

また、ハインツの身を案じ戦争の被害を最小限にしようとするロイド
徹底抗戦の姿勢を貫くキース。

二人の意見は相変わらず平行線だった。

一方、ラグナ支部では陛下ことグラミア王について
カナメ、アラド、アーネストの3人で話していた。

ウィンダミアの艦隊戦の教官として雇われていたアーネストにとっては
グラミア王は教え子ということらしい。

しかし、独立戦争の際にはよそ者の力はいらないと解任されてしまったのだという。
その戦争でアラドはウィンダミアと戦ったらしい。

そんな会話をしているところに
新統合軍の連絡船から派遣されたラウリといういかにも嫌味な顔の男がやってくる。

その男が言うには新統合軍はラグナにあるプロとカルチャー遺跡を破壊することを決定したという。
もちろん風の歌い手の防衛策のひとつだ。

しかし、カナメは
遺跡のエネルギーシャフトが惑星の中心へと向けて伸びていることを知っていて
無理に破壊すれば地殻変動や惑星の命に関わる大事への発展を危惧している。

しかし、ラグナの意思とは関係なく新統合軍はやるつもりだ。

既に遺跡を破壊するための工作部隊も派遣されており
連絡というよりは事後報告だ。

アーネストとアラドは歯を噛みしめる他にない。

ラグナ市民は急な命令により避難を強いられていた。

しかし、アーネストの知り合いのレディMという人物のはからいにより
遺跡破壊に条件が加わり強制破壊は見送られることとなった。

Δ小隊とワルキューレの活躍に遺跡と惑星の命運は託された。

腹が減っては何とやら、ハヤテとフレイアはたまたま食事をしに甲板に出ていた。
そこにまた先んじて甲板に出ていたミラージュだが二人を見てとっさに隠れてしまう。

フレイアはハヤテがいつも首から下げているクオーツについて聞くと
それはハヤテの親父の形見なのだという。

フレイアはこんな戦争の中でも歌っていることが楽しくてしょうがない時がある
そんな事を口にし、ウィンダミアのみんなにもそんな気持ちが伝わればいいと話す。

ハヤテもそんなフレイアの歌を聞いて飛ぶのが好きだとと言う。

「だから遠慮しねぇで思いっきり歌えよ、おれがお前を必ず守るから」

そうハヤテはフレイアに伝える。

ハヤテはそんなつもりで言ったのではないが
フレイアはその言葉を聞いて頬を赤く染めるのだった。

また、それを陰で聞いていたミラージュは行き場のない気持ちを巡らせていた。

しかし、ここで携帯端末が鳴ってしまい
ハヤテとフレイアに見つかってしまうミラージュ。

ミラージュはアラドから
中尉に昇格、Δ2として小隊をまとめる役目に任命されていた。

しかし、ミラージュにはその立場も役目も重荷だった。

いつもも通りではあるが
作戦計画を練ったりするミラージュのくそ真面目ぶりを見たハヤテは

「おれも、チャックもアラド隊長もいる、いつも通り飛べばいい」

そう元気づけるが

「私には、あなたのような才能はありません」

そう劣等感を露わにするミラージュ。

しかし、そんな劣等感をも乗り越え
生きて帰った暁には、最終試験で負けた雪辱を果たすという。

「だから、生きて帰りましょう」

そうハヤテにミラージュが力強く伝える。

キャプチャ

それにハヤテも「いつでも挑戦受けてやるぜ、中尉殿」そう答えた。

そして、作戦開始の時は来た。

Δ小隊とワルキューレ、バルキリー攻撃部隊を乗せた
マクロスエリシオンが惑星ラグナの地を離れ浮上する。

キャプチャ

そして、アルシャハル近郊にいると思われるウィンダミア艦隊に向けてフォールドする。

しかし、それを読んでいたウィンダミア艦隊がデフォールド先で待ち構えている、と思いきや
マクロスエリシオンとすれ違う形でウィンダミア艦隊はフォールドし、ラグナに向かうのだった。

キャプチャ

 

第13話「激情 ダイビング」

マクロスエリシオンの行動は読まれ
こちらがアルシャハル近郊にデフォールドするのと入れ違う形で
ウィンダミア艦隊がラグナに向けフォールドする。

すれ違いざまにマクロスエリシオンが一撃をシグルバレンスに加える。

その直後、ラグナ近郊にウィンダミア艦隊がデフォールドしてくる。

キャプチャ

先手を取るはずだったΔ小隊、ワルキューレを含むマクロスエリシオンは
完全に後手に回る形になっていた。

しかし、すれ違いざまの一撃は
相手の後ろを突く形でそれなりの一撃となっていた。

歌の増幅システムは異状を来し、修復に手間取っているようだ。
風の歌い手の歌はまだ聞こえていない。

この間に再フォールドしたΔ小隊と攻撃部隊がラグナにやってくる。

大型戦艦のマクロスエリシオンの再フォールドまでには
時間が必要なためワルキューレは待機中だ。

ここで新統合軍から新たな通信が入り
ラグナの作戦は失敗とみなされ、住民の避難が完了していないにも関わらず
遺跡破壊が強行されることがアラドに伝えられる。

ウィンダミア艦隊は遺跡の上空に到達
これを引きつけて遺跡ごと破壊するのが新統合軍案だ。

そうならないように焦るΔ小隊だが、そこに白騎士キースが現れ
手を焼くハヤテ、ミラージュ、チャックの3人。

更にそこに再フォールドしたマクロスエリシオンが現れ
ワルキューレの歌が響き渡る。

ハヤテを付け狙う白騎士キースが
上空へと飛び去るように撤退するのを疑問に思ったハヤテだが

次の瞬間、海中の遺跡が新統合軍の作戦により大爆発を起こす。
その上空にいたウィンダミア艦隊が完全に爆発に巻き込まれる。

付近にいたバルキリーの攻撃部隊は気づく間もなく消し飛ぶ。

爆風と津波が押し寄せ、避難の途中だった裸喰娘々を襲う。
子供たちを無理やり店の中に押し込むが、その姉マリアンヌは津波にさらわれてしまう。

逃げ遅れたハヤテが爆風の熱にさらされ
ハヤテの乗るバルキリーが飛びながら機体の端が焼き切れ溶け出す。

ハヤテを乗せた機体はそのまま爆破するが
間一髪で緊急脱出し、ミラージュがハヤテをバルキリーの手に収める形で
マクロスエリシオンへと帰還する。

ハヤテの無事を確認するため足早にバルキリーから降りるミラージュ。

命を救われたハヤテはミラージュに抱きつき

「ありがとよ、ミラージュ教官」そう言った。
キャプチャ

それを少し離れた場所から見るフレイアは切なそうに二人を見つめている。

この大規模な爆発に巻き込まれたウィンダミア艦隊はというと・・・健在だ。
直前でシールドを展開したためさほどのダメージはなさそうだ。

遺跡は跡形もなく、そこには爪痕としてクレーターが海を抉り取っている。

しかし、次の瞬間
そのクレーターに未知の建造物がデフォールドしてくる。

ウィンダミア艦隊の直下に現れるその建造物は
シグルバレンスと情報交換を始める。

キャプチャ

どうやらクレーターにデフォールドした建造物も
プロトカルチャーによるもののようだ。

グラミア王やロイドは
ある程度この展開を予想していたようで

ロイドはシグルバレンス、この艦が「制風圏確立の鍵」であると言っていた。

シグルバレンスと新たなプロトカルチャーの建造物
更に風の歌い手の歌が加わり、歌の力は今まで以上のものとなる。

ラグナ市民にバール化の兆候が現れ
やむを得ずマクロスエリシオンはラグナを放棄する決断を下す。

避難が完了している市民を救うためワルキューレが歌い出す。
市民が避難しているアイランド船を回収した後撤退、これが最善策だ。

それまで持ちこたえるのはΔ小隊の役目だ。

機体を失ったハヤテが乗る機体はというと・・・死神メッサー機だ。

キャプチャ

それに白騎士キースも気づき

「貴様ごときがその機体を!」と吐き捨てる。

キース機を追うハヤテ、ミラージュ、チャックの3機。

風の歌い手の歌はワルキューレを凌駕しており
ワルキューレは歌を止めてしまう。

その隙をついて、ボーグがワルキューレめがけて一撃を放つ。

一撃はワルキューレの歌っていた場所の防壁を破壊し
美雲がフレイアを庇う形で負傷を追う。

キャプチャ

畳み掛けるように、今度はシグルバレンスから大きな一撃が放たれる。

もうワルキューレにも防ぐ手段はなく
ワルキューレとアイランド船直撃コースだ。

これを寸前で上空から現れたマクロスエリシオンが盾になり受ける。
シールドを展開し一撃を防ぐがマクロスエリシオンはそのまま海へ。

その時、ようやくハヤテが窮地に陥ってるのに気づき
想いのまま歌い出すフレイアは歌っていた艦から飛び降りハヤテの乗る機体めがけてダイヴする。

キャプチャ

それを見た他のメンバーがフレイアに続き歌い出す。

ハヤテが歌に気づきフレイアを空中で捕まえようとする寸前、相手の攻撃がそれを阻む。
フレイアは歌いながら落下するがそれをミラージュが拾い上げる。

ワルキューレとフレイアの歌によりシグルバレンスが展開するシールドが破り
それを狙ったかのように海からマクロスエリシオンが浮上する。

シグルバレンスもそれを確認しマクロスエリシオンに一撃を浴びせるが
一撃をかすめるように避け、マクロスエリシオンが渾身の一撃をシグルバレンスめがけて放つ。

その一撃が再展開したシールドを貫通しシグルバレンスの司令室を直撃する。

キャプチャ

フレイアの歌がハヤテを覚醒させ
キースの攻撃を鮮やかにかわし、乱戦へともつれ込む。

最後には、ハヤテもキースの攻撃をもらいながらも
重い一撃をキースに浴びせることで、キースは撤退していく。

お互いタダでは済まなかったが
マクロスエリシオンと救ったアイランド船が惑星ラグナを離れ生還する。

「絶対、帰ってくるからな」そうハヤテがつぶやきラグナを後にする。

一方、シグルバレンスでは
直撃を受けたグラミア王がロイドに遺言を残し息を引き取った。

遺言により指揮権は再び戻り
制風圏の完全なる確立をロイドが宣言するのだった。

 

