ここでは、漫画「賭ケグルイ」の7巻(最新刊)の内容の詳細をネタバレをしていきます。
ネタバレNGの方は見ないようお願いします。
漫画「賭ケグルイ」6巻のおさらい
五十嵐から持ちかけられたギャンブルは人生の“すべて”を賭けてという条件で桃喰綺羅莉がギャンブルのためだけに作ったという『扉の塔』で行われた。ギャンブルで負けた方が塔から飛び降りるという条件の元、夢子はその塔の謎を解き明かし“正解”に辿り着き五十嵐は敗北。五十嵐は覚悟を決め飛び降りるが、飛び降りたのは五十嵐と桃喰綺羅莉の二人だった。二人は花畑の下に敷かれたマットにより無事だった。五十嵐は桃喰綺羅莉の秘書として新たな人生を歩むこととなり、生徒会は解散が決定する。そして、生徒会長選挙が開催されようとしていた・・・
漫画「賭ケグルイ」7巻のネタバレ
ここからは『賭ケグルイ』7巻の詳細をネタバレしていくので
ネタバレNGの方は絶対に見ないようにお願いします。
漫画「賭ケグルイ」34話のネタバレ
ようやくギャンブルの連戦が終わった夢子の元には
豆生田楓の元から耳を揃えてきっちりと30億の振込がされていた。
夢子が嬉しそうに教室で鈴井に通帳を見せるが
鈴井は心から恐怖を感じていた・・・と同時に安心もしていた。
「家畜(ミケ)の返上、おめでとう」
そう言って鈴井は夢子の“人間”復帰を祝った。
「もう一つの“賭け代”をどうするつもり?」
そこへ芽阿里が現れ質問をする。
そう、あのギャンブルにはもう一つ賭け代があったはずだ。
あの場にいた3人の“人生”である。
夢子と皇が勝利したことで
豆生田は賭けたチップ300枚と人生を夢子に握られたことになる。
「然るべき方に譲渡しましたよ、協力してくれたお礼として」
皇は生徒会に入った頃から豆生田に懐いており
彼を想っていた。
そんな彼女に夢子は豆生田の人生を託していた。
一方、生徒会室では生徒会解散と
生徒会長選挙が伝えられ、桃喰に関係のある一族が訪れていた。
桃喰綺羅莉は桃喰の一族を束ねる当主。
その分家の代表がそれぞれ
等々喰家(ととばみ) 定楽乃(てらの)
和楽喰家(わらく) 淑光(すみか)
陰喰家(いんばみ) 三欲(みよ)
骨喰家(ほねばみ) ミラスラーヴァ
狛喰家(こまばみ) 希(のぞみ)
尾喰家(おばみ) 凛(りん)
陽喰家(ようばみ) 三理(みり)
蟲喰家(むしばみ) 恵利美(えりみ)
「そして、本家当主、桃喰綺羅莉様。桃喰とは百喰。称して『百喰一族』」
こうして分家の8名が五十嵐の説明と紹介により百花王学園に迎え入れられる。
「よく来てくれたわねみんな」
「白々しい。『選挙での勝者が桃喰の当主となる』などと言われてはな」
と等々喰家の定楽乃が返す。
どうやら綺羅莉は分家にそれぞれ代表を用意させ
当主を賭けた争いに巻き込んでいたようだ。
どうやら、桃喰綺羅莉は百喰一族を手玉に取り
これまでやりたいようにやってきたようだ。
定楽乃の綺羅莉への憎しみからも察せられる。
しかし、これに猛反対したのは
生徒会役員の西洞院百合子だ。
綺羅莉のイカサマがあったであろうからこそ何とか生徒会役員でいられたが
彼女は夢子とギャンブルをしてからというものの気が気でない様子だった。
もはやその焦りようは生徒会役員の矜持の欠片もない。
自身の保身のみだ。
それに対し、夢子とのギャンブル以来
夢子に心酔している生志摩妄は当然賛成のようだ。
その他の役員も賛成にて、反対しているのは西洞院だけだ。
「現状を維持したい。そう思うなら貴方が勝てばいい、だってこれは・・・」
「すべての者に平等なギャンブルのみによって決まる選挙なのだから」
綺羅莉のこの言葉によって西洞院は返す言葉もなく選挙に関する会議は終了する。
そして、選挙開催と説明が選挙管理委員長である黄泉月るなから
