ここでは、アニメ「ハンドシェイカー」のあらすじ。
前評判、放送後の反応、管理人のアニメ評価。
また、各話の内容をまとめつつネタバレしていきます。
声優とキャラクター、制作スタッフなどはこちらの記事で紹介しています。
ハンドシェイカーのあらすじ
INTRODUCTION
ハンドシェイカー――――
手を繋ぎ、深層心理から生まれた武器“ニムロデ”をもって互いに戦う者達。己が「願い」を叶えるため、“神”にまみえ、
“神”を打ち破らんと多数のハンドシェイカーたtがその頂点を目指し、争い合う。
その果てにあるものとは。――――osaka
機械いじりが得意な高校生・タヅナは、ある修理依頼を受け、大学の研究室を訪れた。
そこで彼は、ベッドで眠り続ける一人の少女・コヨリと出会う。
何かに導かれるようにコヨリの指先に触れたタヅナに、どこからか声が降り注ぐ。――――幾多の戦いを越え、試練を越える者。
啓示を受けし者。
我にまみえ、挑まんとする者。
そは“ハンドシェイカー”――――目の前に広がる異質な世界“ジグラート”に戸惑うタヅナ。
刹那、タヅナとコヨリは何者かの襲撃に遭う――――。神にまみえんと数多のハンドシェイカーが、タヅナとコヨリの前に立ちふさがる。
それぞれの「願い」をかけて・・・・・。護れ、この手で。
第1話あらすじ
機械いじりが得意な高校生・高槻手綱(タヅナ)は、修理依頼に駆け回る日々を送っていた。
ある日、大学部の准教授・槇原長政(マキハラ)からの依頼で、彼の研究室へと訪れる。
そこにはベッドで眠り続ける一人の少女が。
何かに導かれるように彼女の指先に触れたタヅナに、どこからか声が降り注ぎ——。
公式PV
ハンドシェイカーの世間の評判
放送前の評判
ハンドシェイカーは原作なしのオリジナルアニメのため
放送前ではまだファンがいない。
(当たり前だが)
そのため、原作をアニメ化するタイプのアニメとは違って
原作ファンや信者といえるコメントがないのが特徴。
なので前評判としては
「期待している」
「早く見たい」
といったコメントが多い。
放送後の評判
1話は様子見といった視聴者が多かったが
3話を過ぎる頃にはかなり評価も悪く、視聴者がかなり減っていた。
放送前の管理人のコメント
公式のPVでは結構な力の入りようで
映像の綺麗さから視聴者がつくのは間違いないだろう。
問題はその先でアニメ制作会社が「GoHands」であること。
GoHandsは
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という感じでアニメを制作しているが
悪い意味で印象が残ってしまったのは
2013年に放送された「COPPELION」
本来2011年に放送されるはずだったが
3.11の震災、またアニメの内容が重なってしまい2013年に放送。
震災の影響と不謹慎ワードを使えないあたり
重要な部分がオブラートに包まれていて謎アニメとなってしまった。
放送する時期や内容もだが不運にも程がある。
その他のKシリーズや生徒会役員共シリーズはそこそこ売れていたはず。
しかし、今回オリジナルアニメを制作するにあたって
KADOKAWAが共同で制作するのはかなり大きい。
KADOKAWAが共同原作となるため潤沢な予算が組まれることが予想される。
また、かなり前からアニメ放送の告知もあったため
アニメーターの確保も大丈夫だろう。(と願いたい)
なので、作品のクオリティについては申し分ないものになるのではないかと思う。
あとはアニメの内容次第である。
ハンドシェイカーの管理人評価
★5段階評価
総合★★★☆☆
ストーリー★★☆☆☆
キャラクター★★☆☆☆
声優★★★☆☆
作画★★★☆☆
音楽★★★★☆
総合★★★☆☆
背景や建物のモデリングは素晴らしい、が
手描きキャラクターと3D背景の動かし方が視聴者に負担となっている。
(特に戦闘シーン、日常シーンは問題なく見れる)
3Dで作ったモデリングのツヤが強く
慣れるまでは手描きキャラがかなり浮いて見えてしまう。
動く3D背景に後で手描きのキャラクターをのせた感じに見えてしまうのが残念。
個人的には背景とキャラが馴染むような質感に整合性を取ってほしかった所です。
そのため、手描きのキャラクターの動きも3D背景と整合性が完璧とは言えず
動く3D背景と手描きキャラクターの位置どりに若干の違和感を感じる。
その違和感と脳への負担がアニメを見るに当ってかなり邪魔をしている。
(主に戦闘シーン)
3D背景を動かしながら手描きのキャラクターを自然に見えるようにのせる
