ここでは、神山健治監督の2017年アニメ映画
「ひるね姫~知らないワタシの物語~」のネタバレ記事を書いていきます。

これから見る方向けにあらすじや、内容の考察なども入れていきたいと思います。

また、舞台となった岡山県倉敷市児島も調査していきます!

ひるね姫

 

項目

映画「ひるね姫」あらすじ

これから見る方向けに一応あらすじも載せておきます。

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2020年 夏 東京オリンピックの3日前、私の家族に事件が起きた。

すべてを知るために私は眠る。

岡山県倉敷市で父親と二人暮らしをしている森川ココネ。何の取り得も無い平凡な女子高生の彼女は、ついつい居眠りばかり。そんな彼女は最近、不思議なことに同じ夢ばかり見るようになる。
進路のこと、友達のこと、家族のこと…考えなければいけないことがたくさんある彼女は寝てばかりもいられない。無口で無愛想なココネの父親は、そんな彼女の様子を知ってか知らずか、自動車の改造にばかり明け暮れている。
2020年、東京オリンピックの3日前。突然父親が警察に逮捕され東京に連行される。どうしようもない父親ではあるが、そこまでの悪事を働いたとはどうしても思えない。ココネは次々と浮かび上がる謎を解決しようと、おさななじみの大学生モリオを連れて東京に向かう決意をする。その途上、彼女はいつも自分が見ている夢にこそ、事態を解決する鍵があることに気づく。
ココネは夢と現実をまたいだ不思議な旅に出る。その大きな冒険の末に見つけた、小さな真実とは…。

 

映画館に行く前に見ておくべきもう一つの「ひるね姫」

実は映画館に行く前に見ておいた方がいい
もう一つの「ひるね姫」があります。

別作品ではなく、映画本編に出てくる魔法の世界の内容なので
これから映画「ひるね姫」を見ようと思っている方は

映画「ひるね姫」を120%楽しむためにも
先に「もう一つのひるね姫」こと

「エンシェンと魔法のタブレット」

を見ておくことをオススメします。

当ブログ管理人も事前に見てから映画館に行きました!

「エンシェンと魔法のタブレット」は
Huluで独占配信されている短編アニメです。

前後編合わせて30分程です。

エンシェンは「ひるね姫」の主人公ココネの夢の世界に出てくる
夢の中の主人公の名前です。

魔法のタブレットは、その主人公が使う魔法を使うための道具みたいな感じです。

Hulu新規会員は2周間無料なので、2周間以内に退会すれば

完全無料で「エンシェンと魔法のタブレット」が見れます。

神山健治監督作品の
「攻殻機動隊」や「東のエデン」なども見れますので
見たことが無い方は、ついでに見てみるのもありかと思います。

とりあえず管理人からのアドバイスとしては

映画「ひるね姫」を今後観に行く方は
Huluにて「エンシェンと魔法のタブレット」を見てから映画館へ!

ちなみに当ブログ管理人は
Huluにてアニメやら海外映画やらを見続けている人間で
月々1000円程度でアニメ見放題はなかなかコスパ良いですよ。

映画公開初日に映画館でもらったステッカー。
エンシェンと魔法のタブレット

 

「ひるね姫」が「君の名は」のパクリという説は?

多分放映前にPVを見た「君の名は」信者が
夢が出てきたりと簡単な推察でそういったパクリ説を流布してしまう層がいた。

というだけだと思います。

見た限り、全くパクリではないし
見た上で、どこがパクリなのか説明してほしいくらいですね。

ということで、公開前に
少し、それも一部の人が言っていただけのことで

全く別作品でパクリでもないので
非常に良い作品ですので、是非見に行ってほしいと思います。

 

映画「ひるね姫」本編ネタバレ

ここからは本編のネタバレをしていきます。
ネタバレNGの方は見ないようお願いします。

本編ネタバレに使われている画像は公式PVよりお借りしました。

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主人公森川ココネの見る夢

物語は夢の世界から始まります。夢の世界では、ココネがエンシェンという名前の魔法少女になって物語が進みます。このココネが見る夢で、エンシェンは魔法のタブレットを使って魔法を使う事ができます。エンシェンは機械仕掛けのハートランド王国の姫です。ハートランド王は娘に人形をプレゼントしますが、娘がタブレットの魔法により人形に命を与え「ジョイ」と名付けるのを見て、機械が売りのハートランドが魔法など、と魔法の存在を恐れ始めます。その後も様々な物に魔法を使い、サイドカーを「ハーツ」と名付け、魔法で意思を持つトランスフォームロボットに変えてしまうエンシェン。ハートランド王はついにエンシェンに魔法を使うことを禁じ、ハートランド城中空のガラスの塔に姫を閉じ込めてしまいます。