全生徒にアナウンスがされる。
「票はただギャンブルのみによってやり取りができる。それが絶対のルール!」
選挙とはいえ立候補や投票もなく、権利の譲渡も売買も許されない。
「30日後に一番たくさん票を持っていた奴の勝ち!本日只今より、生徒会長選挙を開始する!!」
こうして生徒会長選挙は唐突に開幕した。
黄泉月るなの説明によってルールが開示され
生徒会長選挙、つまりそれは、ギャンブルによる票の奪い合いだった。
綺羅莉により百花王学園に招集された百喰一族の代表8人は
協定を結んでおり、まずは打倒桃喰綺羅莉ということになっている。
綺羅莉を倒すまでは内輪もめはなし、そういうことらしい。
「例の・・・蛇喰家の娘、蛇喰夢子をどう扱う?」
夢子の存在は彼らも知っており
やはり百喰一族の分家にあたるようだ。
協定に加えるかどうか、という議論を軽くするが
まだ彼女を強敵としては認識出来ていない。
「もし邪魔をするなら・・・喰ってしまえ」
そう定楽乃が蛇喰夢子の扱いを共有した。
漫画「賭ケグルイ」35話のネタバレ
生徒会長選挙が開始されるにあたって生徒には一枚ずつチップが配られた。
それを嬉しそうに見つめる夢子。
つまりはそのチップこそが今回の生徒会長選挙の“票”になるわけだ。
ギャンブルをし、最終的にチップをより多く所持している者が生徒会長になる。
鈴井は自分が生徒会長になれるわけもなく
チップ一枚の重みはあまり感じられない。
夢子はというと生徒会長とギャンブルをするために使おうと目を輝かせている。
「それならたくさん票を集めないとね」
「さて、それはどうでしょうね?このたった一票が誰も無視できないほどの大きな力をもつ。そういうこともあるかもしれませんね?」
と鈴井の意気込みとは裏腹に夢子は意味深な発言で返す。
いつもながら、夢子は何を考えているのか全く分からない。
「早乙女は、この選挙どうするつもりなんだ?」
「・・・さあね、関係ないでしょ。今日はもう帰るわ」
鈴井の質問に少し間を空けた後
芽阿里は冷たい態度を取って背を向けた。
「蛇喰夢子っていうのはあんた?」
「つい先日お会いしたばかりじゃないですか」
「私は蟲喰恵利美、あんたにとっては忘れなれない名前よ」
そう言って二人の後ろに現れたのは
ゴスロリの格好をした身長の低い女の子、分家の一人だ。
「ははあ、ご用向きは?」
「決まってる、お互いの票を賭けてギャンブルしましょう」
「まぁ!もちろん大歓迎です!」
夢子はいつもながら一つ返事でOKを出してしまうのに対し
鈴井は多少なりとも警戒するが
「うるさいモブ」
蟲喰恵利美にモブ扱いされるのだった。
夢子の説明もあって鈴井は
何となく桃喰の一族ということを説明され
結局ギャンブルは始まろうとしている、そこに
「お待たせいたしました!」
と、犬の着ぐるみ風のパーカーを来た女性がやってくる。
どうやら選挙管理委員らしい。
今回選挙票が移動するギャンブルには証人が必要だ。
その証人役が選挙管理委員というわけだ。
移動票の管理は彼女たち選挙管理委員会がすることになる。
「ふふ『票の管理』ね。あんた達がその気なら特定の人物を勝たせることも可能ってわけね」
蟲喰が煽り気味に着ぐるみパーカーの女性に言うが
「それは有り得ないのでご安心を。我々は絶対中立であることに誇りを持っている。そうでなければこんな仕事何の意味もない。舐めないでいただきたい」
と形相を鬼にした着ぐるみパーカーの女性が蟲喰に噛み付く。
蟲喰はさらりとそれを流し
「ギャンブルは用意してきたわ、とっておきのをね」
とギャンブルの提案を始める。
少し焦る鈴井に対し
「もちろん!どんなギャンブルなのかとっても楽しみです!」
とまたも一つ返事で返す夢子。
相手がギャンブルを予め用意していたことに動じる蛇喰夢子じゃない