これがいかに難しいかということが分かる。
特に戦闘シーンがガンガン背景も動くので
エンコードが間に合ってない(少しカクカクする)
画面酔いする人は、あまり見ると酔うかもしれない。
このアニメで致命的なのはやはり戦闘シーン。
日常シーンは背景固定のカットも多くかなり見やすいし問題ない。
脚本、会話も悪くないと感じます。
戦闘シーンは絵コンテ、脚本、演出と
残念ながら全てに問題があるように感じる。
キャラのバックボーンも描ききれていないし
そのせいでセリフに共感できない。
更に、戦闘シーンの臨場感や緊張感がなく
淡々と戦闘が続き、そして全く熱いと言えない展開で戦闘が終わる。
正直、期待していた作品だけに残念としか言いようがない。
この戦犯は間違いなく監督やシリーズ構成をしている人間だろう。
もっと、戦闘を得意とする監督に絵コンテを描かせるべきだったし
脚本も戦闘に関しては全く熱くなれないので同様だ。
残念ながら
「噛み合ってません!」
と言いたい。
それを証明するかのように
話しが進むごとに視聴者が明らかに減っている。
ストーリー★★☆☆☆
ハンドシェイカーが現れては淡々と戦闘をするだけ。
監督と脚本に問題があると思われるが、キャラに感情移入できない。
戦闘が残念な感じに仕上がっている。
いくら背景が綺麗でも肝心のストーリーや脚本が問題では
視聴者は納得しないだろう。
キャラクター★★☆☆☆
キャラクターの魅力が少なく
主人公とヒロインに関しては絶望的に魅力がない。
キャラのデザインに関しては可愛いと言えるが
口下手な主人公とほとんど喋らないヒロインが
手を繋いでるところを愛でるしかない。
1クール後半からはコヨリも喋れるようになるが
喋れない頃とさして変わるものでもないように感じる。
キャラ立ちでマシなのはファミレスの合法ロリ店長と生徒会長くらい。
声優★★★☆☆
人気、売れっ子声優が目立つキャスティング。
声優を選ぶという意味ではあまり好感は持てないが
人気声優が出ている方が好きって方には良いかもしれない。
作画★★★☆☆
背景、キャラ共にクオリティは、かなり高いものとなっているが
戦闘シーンの3D背景と手描きキャラの整合性に問題あり。
慣れるまでかなりキャラが浮いて見えるので気持ち悪いです。
この整合性が完璧に取れていれば、3Dの作画も含めて神作画となっていたかもしれない。
また、背景に力を入れすぎた弊害か
エンコード処理が完璧に出来ておらず、若干ですがカクカクします。
音楽★★★★☆
戦闘シーンの音楽はかなり格好良い感じに仕上がってると個人的には思います。
ただ、作品と合っているかと言えば微妙な感じもします。
ピアノ調の曲が耳に残りますが、主張が強い気が。
日常シーンの音楽は溶け込んでいて全く気にならないので
整合性は高い。
ハンドシェイカー各話内容まとめ(ネタバレ)
第1話「Conductor to Contact」
「夢なら覚めてほしい、ここは何処だろう」
「おれって、こんな風に戦えたっけ?いつも教室の隅で機械を直したり、作ったりして、大人しくしているのが自分の日常」
「それが今、炎の海や瓦礫の雨、砂煙の中を走るおれがいる。」
「怖い、傷つくのは嫌だ。古い時計を修理したりして、放課後を一人で過ごしたい。」
「それでもこの世界にいると、不思議と戦わなきゃいけないって気持ちが湧き上がる」
「いつの間にか知って、いつの間にか戦っている。いつの間にかここにいる。これって何なんだ?」
「この力はこの世界は・・・ハンドシェイカーって何なんだよ!」
機械いじりが大好きな主人公タカツキタヅナ。
生徒会長であるリリに頼まれていた音楽プレイヤーの修理を終えて手渡す。
「うん、直ってる。ありがと」
顔を目の前まで近づけてお礼をするリリ。
「リリ会長、近い・・・」
無駄に距離感の近いリリにそう言うと
彼女としてはいつものことで、色んな人に注意されているらしい。
修理に集中しすぎて昼飯を食いそびれたタヅナに
「きっと良いことあるよ」
そう言って
本人はタロット好きなのか、おもむろにタヅナの運勢を占うも
「塔の逆位置、訪れる突然のアクシデント・・・」
あまり良くない運勢だったのかカードを腰の後ろに隠すリリ。
「修理のお礼に、今日の放課後、ケーキでもどうかな?」
しかし、大学部の先生から別の依頼を受けていると断るタヅナ。
タヅナはこういった依頼をしょっちゅう受けているらしい。
今回は槇原先生という今までに依頼を受けたことのない先生だ。
放課後。
先生、の所に行く前に
車の調子が悪いと困っている男性をみかけ
修理してあげるタヅナ。