ひるね姫3

そんな時、ハートランド王国を襲ったのは鬼と呼ばれる巨大な未知の存在。その巨大な未知の存在は魔法が作り出したと噂されていました。裏でそれを操っているのは異端審問官べワンという国王の座を狙う王様の部下でもある男でした。彼は魔法の研究をしているようで、魔法により鬼を操っているようだ。

それを食い止めようとしたのはハートランドで働くエンジニアのピーチ。しかし、巨大な力に命を落としそうになるが、そこにエンシェンが現れ、行動を共にすることとなる。二人はハートランド王国を離れ、エンシェン姫とピーチは魔法の研究をすることとなる。これらの内容が現実世界のココネが見る夢として少しずつ進行していきます。

 

夢から目覚め学校に向かうココネ

夢から目覚め、魔法の使えるエンシェンの姿から女子高生のリアルへと回帰したココネは起きるなり父モモタローの分の朝ごはんを作って一緒に食べる。テレビからは3日後に控えた2020年東京オリンピックについての報道が聞こえてくる。あれこれ父に質問したりするココネだが反応は薄い。小さい相づちが返ってくる程度で「行ってくるなー」という学校へ登校する娘の声にも反応がない。家の前でスマホで父にメッセージを送るココネ。これがびっくりするくらい返信をスムーズに返す父。それを見て父の作業場に顔を出し、いくらか言葉を交わし学校へと向かうココネ。

ひるね姫2

登校は徒歩で、途中には父の麻雀仲間であり親友の警察官の雉田さんに、2歳年上の幼馴染がいる佐渡家のおっちゃんに挨拶をして学校への道を進める。いつも使っているバス乗り場には二人の青年がARデバイスを付けて談義に花を咲かせバスを待っている。それを見たココネは幼馴染のモリオと分かり強引にゴーグルのようなARデバイスを引き剥がす。やはり2つ年上の幼馴染、佐渡モリオだ。現在は東京の大学に通っているが地元に帰ってきていたようだ。ココネはそんなモリオに興味津々で、質問攻めにしながら学校へと向かう。

ひるね姫5

 

父森川モモタローの仕事

父は森川自動車という小さな車屋を営んでおり、近辺に住む子供からはオラオラジャージを着ているオッサンこと「オラジャー」と呼ばれているらしい。そんな森川自動車に訪れたのは常連の老人だ。彼の自動車にも自動運転機能を設置したらしい会話をし、老人はスイカと代金をモモタローに手渡し自動運転で車屋を後にする。いかにも自動運転が普及していそうな設定ですが、自動運転システムはまだ普及されていない世界です。3日後に控えた東京オリンピックにて日本の大手自動車メーカーの「志島自動車」が自動運転システムを搭載した無人車で選手たちを乗せることになっています。

 

ココネの父モモタローが逮捕される

父モモタローは母の墓参りに行くと言っていた。それを聞いてココネは学校へと向かったが、父が逮捕されたと学校にいるココネに連絡が入ります。その後、父は東京に連行されます。逮捕の理由は国内の大手自動車メーカー「志島自動車」から機密データ入りのタブレットを盗んだ(実際は盗んでいない)。その志島自動車の取締役渡辺一郎の陰謀によりココネの父は逮捕されてしまったのだった。この時点ではモモタローはお義父さんである志島自動車会長の志島一心の意向であるかを疑っています。タブレットを盗んだと言われ逮捕される一連の騒動が一心から直接の連絡はなく、そもそもココネの母イクミとの結婚の際に一方的に縁を切られてしまっているのだ。それに疑問を持ったモモタローが東京の志島自動車の会長である志島一心(お義父さん)に会おうと決心していたのだが、それを邪魔したのが取締役の渡辺一郎というわけです。

ひるね姫6

 

母の墓前で

父が捕まった場所、母の墓前には形見である人形「ジョイ」が置かれていた。その人形の後ろのファスナーを空けるとタブレットが格納されていることに気づくココネ。

ひるね姫8

父は東京に連行され、家に一人となったココネは途方にくれていた。畳にジョイを放り出し倒れ込むと、ど忘れしていたかの様な疲れと眠気に襲われ瞼を閉じる。そして再び夢の中の物語へ。

 

機械に心を与える究極の魔法

エンシェンとピーチはハートランド王国を出て「ヒル・マウンテン」に逃れていた。追手から隠れて二人は機械に心を与える魔法の実験をしていました。しかし、そこへやってきたのは王国の衛兵と異端審問官のべワン。ついに居場所を突き止められた二人。べワンはタブレットを渡すように言ってきます。