第14話「漂流 エンブレイシング」

プロトカルチャー遺跡のような建造物に囲まれ
その中央で歌う女性、これは誰だろうか。

美雲は、夢を見ていた。

キャプチャ

アイランド船の修理に追われるΔ小隊のハヤテ、ミラージュ、チャックの3人。
その中でも弟たちが見つかっていないチャックは仕事が手に付かない様子だ。

アイランド船の状況は芳しくなく
このままいけば電力、酸素供給共に時間の問題だ。

これを解決できるのは現状
アイランド船とマクロスエリシオンをドッキングすることだけだ。

アイランド船に降り、避難民に資材を配ったり元気づけたりする中
フレイアがチャックの弟たちを発見する。

弟たちとチャックを引き合わせ
チャックも安心した様子だが、そこにはマリアンヌの姿がなかった。

弟たちの話を聞きチャックも事情を察し「マリアンヌなら大丈夫だ」と弟たちをなだめる。

チャックの気をくんでハヤテやミラージュも
アラド隊長にラグナに残された市民の救出を願い出るが、もちろんそんな余裕はない。

ラグナには支部の工作員が残されており
そこからの情報によると、残されたラグナ市民は無事で食事の供給もあるようだ。

ハヤテたちが所属するケイオスは民間企業だ。
依頼もなければスポンサーも頼れない状況ではどうしようもない。

その頃、新統合軍は相変わらず怪しい動きを見せる。

ラグナ支部に遺跡破壊の通達をしにきた男ラウリが
新統合軍の幹部と思われる人物3人にラグナでのことを報告する。

また、新統合軍には歌に対抗する手段として
未検証ではあるがフォールドジャミングなるものがあるらしい。

シグルバレンス艦内では、父の死にハインツが悲しむも
ロイドが次の王をハインツとするよう準備を進めていた。

また、白騎士キースはハヤテの一撃により致命傷を負い眠り続けていた。

キャプチャ

アイランド船では不安定な状態が続き避難民にもストレスが募る。

ハヤテ、フレイア、ミラージュの3人は一緒に昼食をとっており
チャックやアイランド船のことなどそれぞれ不安を口にする。

その中で、フレイアはラグナの空中でミラージュに助けられたこと
言いそびれていたそのお礼を頭を下げて言うのだった。

また、フレイアにとって
ラグナがみんなと出会えた第二の故郷のような場所になった事を話すと

ハヤテは両親の仕事の関係で故郷と呼べる場所がなかったから
あまりフレイアの言葉には共感できないようだ。

ハヤテの首に下げているフォールドクオーツも
仕事先から親父が送ってきたもののようだ、それを形見としてハヤテは身に着けている。

しかし、ハヤテにとっても飛ぶことの楽しみに出会ったラグナはとても大事な場所になっていた。

また、有名なバルキリー乗りの家系であるミラージュにとっても
ラグナは気が楽になる、居心地の良い場所となっていたようだ。

休憩の合間にとっていた昼食だが
ハヤテたちがいるブロックはエネルギーの過剰供給による小規模な爆発が起こり
外壁が破れ空気が漏れだすという深刻な状態に陥る。

重力制御システムに異状が起こり、フレイアは空気の流れと共に外壁に吸い込まれる。

ハヤテがフレイアを追いかけるが間に合わない。
施設の緊急隔壁が降り、フレイアも何とか事なきを得た。

フレイアのいる場所とハヤテ、ミラージュの場所は隔壁が降りたせいで分断されている。

一方、アイランド船とマクロスエリシオンのドッキングだが
こちらはレイナがプログラムを書き換えており、準備万端だ。

しかし、先ほどの爆発のせいもあってか
電力を供給するためのケーブルが断線していまった所があるようだ。

そのブロックにはちょうどハヤテとミラージュがいるので
そこにはハヤテたちが向かうことに。

フレイアは隔離された領域から自力で脱出し
ワルキューレは市民を安心させるためアイランド船内で歌い出す。

キャプチャ

ハヤテとミラージュは重力制御システムが未だに復旧していないブロックを
宙を移動しながら断線したケーブルの元へと向かう。

断線したケーブルはハヤテの身長でも数人分の直径はあろうかという大きさで
簡単には繋げそうにない。

しかし、ハヤテは過去に様々な仕事を転々としており
その甲斐あってこのケーブル処理も問題なさそうだ。

あとは最後の非常回路用のバルブを回すだけだが
重力制御を失った環境下では踏ん張りがきかず、回る気配がない。

それをミラージュが後ろから抱きしめる形でハヤテを固定する。

キャプチャ

通信を隔て二人の声はワルキューレにも届いており
くんずほぐれつする二人の声は状況が見えないフレイアには違った光景を見せていた。

頬を染めながらも歌に集中するフレイア。

無事にバルブを回し断線されていたケーブルは復旧
それに伴いアイランド船とマクロスエリシオンが結合する。

キャプチャ

電力供給と重力制御システムが正常に動き出すと同時に
忘れられていた重力がハヤテとミラージュを襲う。

バルブに掴まるハヤテ。
ハヤテを抱きしめたまま落ちないようにしがみつくミラージュ。

そんな姿を全員に見られ顔を真っ赤に染め上げ叫ぶミラージュだった。

また、ケイオスには
レディMを通して新しいスポンサーが付くことが決まり
新しい任務は球状星団の奪還に決まった。

一方、シグルバレンス艦内では
ハインツが父の意思を継ぐことを固めていた。

しかし、本当に父の意志を継ぐ覚悟があるのか?
そうハインツに問い

「ご遺言を、お預かりしております。」

そうロイドが不気味に、グラミア王の遺言について明かすのだった。

 

第15話「決別 レゾリューション」

ウィンダミアに戻ってきたシグルバレンス。

キャプチャ

空中騎士団の面々は独立戦争の爪痕が残るそこへ
ボーグはその戦争で失った家族の墓標へと足を運んでいた。

悔やまれる7年前の戦争を思い出しながらも
ロイドがここまで導き、球状星団の独立も目の前まできている。

そんなことを話しながらも
空中騎士団の若手3人は家族や婚約者と会っていなことを話す。

戦争が終わるまでは忘れることにしているらしい。

しかし、それに否定的なのはヘルマンだ。

「戦があろうとなかろうと、命の終わりなんていつくるか分からんのだ。だから、言いたいことは言え、やりたいことはやっておけ、会いたいものには会っておけ」

そう言うのだった。

キャプチャ

一方、ロイドは回復したキースと戴冠式会場へと向かっていた。

そして、大衆を集めてハインツの戴冠式が行われる。

ハインツが空中騎士団の面々に、これまでの功績に対し
新たな王として、一人ずつ感謝の意を伝える。

その姿は大人びた王としてのハインツの姿だった。

しかし、キースだけには違う
弟としてのハインツの姿がそこにはあった。

「これから・・・兄弟として力を合わせていくことは出来ないでしょうか?兄として、私と共に歩んで欲しいのです」

震える声でハインツが言う。

拒絶されるのをひどく恐れているのが手に取るように分かる。

しかし、キースはハインツを拒絶する。

ハインツがキースを兄と呼ぶのはこれが最後となり

「これからもウィンダミアの空を頼む、キース・エアロ・ウィンダミア」

ハインツは泣きそうになる声を飲み込み、兄のことを王国の一人の騎士としてそう呼び直すのだった。

キャプチャ

一方、マクロスエリシオンでは
美雲がカナメを呼び出し、球状星団奪還について話していた。

直後、ウィンダミアから全銀河に向けてリアルタイムで放送が始まる。

ロイドが王を失ったこと、制風圏の確立を成した事を話し始める。

更に、新統合軍のバルキリーが次元兵器をウィンダミアで使ったとされる映像が
全銀河に流され、新統合軍が隠蔽してきた7年前の独立戦争の真実が明らかになる。

ウィンダミアの大衆は、誰もが制風圏の確立により戦争は終わると思っていた。

しかし、ロイドの言葉によりそれは否定される。

「プロトカルチャーの正当な後継者として、50万年前彼らがが成し得なかった、大銀河文明を樹立させる。これは全銀河を地球人と、それを与する支配から開放するための戦いである。羽ばたけ、翼の民たちよ」

これを、グラミア陛下の遺言であるとし

ロイドの口から、ウィンダミアによる新統合軍への宣戦布告が宣言された。

この宣言にボーグ、ザオ、テオの3人は目を輝かせているが
カシムは「何を言っている・・・」と血迷った宣言を堂々とするロイドを見つめている。

キースは懐疑的な目をロイドに向けている。

そしてハインツが新たな王として現れ
大衆のボルテージは跳ね上がり、ハインツコールが巻き上がる。

ハインツは争いの無い銀河を築くと誓い、歌い出す。

キャプチャ

ハインツが歌い出したことで
ようやくハヤテたち、フレイアも風の歌い手がハインツであることが明らかとなる。

歌に導かれるように、ラグナと同じプロトカルチャーの巨大システムがウィンダミアにも現れる。
しかもそれはウィンダミアだけではなく、遺跡のある惑星全てで同じことが起こっているようだ。

キャプチャ

これにより、ウィンダミアの歌の支配領域は更に強くなり
球状星団どころか全銀河に力を及ぼすおそれがある。

このプロトカルチャーの巨大システムの出現を見るなり
美雲は以前遺跡内で見た景色との既視感に見舞われていた。

そして、ウィンダミアに新統合軍が迫る、が

フォールドジャミング装置の貢献も虚しく

ハインツの歌と片目を失った白騎士キースの無双により
バルキリー部隊の殲滅とジャミング搭載機が易易と破壊された。

Δ小隊が到着した時には既に手遅れで
その残骸しか残っていない酷い状態だった。

しかし、その中でも生存者を発見するハヤテ。

救助された生存者はロバート・キノという名で
アラドの知り合いだった。

その男は救助してくれた人物に名を訪ねてきた。

「ハヤテ・インメルマン」とハヤテは答えると

その男は「インメルマン」という名を聞くと急激に顔色を変える

「まさか、ライト・インメルマンの・・・」

と父との繋がりを示す言葉を発する男に動揺するハヤテ。

「アラド、お前なんであんな男の息子と」

更に、その男はそんな言葉をアラドにかけるのだった。

キャプチャ

 

第16話「ためらい バースデイ」

ハヤテの父を知るアラド。
なぜそのことを話してくれなかったのかと疑問をぶつけるが

「それは・・・聞かれなかったからだ」

と子供のような言い訳で返すアラド。

キャプチャ

裸喰娘々でバイトをするフレイア

フレイアのサプライズ誕生日パーティーを考えていたマキナ。
ハヤテやミラージュにそれを伝え、それぞれがプレゼントを用意して集まるという算段だ。

一方、アラドとアーネストは球状星団奪還に向けて動いていた。

三雲がカナメに伝えたことによると

プロトカルチャーの巨大システムにより、風の歌い手の負担が増大
次の行動が遅れているというのが三雲の予想。

こちらもプロトカルチャーの遺跡を使うことができれば
対抗できるかもしれない、遺跡の調査をすべきだと

ハヤテとミラージュは二人でプレゼントを一緒に買いに来ていた。

二人の動向を追跡するマキナ、レイナ、チャックの3人。
買い物する二人にアテレコして遊ぶマキナとチャック。

ミラージュが唐突にフレイアが好きなのかと質問する、が
ハヤテはそんなんじゃないと否定し、真面目にフレイアとの現状を考えるが
友達や仲間といった感情が近いらしい。

ミラージュが乙女に隣でそんなことを話しているが
ハヤテはプレゼントを選ぶのに夢中であまり聞いていないようだ。

それを見ていたマキナとチャックが
ハヤテの無自覚さの残酷さを悲痛な目で見ている。

一方、ウィンダミアでは
ハインツが風の歌い手として身を挺して歌うことの決意を固めていた。

また、空中騎士団では
ロイドの宣言に意見が分かれているようだ。

マクロスエリシオン、移民船団内ではフレイアが戦争を憂いて歌を歌っていた。

その悲しい歌はフォールドクオーツを通してハヤテに届く。
ハヤテはその歌のせいか意識半分を持っていかれるような錯覚を感じていた。

フレイアの元に三雲がやってくる。

「旋律は風に乗り、どこまでも飛んで行く。歌は星を駆け巡り、そして昇華する。」

そんなことをフレイアに伝えていた。

ハヤテとミラージュはベンチに腰かけ話していた。

父と同じ道を自然と選んでいたことに複雑な感情を巡らせているハヤテ。
そんなハヤテにミラージュが「あなたはあなたの道を選んだだけです。」と勇気づけていた。

ハヤテとミラージュはパイロットという選択の経緯はどちらかというと真逆だが
それぞれ思うところがあるらしく「割り切ることは難しい」という結論でお互い納得したようだった。

そんな時、ハヤテは急に何かを思いついたように走りだす。

一方、アラドと救出されたロバートという男だが

「いつまでも隠し通せはしないぞ」

とアラドに釘を差していた。

裸喰娘々では、フレイアのサプライズパーティーの準備が進められていた。
しかし、ハヤテはまだ来ていない。

何も知らないフレイアが裸喰娘々に入ってくる
それと同時に消されていた灯りが一気につき

「お誕生日おめでとう!」

でハヤテを除くみんなでフレイアを迎えい入れる。

その場にハヤテがいないことにフレイアは少し寂しそうな顔をする。

三雲も遅れて登場。

三雲に合わせてみんなが誕生日を祝う歌が響き渡る。

フレイアがケーキのろうそくの火を消して
瞳に涙を浮かべながら「あんがと」とみんなに感謝を伝える。

その頃、ハヤテは何やら大掛かりな装置を運びながら
サプライズパーティーに大遅刻していることに焦っていた。

フレイアが独立戦争のこと、両親を亡くしたこと
その頃に地球の音楽に出会ったこと、それでワルキューレになると決めたこと
オーディションに受かってワルキューレになれたこと。