完全に遅刻してしまったタヅナは
急いで大学部へと向かう。
訪れた槇原研究所には、誰もいなかった。
研究所の中には机とPC、モニターが3台。
ガラス越しに見える奥の病室のような部屋には誰かが眠っているように見える。
その部屋につながる扉は電子ロック付きだ。
妹を病気で亡くしたこともあり、妹が眠っていた病室を思い出すタヅナ。
その時、電子ロックがおもむろに解除される。
吸い寄せられるように奥の部屋へと入ると
そこには白銀の髪の少女が眠っていた。
少女は目を覚まし、タヅナの手を握る。
すると急に世界が変わったように景色が色を変え
どこからともなく声が聞こえる。
『バベルの啓示を受けし者よ。』
「だ、誰!?」
『幾多の戦いを超え、試練を超える者。啓示を受けし者。
我にまみえ、挑まんとする者。 そは“ハンドシェイカー”』
気がつくとタヅナはベッドの横から倒れ込むように眠っており
目覚めると、白銀の髪の少女の手を握っていた。
彼女は腰を上げ、ベッドの上に座る形で眠っていたタヅナを見下ろしている。
「やっと見つかった、コヨリ君のパートナーが!うぇーるかぁーむ、ハーンドシェイカー!」
スーツの上に白衣を着た男が飛び込んでくる。
「バベルの啓示さ、受けただろ?」
「槇原先生ですか?」
「槇原とかどうでもいいんだ」
急に泣き出す槇原先生。
「あの、ハンドシェイカーって?」
「行けば分かるさ」
「ジグラート!」
「・・・どこだよ」
タヅナが握っている彼女との手を離そうとした瞬間
「駄目だ、離してはいけない。話さないでくれ。コヨリ君は目覚めた。目覚めてしまった以上、君がその手を離せば、コヨリ君が・・・死ぬ。」
「死ぬ!?」
気づくと、確かに今まで目の前にいたはずの槇原先生はいなくなっていた。
建物が急に震え始め、突如鎖のようなものが建物を貫通し現れ
二人を狙うように部屋を埋め尽くしていく。
危険だと感じたタヅナは彼女を背負い、建物を駆け抜ける。
体が妙に軽く、彼女を背負いながら鎖をかわすこともできる。
中庭に逃げ込もうと走るが
鎖に足を取られ、中庭の真ん中に倒れ込む二人。
鎖を手に巻きつけている男性とそばに座りこむ女性が建物の上に立っている。
どうやら犯人はこの二人のようだ。
「さぁ、やろうぜ」
「これをやったのは、お前なのか?」
「当然だろうが」
「ブレイクチェイン、バインドチェイン、それがおれらだ」
辺りを見渡すと、校内の生徒が一人もおらず
いるのは鎖の男と女、タヅナとコヨリの4人だけだ。
「何か知っているのか、なんでこんなことを?」
「ニムロデがない、ジグラートも知らない。そういうことな」
「ニムロデ?ジグラートって?・・・槇原先生も!」
「つまりはな、何も知らないお前は、狩られるだけの獲物ってことだ」
再び鎖が二人を襲い始める。
室内を逃げ回るも追い詰められるタヅナとコヨリ。
「あいつ、どうかしてる」
「どうかしてる?馬鹿が、これがハンドシェイカーだろうが」
鎖の男が女を地面に叩きつける。
女は喘ぐように艶かしい声を出し、それと同時に鎖の攻撃と手数が増す。
コヨリが何かを決意したように相手の方へと歩きだす。
ずっと繋いでいた手が解けそうになり
タヅナが必死に手を繋ぎ止めようとする。
「お兄ちゃん、手を・・・離さないで」
それは妹が病室で言った言葉だった
「離さないって、言ったんだ!」
コヨリの手を解けぬよう強く繋ぎ直す。
『バベルの啓示を受けし者よ』
どこからともなく声が聞こえる。
周りに無数の歯車が現れる。
二人を守るように歯車がタヅナとコヨリの目の前に集まり始める。
これは・・・
『そは、ハンドシェイカー』
「ということは、あいつの鎖と同じ・・・」
「ちっ、ニムロデを出しやがったか。そのガキのおもちゃ、このブレイクとバインドがぶっ潰してやる」
「今度こそお前の出す鎖で仕留めろ、いいな」
「はっ、いぃ」
女は仰向けになりながら艶かしい声を
コンクリートで仕切られた大広間に響かせている。
鎖がうねるように襲いかかり、歯車と衝突し火花を散らせる。
「これで戦えるなら・・・噛み合う!」
戦う決心がついたタヅナ。
するとタヅナの髪がコヨリと同じ白銀へと色を変える。
そして、タヅナの意思で作られた歯車の剣が現る。
「行くよ」
「うん」
歯車の剣を持って走り
鎖を跳ねのけながら鎖の男と女へと距離を詰める。
「ふざけるな、もうおれは・・・負けねぇ」
鎖の男が両手に鎖を纏い槍のようにしてタヅナとコヨリに向ける。
しかし、その鎖の槍をタヅナの歯車の剣が真っ向から受ける。
鎖の槍は矛先から削れ落ち、弾け飛ぶ。