 

タブレット回収に志島自動車の渡辺一郎が森川邸に現れる

ココネが夢から覚めると、そこに予期せぬ来訪者が。夢の世界で見たべワンという男と全く一緒の顔の男がインターホンを覗き込んでいる。

ひるね姫10

夢の世界では悪そうな顔をした男だったが、ココネはに父から画像つきメッセージが送られてくる。「この男が来たらそいつは悪い奴だ」その画像には父と母、その後ろに例の男が映った画像だった。その男は志島自動車の取締役渡辺一郎で、何故かヒビの入ったタブレットを回収しにきたらしい。ココネのスマホに「タブレットは渡すな」と捕まっている父から更に連絡が入る。居留守を決め込むココネだが、部下を連れた渡辺は、躊躇なくココネの家の中を物色し始める。ココネは家の中で息を殺し隠れるが、父との連絡のやり取りの着信音を薄暗い部屋に響かせてしまう。床に放置されたタブレット入りのジョイとココネのスマホを発見され、今にも捕まりそうになるココネだが、そこへやってきたのは2つ年上の幼馴染、佐渡モリオだ。一般人の来客により渡辺たちは退散する。しかし、ジョイとココネのスマホは奪われてしまったのだった。

 

モモタローの事情聴取

その頃、父モモタローは東京の警察署にて事情聴取を受けていた。志島自動車の情報を盗み出そうとしたとして警察に詰め寄られるが、情報を奪おうとしているのは志島自動車の方だと主張するモモタロー。モモタローの主張に警察も揺らぎ始める。事情聴取の合間にココネに連絡を入れていたモモタローだが、ココネの返信は来なくなっていた(渡辺にスマホを奪われた後)。渡辺によりモモタローがスマホを隠し持っていることを知った警察はモモタローからスマホを没収する。

 

タブレットの奪取に向かうココネとモリオ

高松空港に向かった渡辺一郎を追いかけ、モリオにサイドカーを運転させるココネ。森川の家に部下を残していた渡辺だがココネたちは振り切って高松空港に向かう。

ひるね姫14

空港で手続きに手間取っている渡辺を見て、側に置かれているアタッシュケースごとジョイを奪い返し空港から逃走するココネ。それに気づき追いかけてくる渡辺と部下だったが、サイドカーに乗り込み振り切る二人。振り切った後、土地勘のない二人は通りがかった神社前でサイドカーを止め、岡山地元警察の雉田さんに迎えを仰ぐことにした。敵勢力である志島自動車の取締役渡辺は警察と一枚かんでいるようだったが、地元でも顔の見知ってくれている警察の雉田さんなら大丈夫だろうという結論だ。なぜこのタブレットが狙われているのかは不明だが、モリオによると中身は車の修理に使うスキャニングソフトだという。何とか父と連絡できないかタブレットを触り、車屋が使っていると思われる内輪のSNSを発見するモリオ。そこに書き込めば、もしかして父がそのメッセージを見るかもしれないとココネに伝えると、ココネはタブレットを取り返したことなどを書き込んでいる(しかし、この時点でココネたちは父がスマホを没収されているのを知りません)。ココネは迎えが来るまで寝ると言ってモリオが座っていたサイドカーの車台へと潜り込み、モリオも眠りにつく。「お尻触ったらいけんよ」という予告映像のセリフはここですね。

ひるね姫25

 

夢の中に現れたモリオ

モリオが目覚めた時、隣にはエンシェンがいた。モリオは小さい頃のココネに似ていると思いつつも、その少女の自己紹介はエンシェンという名で、実はココネでもあると意味不明な事を言っている。それは目覚めたのではなく、夢の中だった。夢の中で迎えに来たのはウッキーとタキージという男で、見た目はモリオの父と雉田さんを若くした感じだった。それでも似過ぎというレベルを超えている二人を迎えと思ったモリオは声をかけるが話が通じない。どうやらエンシェンにピーチという男を助けに行くように言っているようだ。二人はピーチの仲間であり、ピーチと一緒にハートランドを出たエンシェン姫に王国からの追手が来ていた。映画の予告にもありましたが「今朝から私が見てるこの夢、現実と繋がっとるん。」という言葉によりこれが夢であることを半信半疑ながら理解するモリオ。ハーツに跨り、父を助けに行くというココネ(エンシェン)の意思に答えるように運転を始めるモリオ。ハーツが宙を駆け、飛んでいく。

ひるね姫15

 