蟲喰もよく彼女のことを理解しているようだ。
すると、蟲喰は人気の無い所に移動するよう命じ
鈴井と管理委員の人間も含め4人は第一図書準備室に移動することに。
そこは、普通であれば許可のない者には入室が禁止されている
いわゆる特別教室という扱いなのだが
「おーっ!夢子じゃねえか!」
と部屋に入るなり、眩しすぎるほどの目を輝きを見せる生志摩が。
「ヤろうぜ・・・ギャンブル!」
とこらえきれない様子で即ギャンブルの提案をする生志摩だったが
まるでゴミクズを見るような夢子の目に、さすがの鈴井も引き気味だ。
(丁度いい・・・)
「3人でやればいい、私の用意したギャンブルならそれができる」
「名付けて『指切りギロチン』」
そう言ってスーツケースから蟲喰が取り出したのは
ギロチンを模した刃物が中央に吊るされた箱モノだった。
蟲喰の説明によれば、これは指を切り落とすギロチンであり
その指を入れる穴が3つ用意されている。
その穴に参加者は指を入れ、それぞれ用意されたヒモを切っていく。
20本中一本だけ当たりのあるヒモを順に切り
穴から早く指を抜いてしまった者の負け、というイカれたチキンレースである。
ちなみに当たりを引いても特にゲームの優位性も何もない。
本当に刃が落ちてくるだけのことだ。
説明を楽しそうに終えた蟲喰に対し
(そんな指が落ちるって・・・冗談だろ・・・)
と鈴井は参加するわけでもないのに絶望的ショックを受けている
逆に
(この程度でひるむなら一族の名折れ。ガッカリはさせて欲しくはないけれど)
と蟲喰は二人の恐怖する顔が見たいようだが・・・
「「良い!」」
「ですね!」
「じゃねーか!」
イカれた女二人が目を輝かせていた。
「いって!夢子ぉ見てくれよ、ほんのちょっと触っただけで切れたぜ!うへへ」
「すごいですよね鈴井さん♪」
安心しろ鈴井、お前は正しい。
そんな訳で、震え上がる二人の顔を楽しみにしていた蟲喰は
大きく出鼻をくじかれ
(・・・・・はぁ?何なのこいつら。仮に一族の一員たる蛇喰夢子はいいとして・・・お前は何なんだ)
と、この始末である。
一瞬驚いたものの
(まさかこのゲームに恐怖を感じないとでも?有り得ない、私以外にそんな人間いるわけない)
「いいわそれなら・・・誰が本性を見せるのが早いか試してみましょう」
ゲームは開始される。
漫画「賭ケグルイ」36話のネタバレ
(ギャンブル・・・というのかこれは・・・?)
蟲喰がどのヒモに当たりが繋がれているか知っていると危惧した鈴井が
話しに割って入ろうとするが、再びモブ扱いされ終了。
「刃とつながる一本は箱を開ければどのヒモにもつなぎ直せるわ。どれを繋ぐかはディーラーに任せましょう」
と蟲喰は平等性を保つため管理委員に当たりのヒモを託す。
一方、その頃芽阿里は・・・
自分がこの1枚のチップをどう使うべきか
生徒会長を目指すべきなのか、そんなことを考えている時点で手のひらの上だ
などと考えを巡らせていたのだが
廊下の角で一人の女生徒とぶつかってしまう。
その生徒は、仮面を床に落とし、尻もちをつく副会長だった。
桃喰綺羅莉と瓜二つのその女性は
一瞬、見られてしまった・・・少し頬を赤らめそんな表情もしたが
すぐに仮面を付け直し
「早乙女芽阿里だな、探したぞ。お前に話しがある」\ゴゴゴゴゴゴ/
完全にキャラ崩壊した台無しの彼女に目を点にする芽阿里であった。
一方、夢子たちは
管理委員の大和にギロチンの点検をしてもらい
ゲーム開始の準備は万全。
落ちれば間違いなく切断されるとのお墨付きだ。
それぞれが指をギロチンに差し入れゲームは開始される。
「あたしにヤらせろよ。いいだろ?ここまで待ったんだ、もぉ我慢できねーよ」
と一番手は生志摩が切ることになった。