歯車の剣の先が鎖の男の心臓の前に突き立てられる。
「駄目ぇえええ!」
地面に横たわりながら女が叫ぶ。
第2話「Lead by Red」
タヅナはこれがハンドシェイカーなのだと
もう理解することができた。
心臓に突き立てた剣型の武器は
そのまま相手を貫き、タヅナとコヨリは危機を脱することに成功する。
「タヅナ君、君が手を離せばコヨリ君は・・・」
「分かりません、いや、百歩譲ってわかったとします、槇原先生。でも、分かりません!」
「しかし、挑まざるを得ない。そんな挑戦・・・」
元の世界に戻ってタヅナを最初に襲った難関は
コヨリと手を繋いだままトイレに行くことだった。
今にも漏れそうなのか、隣でコヨリがもじもじしている。
一難去ったところで
槇原先生の研究室で、ハンドシェイカーや現状について色々と聞くこととなる。
槇原先生曰く
倒したハンドシェイカーたちだが、無事だしい。
槇原先生が病院の手配も済ませてくれていたようだ。
ジグラートでの派手な戦闘だが
現実世界ではかなり軽減されたものとなるようだ。
「ジグラートっていうのは、あの誰もいない世界のとですか?」
「そうそう、まさしく」
「それで戦わないといけない?あんなやつらと?どうして?」
「聞いただろ、バベルの啓示を。なら知ったはずだ、何をすべきか、選ばれて望みを糧に神と見えるべく戦う。それがハンドシェイカー」
「そんなこと望んでない!」
槇原先生はこのハンドシェイカーについて研究しているらしく
それらを嬉しそうに語ってくれた。
ハンドシェイカーに選ばれた者は
手を繋ぐことで、ジムロデという武器と超人的身体能力を得て
ジグラートという平行世界で戦う者。
これらが槙原先生の研究対象となっているのだそうだ。
因みに、ジグラートでの死は
ハンドシェイカー生命の終わりを意味する。
「それなら、おれはさっさと負ける。本当に死なないならそれでいい」
「確かに、君は死なない。高槻手綱君・・・君はね」
ハンドシェイカーはジグラートで肉体を維持するためにも力を使う。
そのエネルギーは手を繋ぐことで補われているという。
ハンドシェイカーのパートナーがジグラートで手を離し続ければ
エネルギーの供給不足となり、平行世界から弾き出される、普通は。
しかし、コヨリはそれに該当しない。
つまり特別な存在らしい。
コヨリの存在を維持するのは
平行世界だけでなく、現実世界でもそれは同様だった。
手を離せばすぐに死ぬ、というわけではない。
徐々に肉体を維持できなくなり、確実に死に至る。
タヅナはコヨリのパートナーとして
手を繋いだときから、それを何となく理解していた。
そして、槇原もその現象を理解しており
研究者としてその現象を解き明かすのが仕事だと言っている。
「僕は、コヨリ君を助けるために、パートナーが見つかるまで眠らせることにした。その間に治療法が見つかれば、そう思って」
「だが、君が来た!君という存在が失われていくだけの存在だったコヨリ君を救ったんだ!」
「でも、なぜおれが?」
「それを解き明かすのも僕の役割だな」
「でも、どうすれば・・・」
「つまりは、君とコヨリ君に手を繋いだままで、共同生活してもらえればいいわけだね!」
「・・・駄目だろそれ!」
ということで、どうやったのかは知らないが
槇原先生のおかげで、高槻家にあっさりとコヨリは迎え入れられることとなった。
コヨリはブラジルからの留学生ということになっているらしい。
食事の取り方も分からない彼女にタヅナが色々と教えて上げる。
箸の使い方をすぐに覚えてしまうあたり、飲み込みは良さそうだ。
しかし、本当の意味で共同生活となった二人は
お風呂も一緒に入らなくてはいけない。
「あっち向いてるから」
と着替えを見ないようにするタヅナだが
全く服を脱ぐ気配がないコヨリ。
コヨリは本当に何もしらない女の子らしく
食事も知らなければ、お風呂も知らないのだ。
「・・・いいんだな?」
と意味不明な意気込みで服を脱がしてあげ
一緒にお風呂に入ることとなった。
「ご飯のときもすぐ覚えてくれたし、覚えてくれ」
そう言ってコヨリの体を洗ってあげるタヅナ。
しかし、タヅナも思春期の男子だ。
彼女の裸を見て何も思わずにはいられない。
煩悩をしまい込み、彼女の体を洗うマシンになりきろうとするタヅナ。
「お、終わった」
洗い終わったタヅナの方を振り向こうとするコヨリ
「ま、ま、待った。こっちを見たら・・・」
コヨリがタヅナに触れると、彼女の手には血がついていた。
タヅナは鼻血を垂れ流し、マシンにはなりきれなかったようだ。
広めの湯船になんとか二人で並んで浸かる。
「なんでこんなことに・・・」