香川高松 → 大阪道頓堀

ココネとモリオが目覚めると、そこは大阪の道頓堀だった。なぜ香川の見知らぬ神社にいたはずの自分たちが大阪に移動してしまったのか?夢で空を飛んでいたはずなのに、とモリオも同じ夢を見ていたことを口にし、その夢の内容をモリオが覚えていたことに驚くココネ。ハーツの移動ログを確認するモリオは、ここまで自動運転で来ていたのだと気づく。自動運転システムを完成させていたココネの父はもしかしてすごいことやっているのでは?と驚愕するモリオ。ガス欠となったハーツをモリオが給油し、休憩スペースでタブレットにメッセージを打ち込むココネ。ここでモリオのスマホに父から電話がかかってきます。香川に迎えに来てと言っておいて、いなくなったのだから当然と言えば当然ですが、事情の説明に困るモリオだった。

 

森川イクミは志島会長の娘

しかし、モリオの父からの電話の本題はそこにあらず、現在モリオの父と雉田のいる森川自動車には志島自動車取締役の渡辺が来ていた。タブレットの事もあるが、ココネが聞かされたのは志島自動車会長の娘がココネの母イクミであり、駆け落ちした相手が父モモタローであるということ。また、それを理由に志島とは一切の関係を持たないという約束を父はしていたらしい。そして、タブレットを盗んだ泥棒扱いを渡辺にされていることだ。ココネは電話を通して渡辺と話し、父が泥棒でないことを証明するために志島会長に会いに行くと言って電話を切る。しかし、電話を切るなり怪しい二人組が近づいてくる。モリオは自動運転でハーツを地元岡山行きに設定し動き出すハーツを囮にし、その間に二人で逃げる。

 

魔法のタブレット?

父に会うため東京へ行くことを決意するココネ。しかし、頼りだったモリオはもちろんそんな用意もなくお金もない。

ひるね姫18

ジョイと一緒にタブレットを奪い返した際におまけで付いてきた渡辺の荷物からお金を拝借するのは?というモリオの案に「そんなの泥棒じゃん」と正義感だけはブレないココネ。落胆する二人だが、例のSNSにモモタロー名義で連絡が入っていた。東京に行こうと思っていることをSNSに連絡をすると、なぜか「そこにいろ」とだけメッセージが送られ、東京行きの新幹線チケットを駅員が持ってきてくれた。新幹線に乗り込み調子に乗って「お弁当が食べたい」と書き込むココネ。またしても弁当が手元に運ばれてくる。まさにそれは魔法のタブレットのようだった。ちなみに、渡辺のアタッシュケースはここで落とし物として駅員に渡しています。また、「そこにいろ」とメッセージを送ったのはもちろん父ではなく、父のスマホを没収した刑事です。

 

ココネの母の過去

ココネは母のことを何も知らなかった。生まれてすぐに母を亡くし、父からは何も知らされていない。東京までの新幹線の中、モリオが志島会長と母のことを調べてくれた。ココネの母は志島自動車の会長の娘。しかし、森川自動車のモモタローとの駆け落ち、などのスキャンダル情報はなく、志島自動車からは除名されているらしい。二人の出会いがどんなものだったのか気にしているかと思えば、ココネはまた眠りに付いていた。夢の世界、鬼が街を襲っている。それを止めるためにハートランド王国は機械で出来たロボット「エンジンヘッド」を対抗戦力にしているが、全く歯が立たない。エンシェンはその機械に魔法の力を与えるためピーチと共にエンジンヘッドに潜入する。エンシェンの魔法のタブレットにより力を与えたエンジンヘッドが自我を持ち動き出す。そして鬼に致命的なダメージを与えることに成功。しかし、勝手に動き出したエンジンヘッド気づいた乗組員は緊急の完全停止命令をエンジンヘッドに下し、エンジンを停止させる。その停止装置に向かうエンシェン。ピーチは乗組員と取っ組み合いになってエンシェンの道を開いている。室内から窓の外へ出て、エンジンヘッドの外壁を登り、頂上の停止装置を次々に稼働に切り替えていくエンシェン。最後の停止装置を稼働に切り替えた時、大きく機体が傾く。致命傷から再生した鬼がエンジンヘッドに攻撃してきたのだ。ピーチも外壁を登ってきており、エンシェンの帰りを待っていた。しかし、予想以上の機体の傾きに滑り落ちるエンシェン。ピーチが手を伸ばし、何とか落下を免れるエンシェン。