そんなことを話出す。

それに合わせたようにハヤテが遅れて到着する。

フレイアもそれに嬉しそうな顔を見せる。

「私みんなに出会えてぶっちゃ幸せです、これからも悔いのないようずっとずっと歌い続けます」

涙を流しながら、笑い、フレイアはそう宣言するのだった。

その時、チャックの弟たちが「見てみてー」と外を見る。

すると、外には雪が降り積もっている。
ハヤテはこれを準備していたのだ。

フレイアが「デッカルチャー」と叫び、雪の絨毯に寝転がる。

仰向きに降り注ぐ雪を見つめるフレイアに
上から覗き込むように

「ハッピーバースデー、フレイア」

とハヤテが声をかける。

フレイアもハヤテが雪を降らしてくれたことに気づき
すごく幸せそうな顔をして黙ってハヤテを見つめ直す。

ハヤテもフレイアのその表情に言葉をなくしている。

そんな良い雰囲気の二人を少し離れて見るミラージュは悲しそうに遠くを見つめるのだった。

雪景色に立つハヤテの後ろからアラドが話しかけてくる。

そんなアラドに

「オヤジってどんな人だった?」

そうハヤテが聞くと

「腕の良いパイロットだったよ、おれは随分と世話になった。それと・・・優しすぎる人だったよ」

とアラドは返す。

相変わらず楽しそうにしているフレイア。

それをハヤテが見つめている。

それを見るミラージュは・・・涙が頬を伝っていた。

 

第17話「拡散 オンステージ」

ウィンダミアでは戦争の準備が進められていた。

ロイドはワルキューレ、特にフレイアと三雲の映像を見ては研究をしていた。
そこにイプシロン財団のベルガーがノックもなしに部屋に入ってくる。

「黙って入ってくるのがイプシロンの流儀か?」

とロイド。

なぜワルキューレの映像を見ていたのかとベルガーが質問するが
「敵の研究をするのは当然」とロイドが答える。

マクロスエリシオンではボルドールへの侵入作戦が
アラドの口から説明されていた。

ボルドールは、以前潜り込んだ猫耳の獣人が住む惑星だ。

敵のプロトカルチャーの巨大システムを調べるのが今回のミッションとなる。

フレイアはサプライズパーティーでハヤテからの雪のプレゼントをもらってから
ハヤテと顔を合わせるのが恥ずかしいのか浮ついた様子だ。

それに気づいているミラージュは微妙な心境だ。

ハヤテはというと・・・相変わらずの鈍感っぷりだ。

それを振り切るようにミラージュが作戦の詳細をアラドに聞く。

内容はワルキューレの歌で巨大システムとの共鳴で
データを収集するというものだ。

ボルドールには新統合軍の残存部隊がおり
ワルキューレの歌で抗体を得た人間が少数いるとのことだ。

ウィンダミアは勢力圏を拡大しすぎたせいで
ボルドールが手薄になっている今が狙い目だ。

しかし、以前の侵入にてセキュリティが甘いということはないだろう。

そこで作戦前に行われるのが銀河ネットワークを使った
ワルキューレのウィルス付き動画配信だ。

ネットワークを通じてウィルスは拡散、侵食する。

それによって起こる混乱に乗じて行われるのが
今回のボルドール侵入作戦だ。

更に、群がった視聴者たちがマキナのセクシー映像を購入する特典付きだ。

三雲に「歌が変わったのは彼のせい?」
とハヤテのことを聞かれ、図星をつかれたフレイアは顔を赤くして焦っている。

それを誤魔化すように「三雲さんの歌も変わりましたよね?」
そんなことを聞くが、これは他のメンバーも気づいていたようだ。

しかし、三雲は少し驚いている。

フレイアの誕生パーティーに訪れた三雲は
「誕生日を祝われたこともなければ、両親の顔も育った場所も知らない」

だから、誕生日で祝われるフレイア、そんな風景を知っておきたかったのだという。

フレイアの「歌が変わった」その言葉に
三雲は少し寂しそうな顔をしているように見えた。

そしてネットワークを通じてフレイアが歌い出す。

それを見るハヤテも楽しそうにそれを見ていた、が
ミラージュと一緒にフレイアの誕生日プレゼントを買いに行った時と同じだ。

またしてもフレイアの歌に意識を持っていかれる感覚。

明らかに良い兆候ではない、が
この現象にハヤテの理解は全く追いついていない。

ライブを終えたフレイアに水を持っていくハヤテ。

「本物の空を飛んでるみたいでさ、熱くなって、マジぶっ飛んだ」

そうフレイアに伝えるハヤテ。

ルンと頬を赤くして恥ずかしそうに受け取るフレイア。

「私ずっとドキドキしてる・・・あの時から・・・」

そう言って頬を染めてハヤテを見るフレイア。

さすがのハヤテも感じ取ったようで少し頬を赤らめる。

続けてフレイアが

「ハヤテ・・・あのね、私・・・」

フレイアが勇気を振り絞って大事なそれをハヤテに伝えようとした瞬間

「フレイアちゃ~ん!」

というフレイアファンの老夫婦の言葉により中断される。

そんな老夫婦を見たフレイアは
ラグナに来て初めて皺のある人間を見たのだという。

ウィンダミアは短命なため皺のある人はいないらしい。

長い時間を一緒に過ごせる人間を少し羨むような気持ちが
それらの言葉には込められていた。

ハヤテはラグナに来てから実家に帰っておらず
母とも1年は会ってないことを話す。

「たまには帰らないけんよ、家族なんだし」

そうフレイアが言う

「まぁ、どうってことないだろ一年や二年くらい。」

と、ハヤテが言う。

その言葉を聞いたフレイアは酷くショックを受けている。

そんなつもりはなかったが、気を落とすフレイアを見て
明らかな失言に気づき言葉を続けることができないハヤテ。

そして、フレイアを交えてワルキューレはまた歌い出す。

ワルキューレの映像はネットワークを通してウィンダミアにも届いている。

その映像を見て楽しむウィンダミア兵もいるようだが
それをボーグ見つかっていまう。

ワルキューレの歌を否定し、映像を見ていた兵に怒鳴りつけるボーグだが
映像の中に移り目の前で歌うレイナの姿に顔を赤らめるボーグだった。

ワルキューレの映像配信での作戦は成功した。

フレイアはライブが終わるとすぐに壇上から降り
疲れきった顔ですごい汗を流していた。

それを見届けたハヤテも微妙な面持ちで拍手を送りその場を後にする。

艦内の通路でハヤテは救出した男ロバートと話をする。

体調を聞いたり適当な会話をやり過ごした後
「いつかオヤジのことでも・・・」と言葉を続けようとした時

それにかぶせるように
「すぐにここから去るんだ、君はまだ若い。わざわざ苦しみを背負う必要はないんだ。君は、ウィンダミアと関わってはいけない」

そうロバートが真剣な顔でハヤテにそう言った。

「どうしてウィンダミアの話が」

ハヤテは続きを聞こうとするが、彼はとりあってはくれなかった。

ハヤテはアラドたちがいる部屋へ入るなり

「どういうことだよ、おれがウィンダミアと関わったらダメってどういう意味なんだよ!」

と怒鳴りつける。

事を察したアラドが7年前の独立戦争の真実を話始める。

「ウィンダミアに次元兵器を落としたのはライト・インメルマン、お前の父親だ。」

驚愕に言葉を失うハヤテと他のメンバーたち。

アラドが続けた話によれば

当時、新統合軍に所属していたライト・インメルマンは
ウィンダミア独立派と内通し、新統合軍から次元兵器を強奪し
新統合軍の駐留基地を破壊した。

多くのウィンダミア市民を巻き添えに。

当時、惑星への持ち込みすら禁止されていた次元兵器を使ったとあれば
新統合軍も言い訳はできない。

だから、今まで隠蔽されてきたのだという。

その真実がアラドの口から明らかにされた。

その事実を聞かされたハヤテが一番に見たのはフレイアの顔だ。

フレイアはどんな顔をしていいのか分からず目を逸らしてしまう。

なぜ黙っていたのかとアラドに問いただすが
一級軍事機密、その言葉だけで十分な回答だった。

その後、一人になったハヤテにアラドが話かける。

すべてを打ち明けた今、ハヤテの父を語るのに隠すことは何もない。

アラドが言うには、ライト隊長は石ころを集めたりとよく分からない趣味はあったものの
ウィンダミアの子供を集めては遊んでやるような人だったという。

「何が真実なのかは分からん。だがおれは、あの人が大量虐殺なんてする人じゃないと信じている。お前はどう思う、ハヤテ・インメルマン」

アラドの話を聞く間、ハヤテは終始無言だった。

そして、ボルドール侵入作戦が始まる。

気を使うチャックとミラージュだが

「あれこれ考えるのは後回しだ、今は自分のやるべき事をやる。そして、いつか自分の目で真実を確かめてやる」

そう強い意志を持ったハヤテの言葉に安堵するチャックとミラージュ。

「手伝えることがあれば言ってください、私も力になります」

ミラージュがそう伝え

「ありがとな」

そうハヤテは答えた。

 