漫画「賭ケグルイ」37話のネタバレ
「嬉しいよ、またお前とギャンブルできて」
と生志摩が夢子に話しかけるが
プイっと顔をそらし
「・・・そうですか」
と夢子は相変わらずだ。
前のギャンブルでは生志摩がイカサマで
自ら負けるように仕組み死のうとしていた
夢子が最も嫌うギャンブルだった。
今回は20分の1で同じ痛みを味わうのだと生志摩は嬉しそうに意気込んでいる。
そして、一本目のヒモを生志摩が切断する。
・・・・・
一本目はハズレだ。
二手目は夢子が切ることに。
「では・・参ります」
パツンと勢いの良い音を立て切れたヒモだが、またも刃物は落下せず。
「貴方、生志摩妄だったかしら。蛇喰夢子に敗れたことがあると聞いたわ。復讐のつもりかしら?」
「復讐・・・そうかもしれねー。たっぷり焦らされたからなァ。たっぷりいじめてもらうんだ・・・♡」
と意味不明な回答に今にも昇天しそうな生志摩の顔を見て蟲喰もドン引きだ。
そして、三手目を蟲喰が勢いよく切る。
が、またしてもハズレ。
「だあーーーッ、まァた外れかよ、うへっ最高じゃねーか」
と机に拳を付きながらアヘる生志摩は
例のリボルバーの時と何も変わっていない。
「うふふっいいですねぇ。一手一手じっくり危険が迫るのも乙なもの♡」
頬に手をあて喜ぶ夢子も大概負けていないが。
それを見た蟲喰は
(なるほどね。この二人、少なくとも虚勢を貼る度胸はある。フフッそれもどこまで続くかしらね)
と、盛大に勘違いしてはいるものの、あまりにも余裕がある。
何故なら、このギロチン実は
絶対に指を切断しないようになっているのだ。
ギロチンの指の挿入口だが
刃は落ちるが挿入口には届かないように鉄板が仕込んである。
もちろんそれを知っているのは蟲喰本人のみ。
今まで細工を知る蟲喰は高みの見物を決め込みほくそ笑んでいたのだ。
しかし、これはイカサマではない。
ゲームは説明した通りであり、全くルールに反していない。
という蟲喰の屁理屈である。
蟲喰はこれらの条件から
夢子たちが勝つことは絶対にない。
唯一、指を犠牲にする覚悟で引き分けがあるくらいだと
そう思っているのだ。
「貴方達はどこまで耐えられるのかしらね?楽しみだわ・・・」
更に彼女は蟲喰家の稼業が『拷問』であることを話し
恐怖を上乗せするかのような口調で夢子たちに話すのだが
「大和さん、ちゃんと取り外していただけましたね?」
「無論であります、任務でありますから」
という夢子と大和の返事により状況が一変する。
漫画「賭ケグルイ」38話のネタバレ
夢子の先程の発言以降、蟲喰の様子が一変する。
あれだけ余裕ぶっていた蟲喰の息は荒くなり
“本当に”自らの指を賭けた重みが彼女に一気にのしかかっていた。
六手目の蟲喰が切ったヒモは・・・ハズレだ。
夢子の機転によるハッタリかもしれない。
しかし、その疑念を払拭する術など無い
これは蟲喰自身が用意したギャンブルなのだから。
そして、生志摩、夢子と
楽しそうに、それも躊躇なくヒモを切っていく姿はまさに狂気。
そして、今ようやく彼女たちの狂気に蟲喰は気付くのだ。
この学園なんなの?
と思ってしまう程に。
そして、気づけば蟲喰の三度目の順
彼女は鼻水混じりに大粒の涙を流しだした。
「おいおい・・・なんだよワケ分かんねぇ。お前が用意したギャンブルやってなんでお前が泣いてんだよ。まさか降りねぇよな」
とキレだす生志摩
「ふ、ふざけるな!お前みたいな低俗な者に!負けてたまるかァ!」
と嗚咽混じりに返す蟲喰。
そして、蟲喰を除き、軽快にヒモの切断音が響き
残り3本
・・・まだ刃は落ちていない。
3分の1で自分の指が“落ちる”のだ。
そして回ってきた蟲喰の順、彼女に過ぎったのは
(ひょっとしてこいつら。最後の1本になっても、指を抜かないんじゃないのか・・・?)