ひるね姫21

しかし、二人を繋ぎ止めているのはエンシェンの持つタブレットだ。タブレットを握るピーチは手に力を入れるあまり、タブレットにはヒビが入っている。その時、エンシェンの姿が大人の女性に変わる。それはココネの母、イクミの姿だった。今まで夢見ていたこの世界の主人公、それはココネではなく、母である森川イクミの物語だったのだ。イクミは「あなたが困った時、私は必ず戻ってくる。だから、それまでココネをお願いね」そう言って若き父モモタローの持つタブレットから手を離すイクミ。新幹線の中で目覚めるココネ。ココネは母のことについて何も言ってくれない父だと思っていたが、子供の頃聞かせてくれたおとぎ話全て、夢のお話は、全て母の物語であったことに涙するココネ。

ひるね姫24

 

怪しい二人組の正体

大阪でタブレットからSNSのメッセージを見て近づいてきた二人組とは別に、東京でも同じ作業着を着た男たちが待ち伏せていた。ココネを志島自動車本社に先に行かせ、仁王立ちするモリオ。しかし、その怪しい男たちはモモタローの元同僚だった。自動運転システム開発の際にモモタローとイクミと一緒だったことを説明され、時より例のSNSでモモタローとメッセージを交わしていたという。ココネのメッセージを見て新幹線のチケットや弁当を用意したのも彼らだ。また、彼らによるとモモタローとイクミの結婚後に志島との関係を断たせたのは渡辺だという。モリオがなぜタブレットを狙うのか理由を追求すると、返ってきた内容はそのタブレットの中身はココネの母イクミが書いた自動運転システムのオリジナルコードだった。それを使ってモモタローが独自に完成させたのが完全な自動運転システムだ。ちなみに彼ら曰く、志島自動車でさえオリンピックを直前に控えながら完璧な代物は出来上がっていないという。だからこそ、渡辺はタブレットを狙ったのだ。モモタローとイクミが完成させた自動運転システム、それを知っている元同僚たちは渡辺だけには渡したくないらしい。

 

ココネとお爺ちゃん志島一心

志島自動車本社に到着し、一般公開されているロビーへと入るココネ。そこは吹き抜けになっており、マスコットキャラのバルーンが浮かんでいた。垂れ幕には「心根ひとつで人は空も飛べる」と書かれており、それは森川家の標語と全く同じものだった。受付のお姉さんに自分が会長の孫であることと、会長に会いたいと話すが、当然冗談だと受け取られ、むしろ怒られる始末。志島本部の外にある庭園にて途方に暮れていたココネの近くを見知った顔の老人が通り過ぎる。志島一心だった。

ひるね姫12

声をかけ、庭園まで歩く際になけなしの小銭にで買ったお茶を一心に差し出す。自分の正体は打ち明けず一心と話し出すココネ。目的の人物に会えなかったことを一心に伝えると、次の目的を決めなさい「人生は長いようで短いぞ」と一心は言う。ココネは「いつそう思うたん?」と返し、一心から返ってきたのは「親不孝者の娘が、若くして天国にへと旅立ってしまった時からかもしれんな」という言葉だった。その後、一心はその亡くなった娘についてココネに話してくれた。

 

志島一心と志島イクミの確執

世に二人の確執として語られた出来事とは、志島一心と志島イクミとの自動車作りへの展望だった。イクミは既に自動運転についての展望を持っており、それを一心にも提案したが、当時の一心は到底受け入れられない提案だった。それが原因でイクミは志島自動車を去ることとなる。

 

夢の世界へと再び

イクミの話しを聞いていたはずのココネだったが、気づけば隣にいるのはハートランド王だった。王城には鬼が迫っている。ココネは話しを聞くうちに眠ってしまったらしい。自分の姿はもうエンシェンではなくココネそのものだ。自分が孫であることを打ち明けようとしていたココネだったが、王は行ってしまう。そこに現れたのは現実世界の渡辺こと夢の世界ではべワンだ。ココネはこれがただの夢ではないことはもう理解していた。そして、ついにココネはタブレットを奪われてしまう。格納庫に連れてこられたココネ。タブレットを奪ったべワンは最後の1機であるエンジンヘッドが鬼に倒されるのを待ち望んでいた。そして、自分が用意していた最終兵器である新型エンジンヘッドにタブレットの魔法を使い、無能な国王の前で有能さを見せつけ国王の座を奪う算段だ。タブレットから魔法を抜き取り、用済みとなったココネに返すべワンだったが、タブレットは新型エンジンヘッドの出撃航路に投げ捨てられる。エンジンヘッド用に組まれた櫓は高く、落ちればひとたまりもない。が、一瞬で判断しココネは落ちるタブレットを追うように飛び込む。助からない高さかと思われたが、下には人ひとりがやっと立てる幅があり、降り立ちタブレットを握りしめるココネ。そこへ、ハートランド王がやってくる。ジョイを見てハートランド王はようやくココネの正体に気づく。しかし、ここで鬼の襲撃による突然の衝撃に体制を崩したココネが櫓の下へ落ちそうになりますが、宙に吊るされた作業台のゴンドラに飛び移ります。しかし、何とかしがみついたはいいが、落ちる寸前の状態でジョイがゴンドラから覗き込む中、ココネは必死に捕まり命を繋いでいる。ここでべワン(渡辺)の陰謀は王(一心)に見抜かれます。ココネと一緒にいたジョイは王が娘エンシェン(イクミ)にプレゼントしたぬいぐるみだったからです。