第18話「感覚 エマージェンス」

惑星ボルドールへと侵入したΔ小隊とワルキューレ。

どうやらプロトカルチャーの巨大システムは
惑星のコアとリンクしているようで、気候などにも影響が出ているようだ。

巨大システムの中枢に潜り込み
ワルキューレの戦術ライブによってデータを収集する。

これが今回の作戦だ。

ハヤテとフレイア、アラドとカナメ、チャックとマキナとレイナ、三雲とミラージュ。
潜入は2人1組ないし3人1組で行われる。

ハヤテは父の話については、後回しと気持ちを切り替えていたがフレイアは微妙な面持ちだ。

母星の民を手にかけたしたかもしれない人物の息子がそこにいるのだ
当然といえば当然なのかもしれない。

カナメは以前、メッサーと一緒に来た時のことを思い出していた。

ボルドール付近ではウィンダミアの小隊のフォールドが確認されており
作戦は時間との戦いにもなりそうだ。

どうやらでフォールドしてきたのは空中騎士団のようだ。

しかし、ロイドによれば巨大システムと風の歌い手との共鳴。
そのデータを取るのが目的らしい。

ただ、巨大システムの反応を確認次第撤収との命令も下している。

ロイドにとっても巨大システムは未知のもののようで
空中騎士団にもしもの被害が出ることを危惧しているようだ。

一方、三雲とミラージュが巨大システムに到達。
いつもなら早々とどこかへ行ってしまう三雲だが協調性のある行動に少し驚くミラージュ。

ハヤテとフレイアも向かっている途中だが
相変わらず気まずい様子だ。

別行動のカナメはこの組み合わせに疑問を持ちアラドに尋ねる。
そして、ハヤテの父のことを新統合軍が隠蔽していたことから
アラドにも何かあるのではと勘ぐるカナメに

ハヤテとフレイアは必要なので乗り越えてもらう必要があると
そして、自分の過去についても黒い過去があると内容は明かさずとも伝えるアラド。

それを聞いたカナメは悲しい顔をしていた。

一方、ハヤテとフレイアだが
なかなか巨大システムに近づけないことに
「他のルートを探してくる」と一時別れてしまう二人。

その間一人になったフレイアは何かの匂いを嗅ぎつける。

それはカシムの隣の焼きリンゴの匂いだった。

それに釣られて近づいたフレイアだったが
カシムに捕らわれてしまう。

しかし、カシムはフレイアが何もしない限りは手を出すつもりはないらしい。

カシムが生まれの村と名前を改めて名乗ると

以前にも会ったことがあるカシムに
フレイアはリンゴ農家だと聞かされたことを思い出す。

フレイアも自己紹介し
二人はとなり村の出生だったことが判明し一気に距離が縮む。

戻ったハヤテだがフレイアがいないことに焦る

辺りを探索するとフレイアと男の声が聞こえ警戒を強くするハヤテ。
助けに入るハヤテだが、カシムに取り押さえられてしまう。

「まぁ、座れ」

と催促され、フレイアの隣に座るハヤテ。

カシムにウィンダミア人の寿命の短さを改めて聞かされるハヤテとフレイア。
またカシムはフレイアにウィンダミアに戻るよう提案する。

しかし、フレイアはそれを受け入れない。

「私には歌いたい歌があって、一緒に歌いたい人たちがおって、私の歌を聞いてほしい人がおる」

そう言って、少し頬を染めハヤテの方を向くフレイア。

「だが地球の民と歩くには、おれたちの時間は短すぎる」

そう返すカシム。

「だったら、何倍も何倍も、ぶっちゃゴリゴリな時間を過ごせばいいじゃねぇか、みんなで!」

ハヤテが慣れないウィンダミアの方言を混ぜつつもフレイアに向き直る。

嬉しそうな顔でルンを光らせるフレイア。

また、それを聞いたカシムは少し笑みを含んだため息と共に諦めがついたようだ。

一方、中枢に到着したミラージュはアラドの指示を受け
戦術ライブの準備を進めようとしていた、が

独断専行で三雲が歌い始める。

それと同時に、巨大システムが共鳴を始める。

ロイドたちにも共鳴が観測されてしまうが

「歌わせておけ」

とあまりロイドは気にしていないようだ。

三雲の歌にフレイアたちも気づく。

「空で会えば容赦はせんぞ」

そうカシムが伝えハヤテとフレイアを見逃す。

その場を去る二人に

「カシム・エーベルハルトだ」

ハヤテに向けてカシムが名乗る。

「ハヤテ・インメルマン」

ハヤテもそう返し走り去る。

その言葉を聞き、カシムは思い当たることがあるようだった。

走りながらハヤテに感謝を伝え

「私、歌う。みんなと・・・ハヤテのために!」

そう言うフレイア。

「だったら、おれは飛ぶ。ワルキューレと・・・お前を守るために!」

そうハヤテが返し、二人は絆を結び直すのだった。

フレイアをシステムの中心に連れて行き
ワルキューレメンバーが集合し歌が始まる。

Δ小隊はバルキリーに乗り、空中騎士団を迎え撃つ。

ハヤテがフレイアとの共鳴が更に高まり
以前の感覚を引きずりつつも、今までにない覚醒を見せる。

ワルキューレの歌の共鳴を確認すると

「この程度か」

ロイドはため息をつき、ハインツが歌い出す。

すると巨大システムと共鳴したハインツの歌声が真の力を発揮する。

今までにない強大な生体フォールド波に意識が飛びそうになるハヤテ。

しかし、その威力はΔ小隊だけにとどまらず
ウィンダミアの空中騎士団にも身体に多大な影響を与える程の諸刃の剣だった。

キースはその中でも影響が少ないようで
ワルキューレに攻撃を仕掛けるが、それを覚醒したハヤテが止めに入る。

ハヤテの覚醒は常軌を逸しており
その意識はフレイアとも共鳴し、フレイアの歌もまたハヤテ同様の現象が色濃く出ていた。

それに同調し、巨大システムが暴走を始める。

それに伴い三雲が以前に見た記憶の破片が再び流れこむ。

常軌を逸したハヤテの覚醒
それに共鳴するフレイアもも自我を保ってはいない。

フレイアのフォールド波に異常が見られると
ハヤテの体にもバール化に似た現象が起こり始める。

危険を感じたカナメがフレイアを押し倒す形で強引に歌をやめさせる。
それと同時にハヤテは意識を失ってしまう。

記憶の波に飲まれた三雲が歌い出す。

風の歌い手を超越する歌の力で巨大システムの暴走を掌握していく。

しかし、三雲の瞳に本人の自我が残っている様子はない。

そのまま三雲はシステムの暴走が頂きに達するまで歌い続けた。
巨大システムが爆発と共に消滅する。

そこでようやく三雲は意識を失い、その場に倒れるのだった。

 

第19話「Eternal Songs」

三雲が時空を歪める程の生体フォールド波は
巨大システムとプロトカルチャーの遺跡を破壊し、
ウィンダミアの支配下から退け、結果的にはボルドールの人たちを救うこととなった。

遺跡の一角を破壊したことにより
球状星団を掌握していた風の歌い手の歌は届かなくなっていた。

ちなみにハヤテと三雲は、二日が経った今も意識を失ったままだ。

心配するフレイアとミラージュが
未だ意識を取り戻さないハヤテの病室の前に立っている。

そこへ見かけない男が近づいてくる。

弾薬の補給など来ているが迷ったという男。

「ところで、三雲・ギンヌメールさんの意識はお戻りになられたのですか?」

と極秘情報をさらっと口にする男を二人はは完全に敵だと判断する。

その男はイプシロン財団のベルガーだった。

銀河中に数千もの企業を参加に持つ財団なだけあって
たまたまケイオスもその企業の弾薬補給を受けていた。

そういうことらしい。

ウィンダミアにもビジネスとして繋がりがあることを明かすベルガー。

三雲を気にかけたのは、個人的興味らしい。

彼は商人ではあるが、歌の力の研究者でもある。

それはケイオスにいる人間には明かしていないが
ボルドールで起こったことと、プロトカルチャーが残した遺産について
仮説を話し始めるベルガー。

彼の仮説によればプロトカルチャーが残した遺産とは
歌であり、歌は究極の兵器であると。

その頃、ウィンダミアでは
風の歌い手ハインツも歌のダメージが残っており
命に別状はないが、少しの休息が必要なようだ。

今回の件についてキースはロイドに問いただす。

キースはワルキューレが風の歌い手と同等の存在なのかと疑い始めていたが
ロイドによってそれは否定される。

風の歌い手はプロトカルチャーに与えられた特別な存在なのだと。

ケイオスではベルガーの仮説と説明が始まり

銀河の歴史が戦争と歌にあることを紐解いていくベルガー。

地球人とゼントラーディの戦争を収めたリン・ミンメイ。

人工知能架空アイドル、シャロン・アップルが歌によりマクロスシティを乗っ取ろうとした事件。

謎の生命体からマクロス7船団を救ったサウンドフォースとファイアーボンバー。

このマクロス7の艦長と市長はミラージュの祖父母だ。
更に、ファイアーボンバーのメンバーだったミレーヌ・ジーナスは叔母にあたる。

そして、マクロスフロンティア船団がバジュラと交戦。
バジュラはフォールド細菌を宿した宇宙生命体。

同じフォールド細菌を宿す人間の歌によりコンタクトに成功し
バジュラは人類を知的生命体であり、敵ではない理解し別次元の宇宙へと旅だった。

しかし、バジュラに共生していたフォールド細菌の一部は銀河系内に残された。
そして、フォールド細菌の新しい寄生先となったのが人間だ。

細胞核にまで寄生するようになったフォールド細菌。

それらが今起こっているバールシンドロームの始まり。
仮説の段階ではあるが、このことはカナメも知っていたようだ。

そして、その逆でありフォールド細菌に免疫を持つ人種
それがワルキューレのような存在、フォールドレセプターの持ち主だ。

生体フォールド波は命の危機により高まることが分かっており
命がけで歌うことが一番効果的だとベルガーは言う。

フォールド細菌とフォールドレセプター。

この両者によって後天的にもたらされたのがワルキューレのような存在。

逆に風の歌い手やウィンダミア人は生まれつきの天然物だ。

このことはロイドは研究により知り得たようだ。

このように、銀河の歴史を紐解けばそこには歌がある。

これすらもプロトカルチャーが仕組んだことだと
ベルガーは仮説を立てていた。

それを裏付けるように、リン・ミンメイが第一次星間戦争を終結に導いた歌は
50年前にプロトカルチャー文明の流行歌であったという。

歌の力に気づいたプロトカルチャーが兵器としての利用にたどり着いたと話すベルガー。

歌が遺伝子レベルで人に組み込まれており
その歌が精神を掌握する、そしてそれ以上の力が歌にあるのだとしたら・・・。

この話をベルガーから聞いたフレイアは
意識を失う前のハヤテにたどり着く。

明らかにハヤテはフレイアの歌と共鳴して能力が向上していたからだ。

ロイドもフレイアと三雲についてはキースに話していた。

フレイア、三雲からは強力な生体フォールド波が観測され
しかし、三雲のものはフレイアとは全く別性質のものだと言い
急速に進化を続けている・・・と。

これらの歌と風の歌い手の歌が重なり、強大な生体フォールド波が生まれ
巨大システムの暴走、空中騎士団への影響が出たとロイドはキースに説明した。

これらのイレギュラーに「不注意だった、以後気をつけよう」
とキースに頭を下げるロイド。

一方、これらの仮説に

「歌は兵器じゃない!」

そう反論するフレイアだが

歌で共鳴したハヤテの能力を拡張させたとベルガーは言う。
更に、フレイアはウィンダミア人で生まれながらのレセプター保有者だ。

だから、ハヤテや三雲のようにはならずに済んだ。

そうベルガーはフレイアに伝える。

畳み掛けるようにベルガーはレディMについても話す。

その人物が歌の力を研究し
遺伝子操作による生体兵器、アンドロイド。

そんなものを作ろうとしていると。

マキナはベルガーの話の続きを予想するように
三雲がそうであると言いたげなベルガーに尋ねる。

「噂ですよ噂」

そう憎たらしげな笑みを浮かべるベルガーに
ケイオスの面子も流石に敵意をむき出しにする。

弾薬の搬入が終わったという連絡を受け部屋を出て行くベルガー。

アーネストはベルガーに今後は取引はしないと言い渡す。

ウィンダミアではキースがロイドの言葉を思い出していた。

「不注意だと・・・」

そう静かに怒りを言葉にするキース。

すると後ろからハインツの診ていた治療師と思われる男がやってくるなり

「私は・・・私は、もうこんなに恐ろしいことは・・・」

そう急を要するような言い方でキースに伝える男。

キースは無理解を示すが

「陛下、グラミア陛下も・・・」

と言いかけた言葉を噤み、キースに資料を渡し立ち去ってしまう。

ハヤテの病室では、ミラージュが来ていた。

何でこんな大変な時に眠りこけているんだと
目を覚まさないハヤテに対しそんなことを語りかけ
ハヤテの左手を両手に取り、縋るように祈るように目を瞑るミラージュ。

「・・・せぇなぁ」

すると、ハヤテが目を覚ます。

「いつから起きてたんですか」

と慌ててハヤテの手を元に戻すミラージュ。

「心配かけちまったようだな。ありがとう・・・ミラージュ」

病み上がりのハヤテは頬を少し赤くしているミラージュにそう声をかけるのだった。

 

第20話「衝動 エクスペリメント」

ケイオスではハヤテのクオーツと歌による能力上昇
フレイアのハヤテとの共鳴とルンの検査など

ハヤテとフレイアの実験が始まろうとしていた。

ワルキューレの歌は感覚の抑制のためにある。

しかし、ハヤテにはバール化には至っていないが
感覚を拡張するという似た症状が現れたのは確かだ。

フレイアの歌でバール化しかけたのか・・・?