という本物の狂気を目の前にした常人の心理だった。
自分の順が回って来る度に
今度こそ落ちるかもしれない・・・
と鼻水と涙を垂れ流し、ヒモを切る。
ついには吐き気までも催す程に。
「蟲喰さん。まさかとは思いますが・・・もう抜いてしまおうなんて思ってないですよね?」
そこへすかさず夢子が追撃を仕掛ける。
「この『指切りギロチン』はヒモが減る度より恐怖が増す。どんな誇りもどんな信念もかなぐり捨ててしまうほどの・・・生理的な拒否反応。で、あれば」
「ここからが真髄、ここからが楽しいのでしょう!?」
と自分の体をさすり愉悦に満ち満ちた顔で夢子が催促する
「さァ!何をぐずぐずしていらっしゃるのです!お手元のハサミを手にとって恐怖を顕在させて下さいませ!!」
狂気を具現化したような言葉は蟲喰に突き刺さり
彼女の目を覚ます。
ここで引けば稼業である蟲喰家の名折れ
そう言わんばかりに力強くヒモを切る。
・・・刃は落ちない。
「お前イイよ・・・お前とならイケる!みんなでイこうぜ!うひゃっひゃひゃ」
昇天寸前の生志摩はもう人間じゃないみたいだ。
(あと二本・・・証明してやる・・・)
そう心の中で意気込み、最後の一本に全ての賭けようと覚悟を決める蟲喰だったが
「えっ?」
ヒモは生志摩によって二本同時に勢い良く切られる。
ガシャンというギロチンの音と共に
指の挿入口を見ると、残っていたのは二本の“繋がったまま”の指だ。
指を引いてしまったのは蟲喰一人だけだった。
指を引いてしまった蟲喰は当然敗北
ルール違反の生志摩は反則負け。
さすがの生志摩も脂汗を滲ませているようだったが
夢子は汗ひとつかかずにそのギャンブルを勝利に収めチップを2枚獲得するのだった。
「何やってるのよあんた!!2本いっぺんに切るなんて」
「何で指が切れねえようにしてんだよ!!あたしはやっと、やっと夢子とデキると・・・ふざけやがって糞野郎が」
「糞は貴方です生志摩さん。貴方、自分が何をしたか分かっているんですか?2分の1ですよ?」
「20分の1の確率が幾多の偶然を経て2分の1まで極まった。まるで神が謀ったかのような奇跡。そしてその果てに訪れる究極の択一・・・!」
「貴方はその最後の一瞬を踏みにじった」
言い訳をたらたらとし始める生志摩を遮るように
「二度と私の前に姿を現さないで下さいませ、不快です」
生志摩はポロポロと大粒の涙をこぼし
こうして彼女の生き甲斐は今度こそ潰え去るのだった。
「何故鉄板があるのよ!?中立なディーラーが『取り外した』と言っていたのに」
「それはディーラーである大和さんが・・・机の滑り止めを『取り外して』下さっていたからなんです」
「はッ!一つの足の滑り止めが破損しておりましたので、すべて外してバランスを取ったのであります」
夢子はギャンブルのルールを聞いた時点で
鉄板のような仕組みがあることを危惧していた。
たまたま欠けていた机の滑り止めを大和が治していたことにより
夢子は故意に蟲喰に誤解させるように口にしていたのだ。
「でも、貴方にも一緒に感じて欲しかったんです。最後に貴方が見せた誇り高い信念、お見事でした!また一緒にギャンブルをしましょうね」
と夢子は笑顔で蟲喰の手を取る。
(蛇喰夢子、この女は間違いなく百喰の血族。そして間違いなく百喰はこの学園で・・・喰らい合う)
夢子の手を取り、蟲喰はそんなことを考えるのだった。
その頃・・・
「百合子様の・・・敗北です」
百喰一族の和楽喰家の三理とその付き人によって
西洞院百合子は完全敗北を喫していた。
漫画「賭ケグルイ」7巻のネタバレのまとめ
・夢子、家畜からの解放と30億の振込
豆生田楓とのギャンブルに勝利した夢子は家畜から解放され、きっちり30億の振込がされていた・夢子、豆生田の人生を皇に託す
あのギャンブルでは“人生”もベットされていた訳だが、夢子は協力のお礼と想い人であった皇に豆生田の人生を託すことにした・桃喰の分家、百喰一族が桃喰当主の座を賭けて登場
桃喰綺羅莉が学園に呼んだ8人の分家の代表は、選挙とは名ばかりの『桃喰当主の座を賭けて』という条件で選挙に参加。桃喰の一族はあまりにも多いため称して百喰一族と呼ばれている・生徒会長選挙開始!ギャンブルによる票の奪い合い
選挙管理委員長となった黄泉月るなにより選挙開始が合図される。その内容は30日間であらゆるギャンブルが許可され、選挙に参加する全生徒で票の奪い合いをするというものだった。当然、最終的に最も票を持っていたものが勝者だ・1人1枚のチップその価値は!?