 

モリオとモモタローがココネ救出に向かう

モモタローの容疑は、例のレジスタンスのメンバーにより晴らされ、保釈されたモモタローとモリオが合流する。「ココネがピンチ」というモリオの言葉に助けに向かう二人。志島自動車本社に着いたはずだった二人だが、モリオとモモタローが目にしたのはココネの夢の世界だった。中身がモモタローであるピーチは無理解のうちにモリオの軽い説明と共に格納庫へと向かい、新型エンジンヘッドへと乗り込むと、今にも手を離し落下しそうなココネをエンジンヘッドの手に乗せ、鬼を格納庫から蹴り飛ばし脱出する。外でココネを地面へと下ろすと、そのままピーチは鬼へとの戦闘へと向かう。操縦席は自転車のような形になっており永遠と漕ぎまくるモモタロー。べワンがココネから奪った魔法はインストールされているが、パスワードが入力されていない。しかし、手動運転ながら鬼を圧倒するピーチの姿に歓声が上がる。しかし、これを面白く思わなかったのはもちろんべワンで、べワンは全てが自分のものとならないならと、呪いの魔法を発動させる。その呪いはコウモリの形となりハートランド王国を覆い隠し街中に炎上をもたらした。コウモリは新型エンジンヘッドにも襲いかかりエンジンヘッドは動きを止め、炎上を始める。しかし、呪いのコウモリを放ったべワンにもコウモリが舞い戻り、べワンは断末魔と共に炎上し、いなくなってしまう。

 

モモタロー救出にココネとモリオが走る

ピーチだが中身はモモタローが乗る新型エンジンヘッドは動きを止めた。魔法を使うにはパスワードが必要だが、モモタローはそれを知らない。もうこの物語はエンシェンのものじゃない、ココネの夢であり物語なんだ、そうココネが思い物語の続きを描き始める。「ココロネひとつで人は空も飛べるはず。エンジンヘッド、お父さんとお母さんの思いを乗せて、ハートランドを救え」そうタブレットに打ち込み送信ボタンを押すココネ。

ひるね姫20

魔法が宿ったエンジンヘッドは息を吹き返し、町の炎上を消し飛ばした。そして、モモタローはコウモリたちの炎上全てをを請け負い、羽を生やしたエンジンヘッドが宇宙へと向かう。モモタローの乗るエンジンヘッドはコウモリに包まれ無重力の中、動きを止める。それを見たモリオがモモタローが自力で帰ってこられないことに気づく。助けたいが為す術がないココネとモリオ。しかし、そこに家へ戻るよう設定したはずのサイドカーハーツが現れる。ハーツに乗り込み、空をかけ父を助けにいくココネ。エンジンヘッドにたどり着くが、夢はそこで覚める。

 

モモタローがココネを救出!?

ココネが目を覚ますと、父を助けに行ったはずの自分は、30階も吹き抜けになっている志島自動車本社の中央で落下しようかというその瞬間だった。トラス状に組まれた鉄骨に手をかけココネの手を何とか繋ぎ止めるモモタロー。夢から覚めると完全に立場が逆転していたのだ。イクミの最後の言葉「あなたが困った時、私は必ず戻ってくる。だから、それまでココネをお願いね」その言葉がモモタローには聞こえた気がした。そして、1階のロビーには自動運転でハーツが飛び込んで来る。ロビーの頭上に浮かぶバルーンのワイヤーを巻き込み中央近くで停止するハーツ。それを見たモリオがハーツの意図を汲む。

ひるね姫23

ロビーのバルーンはココネたちの真下に間一髪で間に合い、二人は助かることとなる。マスコミに囲まれ困惑するモリオとココネだったが、そこに一心が現れる。「自動運転、完成させていたのか」とつぶやく一心。そして、ココネは自分が孫であることを打ち明ける。場から逃れようとするモモタローだったが、それを見つけたココネはマスコミの前にモモタローを引きずり込み、ココネの手を介し二人は握手するのだった。

 