だからこそ、二人の実験は必要だ。

その実験を始め、音楽が流れだす、が
歌い出しのタイミング・・・歌は聞こえてこない。

フレイアは歌えなくなっていた。

ちなみにハヤテと同時期にレディMの医療船に引き取られた三雲は
全くの情報をシャットアウトされ、彼女がどうなっているのかすらわからない。

ハヤテもフレイアが歌えなくなったことを知らされる。
そして、ハヤテも前線から離れることとなる。

ハヤテは自分のせいでフレイアが歌えなくなったことに苛立ちry

マキナとレイナはどこにアクセスしているのか
何か情報を盗み出そうとしているようだった。

ウィンダミアでは三雲の存在が大きくなっていた
ハインツの歌声を上回ったと恐れる空中騎士団のザオとテオ。

カシムについてはヘルマンに様子がおかしいと勘ぐられていた。

ロイドの元にベルガーが訪れる。

ケイオスの件を聞くロイドだが
守秘義務があると、意外にも商人らしい対応を見せるベルガー。

プロトカルチャーシステムの解析で
マインドコントロールシステムの量産、ベルガーは事業の拡大

そんな筋書きだったようだが、ロイドの考えは変わってきているようだ。

そんな話をしていると、そこへキースが部屋に
それと入れ替わるようにベルガーは出て行く。

ハインツの体調はそれなりに回復しているようで
外に出て、飛ぶ龍鳥を見つけ歌い出す。

ヘルマンと若い男がハインツの元へと焦った様子で駆け寄るが

ハインツの腕には大人しく龍鳥がとまっている。

龍鳥は若い男が躾けたもののようだ
誰にも懐かないらしくヘルマン共々かなり驚いている。

しかし、ヘルマンが思い出したように
ハインツが子供の頃から動物に愛されていたことを話しだす。

そして、若い男は城勤めになったヘルマンの息子のノーマンらしい。

ウィンダミアには龍鳥を調教し狩りをさせる競技があり
ノーマンはその大会に出るつもりだったみたいだが
状況が状況なため大会は望めないかもしれない。

それを聞いたハインツが少し寂しそうな顔をするが
自分もいつか出てみたいと口にした。

体調が万全でないハインツは元いた部屋へ戻り
そこには体調を憂いたロイドとキースが来ていた。

ハインツは三雲の歌が自分の力を凌駕したのではないかとロイドに聞くが
ロイドは「ハインツの歌に勝るものなど存在しない」と軽く否定してみせる。

キースはハインツの担当医が変わったことに探りを入れるが
以前の担当医は故郷に帰ったとかわすロイド。

キースはロイドの動向の何かに気づいたようだ。

そして実家が商家であるテオとザオに薬について調べさせるようだ。

キースは夕日が指す丘に来ては目を瞑り、ロイドとの出会いを思い出していた。

「ロイド、お前は今どこを飛んでいる?」

そして、そうキースは口にした。

一方、再度ハヤテとフレイアの実験は行われるが
やはりフレイアは歌うことができないでいた。

実験後、落ち込むフレイアの部屋にハヤテが入ってくる。

その頃、マキナとレイナはようやく医療船のセキュリティを突破し
潜入する算段を立てているようだ、が

それをカナメに覗かれてしまう二人。

しかし、三雲を想う二人の言葉に
カナメも泥をかぶる覚悟を決めたようだ。

ハヤテとフレイアはというと
ハヤテが飛ぶのをやめると言い、フレイアが歌うのをやめると言い出すのか
そして、そんな言い合いの無限ループに突入していた。

決めたら行動、と早速作戦を実行に移すカナメたち。

カナメが生体フォールド波の異常患者として
それに付き合うナースとしてマキナ。

バックアップはもちろんレイナの役割だ。

レイナがカルテなどのデータを改ざんし
三雲のいると思われる病棟へ侵入するカナメとマキナ。

しかし、セキュリティをすり抜けようかとIDをかざすがエラーに。

近くに警備員もいるため焦るマキナ。

どうやら時間ごとにIDを変更するシステムでセキュリティも無駄に手が込んでいる。

相変わらずハヤテとフレイアの言い合いは続いていたが
それを見ていたミラージュが辛抱たまらず、割って入る。

フレイアから歌を取ったら、ハヤテから飛ぶことを取ったら何も残らない。
いじけたリンゴ娘とゲロ溜め男と説教に混じえて罵声を浴びせ

「フレイアのことも、ハヤテのことも私が守ってみせます」

そう続けるミラージュ。

隊長にはミラージュから作戦に加えるよう進言すると言い出す始末で止められそうもない。

それに対し

「ミラージュさん、何でそこまでしてくれるん?」

そうフレイアが聞くと

「二人は大切な仲間と同時に・・・大好きだからです」

そこには、ハヤテを想うミラージュの気持ちも込められていた。

少し恥ずかしそうにして、ミラージュはその場を立ち去る。

その頃、セキュリティに引っかかってしまったカナメとマキナは
カナメが強行突破し、マキナが近くの警備員に飛びつく形ですべてはカナメに託された。

その頃、レイナがハッキングしていた部屋にも警備員が押し寄せる。

カナメは歌い出し、三雲のいる場所へと走る。

最後の扉へとカナメが到達すると
セキュリティにより開かないと思われた扉は
レイナが捕まる寸前に走らせたハッキングソフトにより解除される。

カナメがその部屋に入るとそこには実験用の大きな試験管が並べられ
中央にあるその一つの中に三雲は収容されており、彼女はカナメの歌を聞き無意識下で歌っていた。

 

第21話「切望 シークレット」

ハインツが歌い出し、巨大システムが現れた惑星アル・シャハルの人間が苦しむ
しかし、それは今までのものと違いΔ波という眠りに近い脳波を示していた。

街の人びとを眠りに近い状態へと誘う。

ハインツが突然倒れ、それと同時に影響を受けたあるシャハルの人間も倒れてしまう。

あるシャハルの85%は昏睡状態

医療船に乗り込んだカナメたちはレディMに捕まっていて戻ってきていない。
ワルキューレがいなければ状況はなんともなりそうにない。

カナメたちは捕獲され、牢獄でまずい飯を食べていた。

3人は昔のことを思い出し
カナメはワルキューレのマネージャーとしてケイオスにきたそうだ

しかし、カナメがレセプター保有者というのが発覚。

レイナはケイオスにハッキングがバレたのをきっかけに
ワルキューレに入ることに。

新しいメンバーが更に3人いたその中にマキナはいた。

メカニックの家計だったマキナや歌もメカニックも両方やりたかったのだろいう。

当時のケイオスでのワルキューレとしての状況は最悪で
飯もまずく、マキナとレイナは仲が悪く、喧嘩ばかりしていたそうだ

新人の尾ひとりはやめてしまい4人になるが

この後にようやくユニット名は決まったという

しかし、戦場で歌を歌うもワルキューレの歌は届かなかった

戦場でカナメが出会ったのがアラド
アラドはわるky7ウーれとの合同訓練を持ちかけてきたそうだ

マキナは何度も辞めたいと思ったらしい。

マキナが士気を高めるために衣装を作り
アラドたちと連携してワルキューレが戦場で歌う。

効果は出始め歌はバールを沈静化し始める。

心を開かなかったレイナだったが、この頃から少しずつ代わりはじめる

また戦場で出会った一人がメッサーだ。

そうして少しずつワルキューレは知名度を上げていった。

しかし、マキナと一緒に入ってきた一人も限界がきていたようで
メンバーはマキナ、レイナ、カナメの3人になってしまった。

そんなときに三雲が新たにメンバーとして加わった
オーディションを受けずに現れた新人を怪しんでいた3人だったが

三雲の歌を聞いた時、すべてを理解したのだった

この時、感動の波が3人を支配し
無意識にレイナはマキナの手に自分の手を重ね
マキナはそれを見て優しく握り返す。

そんな過去を語っていた3人の前に
牢屋越しに三雲が歌い、現れる。

一方、ウィンダミアではハインツの容体が思わしくない。
体を横にしているハインツの元へキースが荒々しく現れる

ハインツの服を無理やり脱がせると
そこには、グラミア陛下にあった白いアザと同じものが
ハインツの体を蝕んでいた。

キースはロイドの元へ向かい
事の顛末を暴く。

キースは城を出た医者からすべてを聞いていた
医者は話せば命を奪われると怯えていたらしい。

ロイドはグラミアを手にかけていた。

助かる見込みはなかったとグラミアの命を奪い
遺言は偽りではないと言うロイド。

ロイドは隠していたことはこれですべてだと

「信じられないなら我が生命の風を止めるがいい、今ここで」

そういうロイドに

「もし陛下を裏切ることがあれば容赦はしない」

そういい立ち去るキース。

その頃、アーネストとアラドが話している
やはり三雲は只者ではないらしい。

レディMが関わっているようだ。

次はウィンダミアに直接乗り込むことを考えているようだが
次元断層によってきびしいらしい。

だが、ある作戦を惑星でアルブヘイムで行えば可能性はあると。

三雲と話す3人。

三雲は3人に何を見つけたのか問いただす。

三雲はもう気づいていた、記憶がないことも
3年前に自分は作られたのだと。

そう話を続ける三雲に悲痛な顔を見せる3人

しかし

「人間だろうとクローンだと構わない、私は歌い続ける」

三雲はそう言い切るのだった。

イプシロン財団のベルガーがロイドに研究結果を伝え
Δ波を使えば操るどころかすべての人間の意識を一つにできる可能性
それに気づいたベルガー。

ロイドは狙いを気づかれたことに少し嫌な顔をするが
ベルガーに研究を続けることを指示する。

しかし、ベルガーは不気味な笑みを浮かべ研究を続けるのだった。

その時、ロイドがいたのはハインツがいつも風の歌い手として歌っている神殿だ。

しかし、その空間が光り出し、謎の建造物が次々に姿を表す
目の前に現れたそれには星の歌い手と思われるものが描かれていた。

 