生徒会長選挙開始に伴い、生徒一人ずつに1枚のチップが配れれる。これが1票になるわけだが、夢子は「このたった一票が誰も無視できないほどの大きな力をもつ。そういうこともあるかもしれませんね?」と含む発言をしている・蟲喰恵利美と夢子、生志摩でギャンブル『指切りギロチン』
・ギャンブル『指切りギロチン』
ギロチンを模した刃が付いた箱モノにそれぞれが用意された穴に指を入れ、20本中1本当たりがあるヒモを順に切っていき、早く指を抜いてしまった者が負けというチキンレース。もちろん当たりヒモ切断時には刃物が落下する・ゲーム説明で夢子と生志摩大歓喜、蟲喰唖然
指を本当に切り落とすかもしれない、そんなイカれたゲーム説明を聞かされて恐怖する顔を見たかった蟲喰だったが、残念ながら恐怖していたのは参加すらしない鈴井ただ一人だった・キャラ崩壊の副会長に芽阿里困惑
芽阿里は廊下の角で綺羅莉と瓜二つの女性、副会長とぶつかってしまう。彼女は恥ずかしそうに落とした仮面を再び被ると「早乙女芽阿里だな、探したぞ。お前に話しがある」とキャラを通そうとするが完全にキャラ崩壊している彼女に芽阿里は心の中で(えーーー)と叫ぶしかない・『指切りギロチン』で夢子の一人勝ち
ギロチンが絶対に指まで落ちないように構造内部に鉄が仕込んであることを知る蟲喰は勝ちを確信していたが、夢子が「大和さん、ちゃんと取り外していただけましたね?」と質問し、管理委員の大和がこれを肯定したことで状況が一変する。蟲喰は途中で泣き出してしまうが最後までゲームを続ける底力を見せる。しかし、残り2本となったヒモを同時に切るというルール違反を犯した生志摩の行動により蟲喰は指を引いてしまい敗北。夢子と生志摩は指を動かさなかったが生志摩は反則負けで夢子の勝利、チップ2枚を手に入れる・生志摩、夢子に絶交を言い渡される
夢子は偶然にも当たりを引き続けないという奇跡のゲーム展開に燃え上がっていたが、それをルール違反で最後に2本のヒモを同時に切ってしまった生志摩に軽蔑の目をやり「二度と私の前に姿を現さないで下さいませ、不快です」と絶交を言い渡す。夢子大好きとなっていた生志摩はショックで涙を流す・西洞院百合子、和楽喰家の三理たちに完全敗北
別でギャンブルを行っていた西洞院百合子を軽々と下し、和楽喰家の三理とその付き人がチップを回収する
漫画「賭ケグルイ」7巻の感想
生志摩がキャラ濃いなぁとは思ってたけど
夢子も含めてギャンブルの再戦があるとは予想外でした。
何かもうね、蟲喰ちゃんが途中から可哀想になってきたよ。
こんなイカれた女二人とギャンブルしちゃうなんて。
展開的にギロチンの鉄が外されてないことは
見ている人にも伝わるように作られていたけど
それが尚更蟲喰ちゃんを惨めにしていた感じがある。
もはやアニメでBパートから見出した視聴者がいたら
夢子と生志摩のキチガイ二人組が
蟲喰ちゃんをイジメてるようにしか見えないよこれ(笑)
まぁ、その狂ってる具合がこの漫画の良い所なんですけど。
あと、副会長のキャラ崩壊っぷりが面白かったですね。
何かこの「賭ケグルイ」とう漫画では
無かった感じの笑いだなぁと思いつつも
管理人的にはこういった笑いも大好きなので大歓迎でした。
あと鈴井君は本当にモブ化しすぎじゃないですかね。
ある意味唯一の常識人であり
その対比がより夢子の狂いっぷりを際立たせるのに一役買っているわけですが
公式でモブ扱いされたことでより一層モブ感が増した感じありますね。
まぁ本当のモブは「うるさいモブ」なんて呼ばれ方すらしないので
そこら辺が主人公である所以かもしれないなこれは(笑)
漫画「賭ケグルイ」の各巻内容のまとめはコチラ