事の顛末

モモタローとイクミが完成させた魔法、自動運転システムの提供により東京オリンピックに使われた志島自動車の自動運転は大成功。それにてモモタローと一心との壁はなくなり二人は和解した。モモタロー家を訪れた一心と縁側で3人で座るココネたち。一心をお爺ちゃんと呼び、東京の大学に行くことを考え始めるココネ。物語は離れていた家族を繋げ、終わりを迎える。

 

感動のエンドロール

エンドロールではモモタローとイクミの出会いから自動運転システムの開発、結婚にココネの誕生、とダイジェストが主題歌の「デイ・ドリーム・ビリーバー」と共に流れます。亡くなった母への想いが書かれた歌詞ということで、非常にマッチングした曲を持ってきていますね。そして、自動運転システムの初の試験決行日と思われる日に、モモタローが赤子のココネを抱え、不安そうに運転席のイクミを見ています。そして、イクミは車を発進させ、ホワイトアウトしていき映画は終わります。

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映画「ひるね姫」の考察と解説

エンシェンと魔法のタブレット

Huluで独占配信された「エンシェンと魔法のタブレット」
劇中でも登場しますが、ココネの母イクミの現実をモモタローが
幼いココネに物語として聞かせたもの。

その物語がイクミの現実で起こったことであったことを
ココネはこの映画の中盤で気づきます。

 

魔法とは

この映画の魔法は自動運転の比喩であり

魔法=自動運転

です。

それが夢と現実の行き来により
映画を見ていくと少しずつ分かってきます。

 

「今朝から私が見てるこの夢、現実と繋がっとるん」

モリオが初めてココネの夢に登場した時に
エンシェンの姿でココネがモリオに放った言葉。

夢の世界で「ピーチが捕まったから助けに行ってくれ」とエンシェンに言い
ウッキーとタキージは衛兵と戦っていたが

現実では高松に迎えに来た雉田さんとモリオ父は
ココネとモリオの姿がなく現地警察ともめていたらしい。

と現実世界と夢は繋がっていたことが分かる。

この時、ココネとモリオはハーツの自動運転により
大阪へと眠ったまま高速を走っていた訳だが。

 

志島技術研究所

モモタローが派遣社員として働いていた職場で、イクミと出会った場所でもある。

 

ヒル・マウンテン

夢の中でエンシェンと共にピーチがハートランド王国から逃げた場所となっているが
ヒル(丘)マウンテン(山)ということで岡山県ですね。

もっと言えば、後の森川自動車、ということになるかと。

ピーチもモモタローの桃をとっただけですし
結構ネーミングに関しては分かりやすく作られていますね。

 

エンドロールで描かれるイクミの最後

エンドロールではモモタローとイクミの出会いがダイジェストで描かれ
イクミが自動運転の実験をするのを最後に画面がホワイトアウトしていきます。

個人的には自動運転の実験中の事故によりイクミが亡くなったのだと思っていたのですが
いや、それ自体は合っているのですが

小説も買って後で読んでみたところ
どうやら、自動運転システムは完成していて
システムの問題ではなく、不運にも別の自動車との接触事故により亡くなった

という設定のようです。

 

映画「ひるね姫」の感想と評価

神山健治監督の2017映画作品ということで期待していましたが

非常に良かったです。

事前に「エンシェンと魔法のタブレット」も予習していたのですが

途中までは本気で「魔法」
という概念が存在する世界観だと思って見ていました!

というか、そういう風に見えるように作られていますね。

亡くなった母と、彼女が残した自動運転システムのオリジナルコードをめぐり
渡辺の陰謀に巻き込まれていく訳ですが

まさか、そんな権利の奪い合いみたいな物語だとは
全く予想していませんでした。

その現実と夢の世界の行き来がまた面白くてよく作られてるなぁ
というのが本音ですね。

権利の奪い合いを普通に描いても面白くないから
夢という設定でやっちゃおうというのが良いですね。

作画はもちろんのこと、3Dも綺麗なので迫力もあるので
見に行って損はない作品に仕上がってます!

また、家族愛が描かれていてすごく泣ける内容にもなっていて
家族愛に弱い方とか見れば号泣ものですね(笑)

ハーツというサイドカーは
攻殻機動隊のタチコマを思わせるデザインで可愛いです。

 

映画「ひるね姫」は見に行くべき?