第22話「極限 ブレイブ」

ロイドは神殿を封鎖した。

表面上はハインツが倒れた理由を解明するということになっているようだ。

相変わらずフレイアは歌えないが
この剣に関してはミラージュが全責任をおうことでアラドから了承を得た。

ハヤテが暴走した場合は撃墜してでもミラージュが止めることになっているという。

三雲はワルキューレメンバーに

「私は歌うだけ、でもこの気持も作られたものかもしれない」

そんなことを少し悲しそうに伝えていた。

キースはハインツの元を訪ね
現状をハインツがどう思っているか聞いていた。

ハインツは幼少期からロイドに面倒を見てもらい
ロイドのやることには盲目的だ。

ロイドを信じきっている。

「それは陛下の真なる風ですか?」

キースがそれをハインツ自身の意思なのかと問い部屋を去るキース。

ハインツは少し考えるように

「真なる風・・・」

とキースが去った後つぶやくのだった。

三雲が一人で悩むようにたそがれているところに
ハヤテがやってくる。

「あんたは歌っておれは飛ぶ、それしかできねぇもんあ」

「単純で羨ましいわ」

そう返す三雲。

「でも、それでいいのかもね。今は・・・」

と少し元気を取り戻したような顔でつぶやく三雲。

ずっと三雲は一番影響力がある自分の歌ではなく
フレイアの歌に共鳴したハヤテを不思議に思っていたらしい。

だが、ハヤテは遺跡と繋がったりする三雲もたいがいおかしいと返す。

三雲いわくあれは結構怖いらしい。

「あんたも怖いなんて想うんだ」

「そうよ、だからしっかり守りなさい。私、ワルキューレで一番幼いんだから」

「了解。しかし3歳だったとはな」

と冗談めかして言うハヤテ。

「どんな過去があっても私は私。今はただ、歌うだけよ」

右手をワルキューレのシンボルの形にして気持ちの整理がついたことをみんなに伝える三雲。

ワルキューレメンバーもこれを見て安堵する。

これにより、本格的ににケイオスの反攻作戦が開始される。

三雲により、風の歌い手が歌えないのはケイオスには分かっていることだ。
風の歌い手が歌えない今がチャンスなのだ。

ケイオスはランドールと手を組み攻撃を開始する

そう見せかけ、ランドールには空中騎士団が現れるが
そっちは囮だ。

真の目的はアルブヘイムにある。

しかし、この作戦の意図はロイドすら理解できないでいる、が
ロイドがようやくケイオスの意図に気付く。

ケイオスの狙いはワルキューレの歌で
ウィンダミアへのフォールドゲートを開き
ウィンダミアに直接突入することだ。

それができる惑星がアルブヘイムというわけだ。

そして、ワルキューレが歌い出す。

アルブヘイムの巨大システムが共鳴を始める。

フレイアはやはり歌うのを躊躇して、うまく歌えていない。

横で歌う三雲がフレイアの頬を打ち

「本気で歌えフレイア、お前が歌わねえと気持ちよく飛べねえんだよ」

そう言うハヤテ

「でも私のうたでハヤテが、ミラージュさんが・・・」

そうフレイア

「はyてを信じなさい、フレイア!」

そうミラージュが言うと同時に

上空から空中騎士団がやってくる。

「フレイア、お前はお前の歌を信じろ」

そう言って飛び立つハヤテ

みんなが勇気づけフレイアがいつもの調子を取り戻し歌い出す。

フレイアの歌によりハヤテに同じ現象が起こり始める、が
ミラージュの一言でなんとか自我を保つハヤテ

カシム機とすれ違うハヤテ機。

カシムがいつも以上の動きを見せ
ハヤテがそれに釣られるように危ない覚醒を見せる。

ハヤテはバトロイド型にバルキリーを変形させ暴走し、ところ構わず弾丸を空に向ける。

カシムは容赦なく一撃を浴びせるが
ミラージュがそれを受け流す形でなんとかハヤテも無事だ。

しかし、ハヤテの銃口がミラージュに向き
ミラージュもハヤテに銃口を向ける他ない。

自分がハヤテを倒せるのか
ハヤテと過ごした日々が走馬灯のようにミラージュの脳を駆け巡る

しかし、ミラージュは打てなかった。

ハヤテの銃口から弾が発射されミラージュ機を落とすかと思われたが
ミラージュはたくみに交わしバルキリーごとハヤテ機に抱きつく形になる。

ミラージュがハヤテを呼びつづけ
フレイアが想いを込めて歌う。

ハヤテは意識を取り戻していく。

「二人の命がけの想い、おれはもう絶対に暴走したりしない!」

ハヤテがそう言い完全復活を果たす

歌でフォールドゲートが開き
ワルキューレとハヤテ、ミラージュ、アラドがウィンダミアへと突入する。

ゲートが閉じるまで、チャックがゲートを死守するが
ギリギリでゲートに入り追ってきたのはカシムとザオだ。

フォールド直後、攻撃を仕掛けるカシムとザオ。

奇襲という形になってしまい
ワルキューレに乗る船をかすり致命的な一撃となる。

船の側面が剥がれ、フレイアとカナメが空へと弾き出される。

フレイアとカナメは
ミラージュとアラドによって回収されるが

三雲、レイナ、マキナが残された船はそのまま雪の積もる地へと不時着する。

カシムはまるで白騎士のよう動きを見せ
ハヤテを追い詰める。

カシムはルンを限界まで光らせ
肌がどんどん白くなっていく。

ハヤテを捉える直前、意識を失い落ちていくカシム機。

そんなカシム機を見てハヤテがカシムに呼びかける。

カシムは呼びかけで意識を取り戻す。

近くの森へと不時着すれば助かっただろうが
カシムは死を選択する。

カシムがヘルメットを外すと
顔のほとんどが白い痣のようなもので覆われており
それを見たハヤテは少し驚くが

「ルンが・・・尽きる」

とミラージュと一緒にハヤテを追ってきたフレイアが言う。

「リンゴ畑は・・・無事か」

とカシム。

ハヤテの呼びかけで意識を取り戻したカシムには
森がリンゴ畑に見えていのだ。

そう最後に言い残し、カシムは命を燃やし尽くしたのだった。

 

第23話「残痕 レクイエム」

ウィンダミアに降り立ったハヤテたち。

隠れながらハヤテたちは相手の本陣に向けて進んでいた。

空中騎士団もハヤテたちを探そうとハインツと話をしていた。

しかし

「ロイド、キース、頼みがある」

と神妙な面持ちでハインツが切り出すのだった。

ウィンダミア突入時に散り散りになったΔ小隊とワルキューレは

ハヤテ、フレイア、ミラージュ
マキナ、レイナ、美雲
カナメ、アラド

この3組に分かれて陸路を進んでいた。

レイナのジャミングにより何とか通信は可能という状況。

当初とはかなり違った形でウィンダミアに到着してしまったが
作戦に変更はなく、プロトカルチャーシステムに戦術ライブを仕掛け、破壊することが目的だ。

ハヤテたちは崖道を進むが行く手には
ウィンダミア兵が待ち伏せており通れない。

しかし、土地勘があるフレイアが道なき道を先導する。

地元の人しか知らないという抜け道を
フレイアが案内し通ることに。

フレイアがまだ小さかった頃
ウィンダミアには地球人の軍人も多くいたようで

その時に地球人からもらった音楽プレイヤーをフレイアは今でも持っている。

抜け道を通り、丘に出ると
そこからはフレイアの故郷が見える。

フレイアは懐かしむように

「みんな元気にしとるかなぁ」

とつぶやく。

カナメとアラドは
過去に新統合軍が使っていた駐留基地に来ていた。

アラドは何度か来たことがあるらしい。

アラドが残っている物資などを物色し
その間カナメは壁に貼られた写真を見ていた。

どうやら当時駐留していた新統合軍の人間が写っている。
そこにはハインツが楽しそうに地球人と写っているものもある。

一方、マキナたちは一息ついて昼食を取るところだった。
しかし食事になるといつもいなくなる美雲を知っている二人は
強引に美雲を昼食に誘っていた。

美雲は昼食に誘われたことに戸惑っていた。

それに気づいたレイナが

「ひょっとして、恥ずかしい?」

と美雲の図星をつく。

美雲は今まで誰かと一緒に食事を取ることがなかったらしい。

それを見たマキナが

「くもくもきゃわわー」

と茶化すと美雲も頬を赤らめている。

携帯用の缶詰を開けると
そこには海蜘蛛というラグナの食べ物が入っている。

「これは食べ物なの?」

と缶詰の中身を見て美雲が言う。

美雲は今まで食事は全て管理され決められていたという。
歌を歌えれば良かった美雲にとって、食事はそれくらいどうでも良いものだったのだ。

海蜘蛛を食べた美雲は
初めて出会った味に少し驚き、美味しそうに食べていく。

しかし、そこでマキナが美雲の後ろに回り
雪玉を美雲の首元に滑り込ませイタズラをする。

缶詰を食べながら顔を青くし驚き、立って雪を払い出す美雲。

そして

「海蜘蛛は美味しい」

レイナが言い

「雪は冷たい、もっと色々知らなきゃ勿体無いよ」

そうマキナが言う。

「今の歌も好きだけど、色々感じたくもくもの歌も聞きたいな」

続けてマキナが美雲との距離を一歩縮め、そう伝えるのだった。

一方、偵察に出ているハヤテを待つフレイアとミラージュ。

ハヤテを待つ間、二人はお互いのことを話し
ミラージュはフレイアがハヤテのために歌う歌に嫉妬し
フレイアはミラージュとハヤテの信頼関係に嫉妬し
お互いに、尊敬し合っていた。

「ミラージュさんは・・・」

「フレイアは・・・」

「「ハヤテのこと!」」

とお互いが気にしていることを一緒に口にし
二人の頬が一気に赤く染まる。

そんな時に焦る様子でハヤテが戻ってくる。

「来たぞ、空中騎士団だ」

と戻ってくるなり危機を知らせるハヤテ。

レイナのジャミングは有効のはずだが
ハヤテたちを含めそれぞれが空中騎士団に見つかってしまう。

マキナたちは後方がらザオとテオの機体に狙撃され
前方からはムササビのように空中から降り立つウィンダミア兵が見える。

美雲が足止めをし、マキナとレイナはそれにより逃げることに。

美雲はカスジェットクラスターを推進剤にし
降り立ったウィンダミア兵との距離を一気に詰め
物理攻撃で無力化させる。

しかし、背後にはザオとテオのバルキリーが。

ここで割って入ったのは無線のロイドだ。

ザオたちは急遽マキナたちを追うことを指示され
ロイドは美雲には別働隊を向かわせるとのことだが
何かしらの思惑があるようだ。

美雲の前に陸を走ってくる数台の車のようなものが見える。

ハヤテたちも走って逃げて入るが
相手はボーグたちの機体だ。

ボーグが怒りを爆発させて機銃で攻撃を仕掛けるが
ヘルマンの声により、ボーグは何とか冷静さを保ち
ハヤテたちは攻撃を受けてはいない。

どうやら命を奪う気は最初からないらしい。

そこにキースの機体も現れる。

一方、美雲は走って逃げているが
その先で待ち受けているのはロイドだ。

「来たか、星の歌い手よ」

とロイド

美雲にとっては聞き覚えのない言葉だ。

「ルダンジャールロムマヤン」

続けてロイドがそう言うと

美雲は別世界に連れて行かれるような錯覚を起こし
立っているのがやっとだ。

そこにロイドが物理的な攻撃を仕掛け
そのまま美雲はロイドの胸で抱かれるように意識を失う。

ハヤテたちも捕まってしまうが外傷はない。

どうやらハインツから生け捕りにするよう命令が下っているようだ。

キースがロイドと通信でハヤテたちの捕獲を伝えるが
ロイドは美雲を捕獲したことをキースに隠している。

通信の際、キースは懐疑的な目でロイドを見ているが

「了解」

とだけ伝え通信を切る。

ハヤテたちが拘束される中、ロイドが合流する。

それぞれフレイアとミラージュの名を確認し

「ハヤテ・インメルマン少尉」

と周りにも聞こえるようにロイドが言葉にする。

流石にボーグも気き

「ライト・インメルマンの息子、そうだな」

とロイドがそれを肯定する。

「ライトはおれの親父だ」

とハヤテも答える。

それに対しボーグが剣を抜こうとするが
それをヘルマンが止める。

「お前の父がこの地で何をしたか知っていて来たのか?」

とロイドが問い

「聞いたよ。でもおれはそんな話、この目で確かめるまで絶対信じねぇ」

とハヤテが返す。

キースもインメルマンの息子ということはこの時点でようやく知ったようだ。

ハヤテたちはハインツの意により裁判にかけられることになる。

カナメとアラドはまだ捕まっていないが
美雲やハヤテたちと連絡が途絶えたことで
状況の察しはある程度ついているようだ。

マキナとレイナも何とか逃げ延びていた。
ハヤテたちの位置情報はナビが生きているため把握てきているようだ。

ハヤテたちはロイドたちに連れられて、ある場所に来ていた。

「その目で見るまで信じないと言っていたな、では見るがいい」

ロイドがハヤテに話す。

そこには次元兵器の爪痕が今も尚、目に分かる形で残っていた。

フレイアはこの景色をハインツの歌で繋がった時に一度見ている。

多くのウィンダミアの民がかつてここで暮らし
ボーグの姉はここで暮らしていた。

ボーグがハヤテたちの前にたち

「これでもお前たちに正義があるというのか。これでも地球人のために歌い続けるのか。これでも、お前の親父には本当に罪はないというのか?」

と怒りを露わにする。

フレイアが涙を流す。

「歌ってやれよ、フレイア」

それを見たハヤテが言う。

フレイアが涙を拭い、ゆっくりと歌い出す。

それを見たボーグが怒りを爆発させる。

しかし、ボーグの言葉はフレイアには届いていない
フレイアは歌い続ける。

そんなフレイアの胸ぐらを掴み地面に向けて放り投げるボーグ。

死者に向けて歌ったところで何も変わらない、そう言うボーグとロイド。

それに対し、ここにいる空中騎士団も真実は知らないと訴えるミラージュとフレイア。

ここでキースに任せロイドはこの場を立ち去るが
キースたちはハヤテたちに当時次元兵器が使われたと思われる機体を見せていた。

当時見つかった機体からはパイロットの死体も見つかっている。

ライト・インメルマンだ、そうボーグから伝えられ
ハヤテはもう何も言えなくなっていた。

一方、美雲はロイドによって拘束されていた。

「わが翼をあなたの歌声に捧げよう、星の歌い手よ」

そう美雲に近づき言葉にするロイド。

 

第24話「絶命 ジャッジメント」

捕虜にされてしまったハヤテたち。

ハインツの目の前にてハヤテたちの裁判が始まる。

アラドたちは隠れながらも
ハヤテたちが捕まったことをほぼ確信するが
三雲については位置情報がロストしたため不明だ。

そこに何故かベルガーが現れる。

一方、ハヤテたちの裁判が始まる。

ロイドは神殿の調査と裁判には現れなかったが
詳細は言わず三雲を連れて神殿に入っている。

裁判はハヤテたちに不利な形で始まる。
どうやら正式な形式は取っておらず、ハヤテたちの言い分は通りそうにない。

ハインツが直々に質問をしていく。

「正式な軍でないケイオスがなぜ戦うのか?」

ハインツが問う

「守りたいからだ、ラグナやみんなを」

ハヤテがそう言う。

「フレイ・ヴィオンお前はなぜ歌う?」

ハインツ

「私達はバール化した人たちを救うために歌声を全銀河に届けています」

そう答えるフレイア

「お前自身の考えを聞きたい」

決まった答えが返ってきたことにフレイアに再び問うハインツ

「歌っていると歌で体がいっぱいに・・・歌っていると楽しい気持ちでいっぱいになるんです。銀河中の人がこんな気持になるんです。銀河中の人がこんな気持になれたら戦争する気もなくなるかもしれんって」