タヅナが愚痴をこぼしているとコヨリが頭を撫でてくる。
そんな彼女の体を見て見ると
腰から下腹部にかけて、大きな傷とそれを縫った跡があった。
次の日。
コヨリはタヅナの学校へ転校生として通うこととなる。
「初めまして。ブラジルから来た転校生の芥川小代理です、みんなよろしくね!」
コヨリの手を繋いで、タヅナが自己紹介をする。
何故かコヨリの代わりに自己紹介をするタヅナにツッコミが入るも
ルックスの可愛さに男子は歓喜の声を上げるのだった。
しかし、手を繋いで登場した二人には質問の嵐と
男子から羨望の視線を当てられ、教室から逃げ出すように場所を変える。
そこにリリがやってくる。
どうやら、また修理の依頼のようだ。
お得意のタロットカードを取り出し
「恋人の正位置、恋愛、絆・・・えっと、仲良しね」
「うん」
リリの言葉にうなずくコヨリ。
「え、そ、そいうのじゃないんだ!」
予想外のコヨリの反応に慌てて弁解するタヅナ。
別の場所では学校に訪問者が。
二人が学校の者に挨拶をしている。
一人はこの前タヅナが車の修理をしてあげた長身の男と
もう一人は身長が小さく、かなり幼く見える風貌だがスーツを着ている。
「インターンの学生さん?中学生?」
「センテオトルの三津寺千鶴です。こちらは部下の東颯。本日は、よろしくお願いします。」
幼く見える彼女は、どうやら長身の男の上司らしい。
第3話「Blade and Dagger」
「15分程度なら、手を離していても問題ない」
槇原先生によると
コヨリの衰弱はかなり軽減され
人間としての機能もかなり取り戻しつつあるという。
「ご清聴ありがとうございました」
どうやら彼女たちは
学校の学食に関して自社製品を入れるようにと
プレゼンをしにきていたようだ。
プレゼンは大成功のようだったが
相変わらず幼い容姿の彼女が部下だと思われていた。
彼女たちは、プレゼンついでに
校内で学食を食べ、設備等を見て回っていた。
そこに居合わせたのがタヅナとコヨリだ
タヅナたちは学食の設備の不具合を直しにきていた。
コヨリとは基本的に手を繋いでおく必要があるので
彼女は助手に近い形で修理の仕事を二人でやっていた。
そこで、長身の彼との再会を果たす。
彼らの帰り道を一緒に歩き、お互い自己紹介をする。
長身の彼がハヤテさんで、幼い容姿の彼女はチヅルさんだそうだ。
「ちょっと待って少年、言っとくけど、私はインターンでも社会見学の中学生でもないからね。」
「小学生?大人びてるね」
とチヅルに、天然でそう返すタヅナ。
彼女が上司であると伝えられ、少し驚いて謝罪するタヅナ。
チヅルたちの会社の名は有名で
大手ファミレスの営業で、彼女はファミレスの店長も兼任しているらしい。
手を繋ぐタヅナとコヨリを見て
「二人、仲良しさんみたいだし、デートにうちの店来てみない?近くに公園もあるし、デートコースのお昼にリア充爆発しろー、みたいな?」
とチヅルに誘われる。
恋仲でないことを一応説明しつつも、結局、行くことに。
二人は休みの昼に私服に着替えてファミレスを訪れる。
コヨリの私服はタヅナママセレクトだ。
ファミレスに入ると
チヅルとハヤテが笑顔で迎え入れてくれた。
ハヤテは『店長』
チヅルは『可愛い方の店長』
とバイトからはそんな呼び方で呼ばれているようだ。
席に着くと
「ハヤテのおごりだから」
とチヅルに耳打ちされる二人。
それぞれパンケーキとパフェとコーヒーを頼み
パフェを頼んだコヨリは、一口、二口と生クリームを口に運び。
「美味しいか?」
タヅナの質問に頷いて返していた。
綺麗に食べ終わった二人だが
コヨリが空になったパフェグラスを見つめている。
「ひょっとして、まだ食べたいのか?」
「おかわり、頼んでもらってもいっすよ。どうせ先輩のおごりっす」
とハヤテが半ば強引にパフェのおかわりを注文する。
さっきチヅルさんは、ハヤテさんのおごりだと言っていた気がするが・・・。
「いや、まさか全部オレ持ちとは・・・」
肩を落とすハヤテ。
結局、帰り際に見送ってくれる二人の会話の最初がそれであった。
チヅルは、ファミレス付近にも楽しめる所が沢山あるからと
「デート楽しんでね」
そう見送ってくれるが
タヅナはやはりそういう関係ではないので否定に入るが
「じゃあ、どういうことなのかなぁ少年?デートじゃないのにそんなに仲良く」
繋ぐ二人の手を指して、チヅルが指摘する、が
コヨリがタヅナの手を強く握る
すると、ハンドシャイカーの反応が現れる。
「ずっと手を繋いでいるだけのカップルなら、リア充爆発しろ、で済んだのに」