神山健治監督だから、とかそういったのは置いておいて

神山健治ファンだとかそうでない人もどちらも
アニメ映画として最高に楽しめて泣ける作品として観に行くべき。

涙腺の弱い方はハンカチをお忘れなく。
エンドロールでは泣かされることになるので(笑)

また、少し注意なのは子供連れで見に行く場合。

夢と現実の行き来とか権利の奪い合いみたいな話は
子供には理解するのが少し難しい内容かなぁ、と感じました。

なので、大人同士で行くのが
見終わってからの考察とかも楽しめると思います。

 

映画「ひるね姫」の挑戦

読売新聞の特集に載ってたのですが

映画「ひるね姫」ですが
驚いたことに絵コンテから原画までほぼデジタルだという。

アニメといえば原画は今だに紙媒体が常識で
作画のほとんどをペンタブレットで行うなど常識外なのだ。

しかし、ひるね姫は完全デジタル化を目指したと言っており
ほぼ全ての工程をタブレットとPCで行っているのだ。

革命ですねこれは。

でも普通に考えればタブレットの方が
間違いとかボタン一つで修正出来たり、紙もいらないし
慣れれば作業効率は格段に上がりそうですよねー

って感じもします。

また、描き終えた原画をすぐにアニメーションにでき
声優の声をその場で当てられたりするそうなので

今まで、声優の録音とそれに合わせた
原画の動きなど打ち合わせがあった部分を
大幅にカット出来そうなことが素人目でも分かるくらいです。

今後は間違いなくこういったデジタルの方向に業界も向かっては行くと思いますが
業界全体の足取りは重そうですね。

 

映画「ひるね姫」の舞台、聖地岡山県倉敷市児島

ここからは映画「ひるね姫」の舞台となった
岡山県倉敷市児島、ココネの実家である森川自動車がある
下津井あたりを調査していきたいと思います。

岡山県は聖地巡礼にも力を入れているようで
聖地巡礼マップなども用意しているみたいですね。

最近は映画と聖地のタイアップも多いので盛り上がって良いですよね。

 

田土浦坐神社

田土浦坐神社(たつちのうらにしますじんじゃ)
読めませんよね普通、海外の観光客から見たらもはや呪文ですね。

映画「ひるね姫」でも非常に印象的な瀬戸大橋と
岡山県倉敷市児島下津井の港が一望できるロケ地でありビューポイント。

聖地巡礼では撮影必須のポイントですね。

ひるね姫舞台1

ひるね姫舞台2
引用元:https://www.okayama-kanko.jp/

神社の鳥居を通ると長い階段が続き
その途中から見れるのがこのひるね姫のタイトルが載っている
この風景という訳です。

詳細住所:岡山県倉敷市下津井田之浦1-15-30

 

田之浦漁港前のバス停

東京の大学から帰省していたモリオとココネが再会する
田之浦漁港前のバス停前で、ココネがいつも通学に使っているバス乗り場。

ひるね姫舞台3

Google Earthから探してきました。
クリックやドラッグで周りを見渡せますので是非お試しあれ。

 

県道21号線

ココネがモリオとの再会直後に、学校へ向かう時に映るシーン。
田之浦漁港前のバス停とは丁度、瀬戸大橋を挟んで反対側。

映画の予告映像にもありますが
ココネとモリオが乗ったバスは下津井電鉄の『下津井循環線』。

ひるね姫舞台4

こちらもGoogle Earth。

 

香川県高松空港

渡辺にジョイとタブレットを奪われた後に奪還に高松空港へと向かうココネとモリオ。
到着した高松空港のビューポイントはおそらくこの辺。

ハーツを運転するモリオが最初にバイクをとめたのもこの辺りかと思います。

Google Earthですので、クリックやドラッグで周りが見渡せます。
映画見に行った方は、アニメの現場が蘇るかと思いますので
是非お試しあれ。

この後、ココネが渡辺の持つスーツケースごとジョイを奪い返すのですが
その時に下り坂になった幾つものヘアピンカーブを突っ切って
草が茂った坂を走るのですが、それも空港のすぐ側にありました。

←高松空港 連続ヘアピンカーブ→

実際は高松空港から出るには見えてる道を真っ直ぐ直進するだけなので
連続ヘアピンカーブは使わなくて良いはずですが、そこはアニメの演出ということですね。

 

香川高松空港 → 神社

高松空港で渡辺からジョイとタブレットを奪い返し
香川県内で立ち寄る神社、おそらく吉岡神社ではないかと。

小説版によると、香川最終出口を降り、丸亀方面へ
という記載があったので、高速の坂出出口を降り、丸亀市の方へと
向かっていくと右側にあります。

吉岡神社

 

大阪道頓堀橋

香川の神社にいたはずが目を覚ますと大阪の道頓堀橋の歩道に。

早朝に警官に職質されそうになりますが
警官が立っていたのが階段の上
ココネとモリオがハーツを駐車させていたのは階段の下の踊り場かと思います。

以上、舞台調査と映画のネタバレの全貌でした。

聖地に関しては、他にもあると思いますが
詳しいものは聖地巡礼ガチ勢に任せようかと思います。