フレイアが本音で答える

「歌で体がいっぱいに・・・そのように感じたことは一度もないが」

ハインツは言う

「お前の、あなたの歌声を聞いたとき、暖かないろを感じた。あの色は・・・そう太陽の色」

続けてハインツが言う

「もう一人の歌い手、あの人の色は・・・」

そう考えるハインツに

「虹の色!」

そう答えるフレイア

「星々の色、美しいが近くにあるようで遠く、どこか恐ろしい」

そうハインツ

「私にはハインツ様の歌声の方が恐ろしく感じます。透明で色がなくて、綺麗で澄んでいて、でも何もない。空っぽな感じがするんです。」

フレイアがハインツの歌声をそう表現する

すると周りの人間が反逆罪で即刻死刑にせよ、とフレイアを糾弾する。

ふざけるなとハヤテが前へ出るが取り押さえられ
3人には銃が向けられる。

フレイアは必死にハインツに外のことを伝え
戦争がやめられないか、と問うが

これをボーグが阻止し、そこにハヤテが入ろうとするが手を拘束されていては
ハヤテも手が出ず一撃で地面に張り付けにされてしまう。

これをキースが一言でおさめる。

一方、アラドたちはベルガーに連れられ
ハヤテたちが昨日キースに連れられて来ていた
次元兵器を使ったとされるバルキリー前に来ていた。

ベルガーが言うには調整されており、飛ぶこともできるという。

彼が言うにはアラドたちを助けるのは商人として、ビジネスだと言う。
また、ウィンダミアから一旦手を引くことになっていることもアラドたちに伝えられる。

そしてベルガーは去っていく。

裁判ではハインツが戦争はやめられないことをフレイアに告げていた

「我らの正義はまだ成し遂げられてはいない」

そうフレイアに強く言葉にするハインツ。

そして、3人の審査の元裁判でハヤテたちの死刑が確定する。

神殿に三雲が訪れると以前神殿に現れたプロトカルチャーの建造物が
壁画のような物を浮かび上がらせる。

その真ん中には女性のような絵が描かれている。

「これがあなたの真の姿、見覚えはございませんか・・・記憶にないのですね」

ロイドが言う

「あなたは創られし命、7年前戦争の混乱に紛れ神殿の奥からあるものが盗まれました。それが何かは分かりませんが・・・おそらく、それを元にレディMなるものがあなたを、星の歌い手を蘇らせました。星の歌い手とはウィンダミアに伝わる伝説の存在。かつてプロトカルチャーが我らの傍ら置かれた巫女。その力は
長い時を経て風の歌い手に受け継がれた。その星の歌い手を蘇らせるとは何と恐れ多い。しかも、真実を伏せ利用していた。いや、恐れていたのかもしれません、あなたの力を。」

ロイドが明かす真実

「私が星の歌い手・・・」

三雲が驚愕と共に言葉にする。

「そうです、記憶はなくともその体には刻み込まれているはずです、ウィンダミアの風が、あなたの歌が」

ロイドが三雲にそう伝える。

ハヤテたちは城の端にある断罪の崖に来ていた。

底は見えず真っ暗だ。

王に逆らった者は断罪の崖に、風に散る。
ウィンダミアにはそういった絵本があるとフレイア。

ヘルマンが死に際のミラージュに対し
「お前の飛び方は嫌いではなかった」

そう伝える。

「インメルマンの息子、お前の風には殺気がない、戦場では相手を殺す気で飛ぶものだ」

キースもハヤテにそう伝える。

「メッサーにも同じようなこと言われた」

そう言うハヤテ

「メッサー?」

キースが問うと

「死神さ」

そうハヤテが答える。

それを聞いたキースは少し驚いてみせる。

「おれは、フレイアの歌を血で汚す訳にはいかねぇからな。それでも次に戦うときはあんたを超えてみせる、絶対に」

そうハヤテがキースに伝える。

ボーグが名指しでフレイアが先に逝くよう言うが

「おれが逝く」

ハヤテがそう言って先陣を切ろうとする

ボーグは納得しないが、キースが許可を出す。

断罪の崖には崖より無機物な構造体が伸びており
その上をハヤテは先端まで歩いていき、フレイアたちの方に振り返る。

そして少し笑いミラージュ、フレイアと順番に顔を見ては
空を仰ぐように飛び降りる寸前、上空からハヤテの親父の機体が現れる。

崖付近を派手に吹き飛ばし、キースたち付近には崖上から岩石が落ち始める。

「ミラージュ、フレイア、飛ぶぞ!」

そうハヤテが二人に伝え

二人も崖から伸びる構造物の上を端に向かって走り始め
3人が一緒に飛び降りる。

奈落の闇に姿が消えたその直後、ミラージュの機体がハヤテたちを乗せ
更にその下からハヤテの機体が自動操縦により姿を表す。

ハヤテの親父の機体は陽動だ。

ここからは作戦通り、ワルキューレの4人がバルキリーから飛び降り
三雲抜きで戦術ライブが決行される。

プロトカルチャーシステムの直上に着地し
歌い出すワルキューレ。

これに三雲も気付く。

ギリギリで飛んでいた親父の機体は不時着し
アラドは自分の機体へと乗り換え出撃する。

ハヤテにはフレイアの歌の影響がまだ残っているようだが
それを振り切るように飛ぶハヤテ。

ハヤテとキースの一騎打ちが始まる。

ヘルマンがミラージュを狙い
ボーグの手に余るが、彼はアラドが相手をする。

「ワルキューレ、思えばあなたを、星の歌い手を隠すために、あのような者たちを」

「違う、私は星の歌い手なんかじゃ」

「ウダンジャールロムマヤン」

三雲は再び意識を

フレイアを狙撃しようと狙うウィンダミア兵
それに気づいたマキナがフレイアをかばう形で狙撃を腹部に受ける

倒れたマキナからはおびただしい血が流れ出ている
すぐにカナメが応急処置をするが意味をなさない

「もうすぐ間奏、終わっちゃう・・・歌って」

みんなに歌うように伝え、声という声が出ていない状態で歌い出すマキナ

泣きそうな声で歌い出すフレイアたち

システムが共鳴し、ゲートが開く。

チャックを含むケイオスの部隊が救出に現れる。

三雲はロイドの言葉に苦し見続け
体には光る痣が現れる。

それが顔付近まで到達すると
三雲は歌い出す。

ハヤテはキース、ワルキューレらが意識を三雲の歌に持っていかれる。

フレイアは意識を失うと同時に
手の甲にはウィンダミア人の老化を示す白いシミが現れる。

またその頃、ラグナのプロトカルチャーシステムの直上いは
新たなプロトカルチャーの構造物らしきものが現れる。

三雲が歌い終えたと同時にハヤテたちの意識が現実へと回帰する。

作戦はそこで中止となり、ゲートへとハヤテたちは飛び込む。

フレイアは気を取り戻し、自分の手の甲にある白いシミに気付く

神殿では三雲が歌い終え、涙を流し

「星の歌い手、三雲・ギンヌメールよ。全銀河にあなたの歌声を」

崇拝するようにロイドが膝をつき、三雲に言うのだった。

 

第25話「星の歌い手」

重症を負ったマキナ。
今もベッドで眠りについているが容態は安定しているとのことだ。

しかし、しばらくライブはできない。

マキナの体調を案じるフレイアに

「その手どうしたんだ?」

とハヤテが聞き

あからさまに包帯を巻いた手をミラージュも気にしている。

三雲の歌によって現れた早すぎるウィンダミア人の老化のシミ。
フレイアはそれを隠し、ごまかしていた。

しかし、この時の会話でミラージュは何かに気づいたようだった。

アーネストが三雲がウィンダミアに落ちたこと
三雲の歌により以上なフォールド波の検知を知らせる。

「なぜ風の歌を」

とミラージュが疑問を言葉にするが

「あれは多分、星の歌」

とフレイアがウィンダミアの伝説の説明を交え伝える。

「でも、三雲さんの声いつもと違っとった。あの声はまるで、闇の色」

とフレイアが口にする

一方三雲は捉えられたまま、歌っていた時とは違い正常な意識は取り戻しているようだが
神殿に監禁されているようだ。

ケイオスではレイナがみんなを集めている。

ハヤテの親父の機体、VF-22からボイスレコーダーが見つかったとのことだ。
マキナが持っていて壊れてデータも消えてしまっていたようだが
レイナがデータを修復したようだ。

その中身を確認するかどうかをレイナはみんなに尋ねるために集めたのだ。

「・・・聞かせてくれ」

少し間を開けてハヤテが答える。

そこにはやはりハヤテの親父の声が
当時の通信記録が残されていた。

新統合軍が次元兵器を使おうとしていたのは間違いないようだ。

しかし、ハヤテの親父ライトは新統合軍の命令をきく振りをし
被害の少ない場所を目指し次元兵器と共にVF-22を操縦していたことが記録されていた。

途中で遠隔操作に切り替わったため
ライトの行動がどこまでウィンダミア市民を救ったかは分からない。

しかし、予定のポイントとは違う場所で新統合軍は次元兵器を爆破させている。

新統合軍は何かしら情報を隠蔽するためにやむを得ずそのタイミングで次元兵器を使わざるを得なかったのだろう。

ハヤテの親父が残していたのは音声だけでなく
プロトカルチャーの画像もいくつか残していた。

新統合軍は当時既にプロトカルチャーの遺跡が兵器としての脅威であることをある程度予想しており
ウィンダミアの遺跡を破壊するために次元兵器を使う予定だったのだ。

つまりはハヤテの親父はそれを阻止するための特務諜報員、スパイだったのだ。

これを聞いたハヤテは微妙な面持ちだ。

ここにまた思いもよらぬ来訪者がやってくる。

ベルガーだ。

「彼女は、星の歌い手です」

話し始めるベルガー。

それと同時にウィンダミアでも同じ議題がロイドにより上がっていた。

7年前、ある特務諜報員がある細胞片を発見。
ライトだ。

その細胞はレディMに渡った。

プロトカルチャーシステムが星の歌い手に反応すると
人間の脳がデルタ波レベルで同調し巨大なネットワークを形成する

深い眠りと無意識状態に、ある意味死に最も近い状態だ

星の歌い手は歌うだけために生きる存在
ウィンダイア王家とそれに近い存在だけが従わせることができる。

ロイドの命令を聞いてしまった真実はそこにあるようだ。

ラグナのプロトカルチャーシステム直上には新たな神殿が現れ

球状星団ウィンダミアの対局にあるラグナ
「風と海、2つの要素が揃わなければ起動しない
いわば安全装置ということだろう」

そうロイドは言っている。

しかし、ワルキューレにいた三雲の歌で銀河を征する
そのことに納得がいかないテオとザオ、そしてボーグ。

ヘルマンは星の歌い手の歌の危うさを危惧している

ロイドはそのためにウィンダミアにはルンが与えられていると言う。

ハインツが全てをロイドに委ねるように命令するが
ボーグたちはやはり納得がいっていない。

ハインツが空中騎士団の前に立ち
自分の服をはだけさせ腹部がウィンダミアの老化のシミに蝕まれていることを示す。

命をかけて歌い続けると言うハインツに
空中騎士団も頭を下げるほかない。

この時、新統合軍が新しい動きを見せ始める。

球状星団には近づかないように銀河に呼びかけているのだ。

新統合軍は止められなくなったウィンダミアを
次元兵器で消し飛ばすつもりだ。

ベルガーは新統合軍に聖風圏が崩れていることを伝えていた。
その見返りにライト・インメルマンの情報をもらったのだ。

そして、その情報をベルガーからもらったのは、ウィンダミアだ。

ベルガーはウィンダミアに投資した額の大半が戻ってこないと分かると
ウィンダミアを切り捨て商人としてこれから自分がやっていくことだけを考えた。

その結果、財団の一員としてこれから何とかやっていくためには
銀河で商売をこれからもやっていく必要がある、銀河を守る必要がある。

ウィンダミアがなくなれば歌は響かない、商売は続けられる。

こうなることが分かっていて新統合軍をそそのかしたのだ。

この時、ケイオスにはレディMから通達が

しかし、ウィンダミアに向かっている新統合軍ではなく
ラグナに進行するであろうウィンダミア軍を止めることがケイオスに出た指示だ。

この意図にベルガーは気付くがケイオスの人間は理解には及ばない。

新統合軍の意図に気づいたウィンダミアも動き出す。
シグルバレンスが起動する。

ロイドはキースと話し
銀河を守り抜く意思を伝えるが
ウィンダミアの空さえ守れればそれでいいとキース。

マキナがようやく意識を取り戻す。

フレイアとミラージュが話し
やはりミラージュにはフレイアの手の怪我に感づいているようだ。

ケイオスとベルガーは通信で話す形となり
ベルガーはラグナに星の神殿が現れたことをアラドたちに伝える。

ラグナ付近では亜空間へのゲートが開きやすい場所という情報があるらしい。

また、ラグナでは過去にケイオスが亜空間での通信を傍受し
その周波数は50年以上前に行方不明になった第一次長距離移民船団の旗艦メガロード1と同じものだったという。

レディMが活動を始めたのもその頃だと、重要な情報をポロッと出すベルガー。

イプシロン財団と関わるのは懲り懲りだとアラドがため息をつく。

ラグナでの決戦が迫る。

「夢があるんです」

決戦前、アラドに話しかけるのはカナメだ

「夢?」

アラドが尋ねる

「ワルキューレのみんなで好きな歌を歌う。マキナとレイナとフレイア、そして三雲と私で。戦争もバールも関係なく思いっきり自由に。小さなステージでもいい、いえ嘘です。やっぱり銀河中の人に私達の歌を届けたい」