「おれたちがハンドシャイカーって分かってて・・・」
「せめて借りは返してからって思ってたわ、ジグラートは時間の流れも違うから、私たちの仕事のこととか気にする必要はない」
「だけど・・・戦いたくない」
「私たちは戦うわ、理由はあるの」
「騙して申し訳ないっす」
「ハヤテ、謝んない。後ろめたさは甘え、相手に失礼」
「くっ・・・」
どうやら戦いは避けられそうにない。
チヅルとハヤテの出会いは左遷だった。
チヅルは部長の不興を買い、出世コースから離脱して営業部に
同時期にヘマをしたハヤテも同じレールに乗せられることとなった。
そこで意気投合したのがこの二人で
その時期にハンドシェイカー、バベルの啓示を受けたようだ。
チヅルの願いは“平等”だ。
左遷が決定した二人は店で飲んでは
「先輩は何を望むんすか?」
「本当に願いが叶うかなんて分からないけどね。全部、平等にしちゃおうかな。偏見とか争いとか、そんなつまんないことが全部なくなるの。私と君の身長差がなくなって未成年呼ばわりもなくなる、どう?」
「いいっすね、いいっす。おれなんかで申し訳ないけど、何だって手伝いますよ!」
「それでこそ私の部下だ、東颯だ!卑下しない、謝んない!」
「「ハンドシャイカーに乾杯」」
それが、二人の願いだ。
ジグラートに入った4人の世界には
もうタヅナたち4人以外には誰もいない。
ファミレス付近のショッピングモールも
街中の広場にも人影はない。
チヅルたちから距離を取るタヅナ。
ビルの側面を走って追ってくるチヅルは
大きな手裏剣のようなニムロデを持って現れる。
「少年!二人共とっても良い子、でも恨まないでね。名乗っておくわね、ダガーシャドウ、それが私!」
彼女の手からニムロデが投げ出される。
それは、地面を削るように高速で移動し
タヅナたちの方へと向かってくる。
タヅナもニムロデを出し
歯車の防御壁を展開させるが、それを貫通するチヅルのニムロデ。
コヨリを覆うように横へと飛び
地面を転がり何とかかわすタヅナたち。
しかし、手裏剣型のニムロデは
タヅナたちを通り過ぎた後、方向を修正して
更にタヅナたちに追撃をかける。
地面に寝そべっている二人のど真ん中に飛び込んでくるニムロデに対し
タヅナがコヨリを突き飛ばし、二人の間を高速で手裏剣が通り過ぎる。
歯車をばら撒き、時間を稼ぎ距離を取る二人だが
今度は、チズルとハヤテが二人で追撃を仕掛けてくる。
「紹介が遅れたわね」
「ブレイドシャドウ」
「私の部下よ」
ハヤテは手に剣型のニムロデを持っており
その上にチヅルが乗って高速で移動し、距離を詰める。
タヅナがまた防御壁を張るが
それはいとも簡単にハヤテの剣型のニムロデに破壊され
手裏剣から双剣へと変形させたチヅルが追撃し
タヅナを負傷させる。
「ニムロデが二つ・・・違う。鎖の時もそうだった」
(コヨリにはニムロデが・・・)
「少年に守られてばっかりなの、コヨリちゃん!女だからって戦わないでいい訳ないでしょ。自分でも戦わないと、その願い、ここで終わるわよ!」
「大丈夫、おれが何とかする」
歯車の剣を出すタヅナ。
しかし、チヅルの攻撃により
またしても歯車は破壊される。
何とか相手の追撃はかわすが
それと同時にチヅルが紙吹雪となり姿をくらます。
「分身!」
そう言うとハヤテに乗ったチヅルが複数現れる。
「そんな・・・」
「私たちの勝ちよ!」
チヅルが勝ちを宣言する。
タヅナがチヅルの体を歯車の剣が貫くが・・・それはデコイだった。
第4話「Live Lab」
・大阪城付近で逃げ回るタヅナとコヨリ
最後はタヅナとハヤテの一騎打ちとなりタヅナが勝利する
・タヅナとチヅルたちが和解する
チヅルとハヤテが槇原研究室に謝罪にくる
・ハンドシェイカー同士が手を繋ぐと感情と記憶の交換が行われる
伝えたくない情報はある程度制御できる(チヅルの説明)
コヨリはずっと眠っていたため記憶がないっぽい
・ジグラートに突入する条件をチヅルと槇原先生が説明する
手を繋いだハンドシェイカー同士が一定の距離に入った時
約1km圏内、複数組が同時突入もある
手を繋いだハンドシェイカーが戦いを望んだ時
敵と1km以上離れるとジグラートから弾き出される
・槇原が頼りないとチヅル(とハヤテ)が保護者を名乗り出る
元ハンドシェイカーとしてタヅナたちの保護者役に
・タヅナを「シングルギア」とチヅルに命名してもらう
敵のハンドシェイカーに本名を知られてしまうと、現実世界に戦いが持ち込まれる可能性があり危険なので別名を使うことを勧められる
・タヅナは寝る時に体や足に包帯を巻き、コヨリが心配している
ジグラートでの戦闘の影響?
第5話「Meet Yet」
・タヅナとコヨリがチヅルとハヤテに次世代ファミレス店舗のショールームに招待される
コヨリがタヅナに料理を作ってあげたいことをチヅルに相談する
(コヨリはほぼ喋れないのでチヅルが空気読む感じで)
・タヅナとコヨリが街中ではぐれる
コヨリはリリとその弟のマサルに見つけられ同行することに
(アニメイトで行われる弟のカードゲーム大会に連れて行かれる、姉リリは弟マサルがカードゲームで有名らしく超ブラコンである、しかも恋愛感情を向けるレベル)
・現実世界であれば2時間くらいなら手を離してもコヨリは消えない
コヨリを探す時に槇原先生による言葉
・槇原を知る男にタヅナが遭遇する
槇原先生が元々ハンドシェイカーだと話される
・タヅナにリリから連絡がありコヨリを迎えに行く
コヨリと手を繋ぐと同時に、リリとマサルも手を繋ぎジグラート空間へと突入
戦う意思はないと戦闘を避けようとしたが、結局戦うことに
第6話「Emperor of Fortune」
・タヅナとコヨリVSリリとマサル、ジグラートでの戦闘が始まる
マサルのカードのニムロデの効果で街を炎で焼くが、タヅナたちは街を逃げ回りどうにか立ち回る。
・リリとマサルの回想
父と母の仲が悪く、マサルは怒られてばかり。
リリはそんな弟を想いやり、好意を向けている。
その好意に気付いているマサルもまた、父と母はもうどうでもいいようで
姉だけがいればいいと考えている。
・コヨリがマサルのカードの攻撃を予測しタヅナをリードする
マサルからカードを教えてもらったコヨリは何故かマサルの攻撃を予測出来る。
・「私はマサルが好き」姉が弟に告白
ハンドシェイカーの願いもリリの歪な愛の形を本当の物にするためらしい。
・手札切れとなったマサルに一撃を叩き込み、タヅナたちの勝利
敗北したリリとマサルだが、マサルも姉を好きと告白し、万事解決。(実際問題だらけだが)
第7話「Festival and Carnival」
・タヅナの質問で槇原がハンドシェイカーだったことが明らかとなる
・リリ会長との和解
文化祭中に会長の部屋をタズナとコヨリで訪れる
・文化祭の食材調達にファミレス店長とに相談
当初予定していた食材調達先が駄目になり、急遽チヅルに食材提供を頼む
・調理班が秘密の特訓で全員腕を折る
代打でコヨリが料理特訓にて当日料理を振る舞う
・文化祭当日、コヨリ和服姿で登場
チヅルが気を利かせコヨリ用の和服を持参。阿吽の呼吸でタヅナとコヨリが料理を振る舞う。
・後夜祭でコヨリが作った弁当を二人で食べる
第8話「Sing a Sonic」
・コダマ&ヒビキの襲撃
槇原の勧めでタズナとコヨリは街にデートへと出かけるが、アイドルコダマとマネージャーヒビキのハンドシェイカーに襲撃される
・タヅナが致命傷を負う
圧倒的な実力差により何とか敵の手から逃れるがタヅナが負傷
・コヨリがリリに連絡を取る
ニムロデを持たないコヨリがリリにスマホで相談する
第9話「Finally Fairy」
・タヅナ負傷のままコダマ&ヒビキペアとの戦闘に向かう
負傷した体での戦闘は避けるようにと槇原に年を押されるが
こちらからコダマたちの元へ向かうタヅナとコヨリ。コヨリは心配そうにしていたが何も言わない。家族からも強く止められたがタヅナは振り切って敵陣へと踏み込む。
・コヨリ覚醒
戦闘は圧倒的に不利な状況で進み、タヅナは絶体絶命のピンチに陥る。
しかし「タヅナと一緒がいい」と気持ちを言葉にしたコヨリが
タヅナのピンチに覚醒し自身のニムロデを発動させる。そして、二人の無双により勝利。
・アイドルコダマ
アイドルとは名ばかりの正体は売れない駆け出しアイドルだったコダマ。
神の力に頼り売れようとしていたコダマは負けたことに絶望するが、ヒビキにより救われる。以前からコダマのたった一人のファンだったヒビキが全てを捨てて彼女のマネージャーになった経緯がある。またゼロからのスタート、今までと何も変わらない、とアイドルコダマはヒビキと再スタートを切る。
第10話「Kitten Kitchen」
・チヅルの提案によりファミレスでアルバイト
タヅナとコヨリがファミレスでキッチンの体験アルバイトをする。文化祭の二人の活躍ぶりを見てチヅルの提案によって実現。チヅル的には今後も働いて欲しいと思っているようだ。
・リリとマサルが来店
休憩をもらい、二人と話す。みんなでプレメモをする約束をし、リリと連絡を取っていたコヨリが前回のバトルで成長したことやアドバイスをもらっていたことに対し感謝を伝える。
・コダマ&ヒビキと再会