そう言うカナメ

「わかります、おれもとっとと戦争なんぞ終わらせて、ハヤテやミラージュ、チャックを好きに飛ばしてやりたい。お互いいつか叶えられるように」

それにアラドも答える

「絶対生き延びましょう」

そうカナメが言い

アラドが敬礼をし、カナメが敬礼を返す。

一方、ハヤテはミラージュと話し

「良かったですね、お父様の事」

そうミラージュがハヤテに伝え

「ありがとな、ウィンダミアで親父の話になったとき『本当のことは誰も分からない』って言ってくれて、すげぇ嬉しかった」

とミラージュに感謝を伝えるハヤテ

少し言葉を詰まらせ、ミラージュは

「・・・フレイアに会ってきたらどうですか?」

そう提案する。

「ミラージュ・・・悪い」

と言い残しフレイアを探しに行くハヤテ。

ようやくフレイアを見つけるハヤテだが
そこに司令室にいる緑の髪をした女性が荷物を持ってやってくる。

その荷物はハヤテの母親からだった。

中身は、親父からの手紙と贈り物だった。

パイロットになると母親に伝えていたハヤテに
母親が送った中身がそれだ。

フレイアも一緒に中身をそれぞれ見ていく。

フレイアはその中の一枚の写真を見て気付く
写真に写っていたハヤテの父親は、フレイアが音楽プレイヤーをもらった人物だった。

しかし、今それをハヤテには伝えず

「・・・後で」

と嬉しそうにするフレイア。

手紙にはそれぞれ一言ずつ書かれていた。

「空は高い。海は青い。砂漠は暑い・・・・・銀河は広い」

ハヤテの親父はハヤテに銀河の星々の世界を伝えたかったのかもしれない。

「ハヤテのお父さん、みんなを守ろうとしてくれたんやね」

そう言うフレイア

「おれが守る。お前もお前の故郷も。ついでに銀河もな」

そうフレイアに伝え

「うん」

とフレイアは嬉しそうに笑った。

「何か良いよな、ほっとする。その笑い方」

ハヤテはいつの間にか大事なものに変わっていたフレイアの笑い方を初めて褒めるのだった。

「真なる王の名の元に。ルダンジャールロムマヤン!」

王の継承者、ハインツの言葉が三雲を星の歌い手と変貌させる。

自我を失った三雲が歌い出す。

星の歌い手により、次元兵器を積んだ新統合軍の艦隊は
乗る人全てが自我を失っていく。

次元兵器をその場で発動させ、艦隊は次元兵器と共に宇宙で消滅するのだった。

 

第26話「永遠のワルキューレ」

新統合軍の艦隊が次元兵器により消滅したことがケイオスにも伝えられる。

最後の戦いの前に何かをフレイアに伝えようとするハヤテ。

しかし、それを言葉にすることは出来なかった。

「・・・お互い全力で必ず生きて帰ろう」

そんな言葉で濁しては不完全燃焼気味で戦場へと向かうのだった。

ラグナに新たに出現した星の神殿。
その中へと入っていくロイドと三雲。

ハインツは星の歌い手の力を示し
和平交渉へと進めるつもりのようだ。

星の神殿からハインツに通信が入り、ロイドは神殿の玉座へと着く。

星の歌い手の制御にはロイドなど
王族に近い人間が行えるようになっているようだ。

ロイドが玉座に座り、ルンとのリンクを繋ぐと
三雲が苦しみ始める。

この苦しみはワルキューレメンバーにも伝わっていた。

マキナは負傷のため、ワルキューレは3人でライブをスタートし
Δ小隊が出撃し、ラグナ奪還作戦が始まる。

しかし、フレイアの歌に力がないことに気付く三雲とハインツ。
やはりハヤテの言葉が気になっているのだ。

ロイドの指示によりハインツの号令がかかる。

「真なる王の名の元に、ルダンジャールロムマヤン!」

ハインツの号令により、星の歌い手の覚醒が始まる。

三雲が歌い出し、その力が銀河を支配し始める。

「これは・・・どういうことなのだロイド!?」

ハインツがロイドに意識で呼びかける。

「全人類の意識をシンクロさせ、我々は大いなる知性体へと進化する。それが星の歌い手の真の力。全人類が繋がり一つの存在に進化することで、銀河に聖なる平和をもたらす。」

と意識で伝えるロイド

「陛下を、ウィンダミアを裏切るつもりか?」

とヘルマンが意識で問う

「裏切りなどではない。人類はバジュラを凌ぐ銀河系規模の巨大な知性体へと進化する。そして、コアとなるのがルンを持つウィンダミア人。数百億の意識を繋ぎ情報処理速度を神の領域に高めることで一瞬を永遠に変える。我らは儚き命の限界を超え、永遠に銀河を収めるのだ。」

とロイド。

全ての人間の意識、記憶が歌により繋がり別次元へ連れて行く。

現実で意識を失い操られたように動き出すハヤテたち。

フレイアはそれに抗うように意識下で歌い始める。

ハヤテやミラージュが意識下でフレイアに気づき
またハインツもそれに気づき、風の歌い手として歌い始める。

その歌は空中騎士団に届く。

歌により、ロイドを討つためにワルキューレやケイオスと手を組む意思を伝えるハインツ。

「ロイド・ブレームを討ち、銀河を守れ!」

ハインツが命令を下す。

「大いなる風にかけて!」

キースが答える。

しかし、星の歌により自我を失いかけているハヤテたち。

ハヤテは最後の力を振り絞り、親父の形見のクオーツを握りしめ

「フレイア・・・おれは・・・おれは、お前が好きだ!おれが絶対に守る!だからお前は、お前の歌を銀河に響かせろ!」

ハヤテは叫ぶようにフレイアに気持ちを伝える。

「ハヤテ、ハヤテ・・・」

と嬉しそうにするフレイアだが
自分の老化が始まったウィンダミア人の手を見て気持ちに答えるか躊躇してしまう。

フレイアの手のことを知ってしまったミラージュがそれに気づき話し始める。

「ハヤテ、私は、私はあなたが好きです!私は代々パイロットの家に生まれて、自分は飛ばなければいけないんだと思ってきました。だけど、あなたと出会って、一緒に飛んで、ようやく分かったんです。私は、飛ぶことが大好きなんだって。できることならずっと、あなたと・・・」

ミラージュがハヤテに気持ちを伝える。

「ミラージュ・・・」

ハヤテがつぶやく

「いつまで黙っているんです、フレイア!私にここまで言わせて、まだ何も言わないつもりですか!この臆病者、卑怯者、腐った林檎娘!」

とミラージュがフレイアに怒鳴りつける。

ハヤテとフレイアはミラージュの意図に気付く。

「好き・・好き・・・好き・・・好き・・好き、好き!」

そう気持ちをハヤテに伝えるフレイア。

「飛んでるときのハヤテが好き、飛ぶことが好きなハヤテが好き!」

意識下で重ねて伝えるフレイア。

「おれも好きだ、フレイア!」

気持ちに答えるハヤテ。

現実に意識が回帰し、歌い始めるフレイア。

フレイアの歌によりハヤテたちの意識が現実へと戻り始める。

カナメとレイナの意識も戻り一緒に歌い始める。

意識を失っていた人間が意識を取り戻していく。

ワルキューレの歌により三雲の本来の意識が目覚め始める、が
ロイドの声により意識を矯正される三雲。

「行くぞ、必ず三雲を取り戻せ!」

アラドがΔ小隊に呼びかける。

その戦闘の中ハヤテは

「ありがとな、ミラージュ」

そう感謝を伝える

「礼は後です」

と少し頬を染めて返すミラージュ。

負傷しているはずのマキナもステージに加わり
4人で歌い出すワルキューレ。

しかし、ロイドの号令により反撃がワルキューレの歌うステージへ直撃し
カナメを残し3人は空に放り出されてしまう。

マキナとレイナは空中で抱き合いながら歌い
フレイアは三雲に近づくように空を舞い、歌う。

「三雲さん、私ワルキューレで歌えて、好きな人ができて、ルンが生きてるって感じでいっぱいで、三雲さんはなぜ・・・どんな想いで歌うんですか」

フレイアが三雲に語りかける。

「私は、あなたたちと出会えたから・・・あなたたちと・・・一緒に歌いたい!」

三雲が答える。

三雲がワルキューレとして一緒に歌い始める。

空中でマキナとレイナを空中騎士団のボーグが守り
ハヤテも空中でフレイアを拾い抱き寄せる。

マクロスエリシオンが星の神殿めがけて撃ち込み
神殿とシグルバレンスの連結が解除される。

マクロスエリシオンは片腕を落とされながらも
もう片腕により神殿に大穴を開ける。

その大穴からハヤテたちが侵入するが
操られたバルキリーに邪魔をされ三雲に近づくことができない。

「星の歌い手を連れて行け、風はおれが止める」

白騎士キースが現れる。

ミラージュが三雲を回収し、ハヤテたちは撤退する。

「なぜ理解しない、あの空とお前も感じたはずだ。儚き命を超え、あの永遠を、生きることができたのに」

ロイドが主張する。

「おれには今この瞬間こそが全て!」

そう返すキース。

バルキリーを乗り捨てロイドの腹に風穴を開けるキース。

「あの時おれは一瞬に、命を燃やす輝きを感じた。お前が教えてくれたのだ・・・ロイド」

キースが伝える

「私が・・・」

ロイドが当時を回想するように答える。

そして、神殿は崩壊し、ロイドとキースは共に命を落とす。

銀河中の人間が意識を取り戻す。

ハインツの指示によりウィンダミア軍は撤退。

海辺に降り立ったアラドとチャック。
後ろから声をかけてきたのは、妹のマリアンヌだ。

マリアンヌは生きていた。

そこへ三雲を連れてミラージュが降り立ち
マキナとレイナ、カナメが迎える。

ハヤテは、フレイアと一緒にラグナの空を飛んでいた。

しかし、フレイアは自身の短命さ
手にできた老化の痣を憂いて

「ハヤテ・・・」

と声をかけると

「空は高い・・・ルンはピカピカ」

とハヤテが話し出す。

「・・・海は青い」

とちょっと間を置いてフレイアが返す。

「雲は大きい」

とハヤテ

「海猫はふかふか」

とフレイア

「浜辺は白い」

と親父の残した手紙を復唱するように二人が交互に話す。

「風が・・・優しい!」

とハヤテに抱きつくフレイア

「ずっと一緒だ」

そう答えるハヤテ。

その答えに涙を浮かべるフレイア。

「覚悟するんよ」

フレイアはそう一言ハヤテに言うのだった。

マクロスΔはシリーズの時系列、設定なども理解しておくと
更に楽しめますよ!

マクロスΔをより楽しんで見て頂くため
過去作から継承されている設定など詳しく書いてみたので
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