日給を頂いたタヅナとコヨリは街に出かけるが、小さな仮設ステージで歌うコダマとヒビキに出会う。今度ライブを見に行くことをタヅナたちが約束する。
・槇原と合流
近くにいた槇原から電話があり、タヅナとコヨリが合流、謎の展示会に誘われるが槇原の価値観が理解できず二人は冷たく拒否。
・ハンドシェイカーと再会
槇原が元ハンドシェイカーだと教えてくれた男がパートナーを連れて3人の前に現れる。
第11話「Cocoon Cocoon」
・槇原&長岡ペア、ハンドシェイカーの過去
本作では初めての設定ですが槇原と長岡は成人男性同士のハンドシェイカーペアだったようです。手を繋いでいるシーンもあり腐女子向けの設定。槇原と長岡は元同僚で、ハンドシェイカーペアであった頃はお互いの価値観や行動に信頼を置いていたが、ある事件により決別してしまう。
・芥川夫婦と双子の姉妹コヨリとマユミ
当時、槇原と長岡が所属していた芥川研究室にて先生と二人が呼んでいた人物がいた。夫婦でハンドシェイカーであり、ハンドシェイカーの研究を槇原と長岡を混ぜて4人でやっていた。
芥川夫婦は双子の姉妹に恵まれたが(おそらく他のハンドシェイカーの襲撃により)ジグラート内で出産することとなった。その襲撃に対応したのが槇原と長岡ペアだと思われる(姉妹出産直後に怪我をしていたので)。双子の姉妹は生まれながらにしてハンドシェイカーとなり、戦うことを宿命とする姉妹となってしまう。子供だという理由で他のハンドシェイカーの襲撃に度々遭遇し、手を離し続けると二人は死んでしまうという呪いのような生活を送る双子の姉妹。ちなみにコヨリが妹でマユミが姉である。
・芥川夫婦の末路
生まれながらにハンドシェイカーという宿命を背負わせてしまったことと、度々襲撃を受ける娘達を見続けるうちに、芥川夫婦は次第におかしくなっていく。娘の脅威を排除する父親の手は現実世界のハンドシェイカーを襲撃したせいか血で染まっていることさえあった。もはや芥川には双子を救うため、神になるしか道はなかった。次々とハンドシェイカーを倒し、その境地に立った芥川夫婦ペアだったが、二人はジグラートにて何故か消失してしまう。
・槇原と長岡の決別
芥川夫婦がジグラートで消失し1ヶ月が経った頃、二人は消息不明で葬式が開かれた。真実を知るのは槇原と長岡だけだ。しかし、その葬式当日コヨリとマユミは生を抜き取られたように倒れてしまう。臓器の一部の機能停止、感情と記憶を失ったものの、奇跡的に一命は取り留めた。芥川夫婦が神に見えたことで起こったことだとしても許されることではないと長岡は神を殺すことを決意する。もはやおかしくなっていった芥川先生を追うように態度を変える長岡と槇原の価値観は大きくすれ違っていた。長岡は槇原を突き飛ばし、病室のマユミをさらい姿をくらました。この時、槇原とコヨリは同時にパートナーを失ったためハンドシェイカーでなくなった。
・長岡とマユミ
長岡はマユミをさらった後、マユミの命を繋げる手段として、彼女を薬漬けにしマインドコントロールすることで、ハンドシェイカーのパートナーとなった。マユミはかつてのコヨリのように感情と言葉を失ったままだ。リリ会長やコダマペアを事前に戦闘になるように仕組んでいたのも長岡自身だと告白し、この時のためにタヅナたちの戦闘記録を取ってたいたという。戦闘を避ける提案としてコヨリを眠らせて渡すように要求する長岡だが、タヅナもコヨリもそれを拒否したことによって槇原を現実へ残しジグラートへと突入する。
第12話「Shake the Hands」(最終話)
・長岡&マユミとの戦い
相手の触れれば爆発するニムロデに苦戦するタヅナとコヨリ。タヅナたちの戦闘は熟知しているとマユミを放置し、マユミが消失する前に戦闘を終わらせると宣言する長岡だったが、タヅナとコヨリに圧倒され、長岡が膝を着く。「あなたを、守るわ」と言葉を発したマユミが長岡の前に立つ。しかし、今にも消えそうな彼女に手を差し伸べたのは妹の手とそれを繋ぐタヅナだった。姉マユミの消失はタヅナたちにより回避され、戦意を喪失した長岡によりジグラート空間は消失する。
・長岡が槇原を裏切った理由
感情と言葉を取り戻したマユミによれば、3年前のあの日からずっと長岡は重病を抱えていた。研究する時間がないことを悟り、槇原が賛成しないと理解しながらマユミを抱えて病院を出た。槇原には一番の理解者であるが故に相談出来なかったという。
・マユミは以前から話すことが出来た
どうやら、マユミは以前から感情と言葉を取り戻していたようだが、長岡には悟られぬようにしていたようだ。
・神の存在
最後にタヅナとコヨリが神に見えると思われるシーンがあり、神の声だけだった存在が姿を表すシーンが登場します。