この記事ではマクロスΔ(デルタ)の世界観の考察を書いていきます。
特に前作マクロスFとの世界観の違いと繋がりを時間軸を基準にして解説します。
またマクロス初代から受け継がれている設定や背景が非常に重要になってくると
個人的には思っているのでその辺も詳しく書いていこうと思います。
マクロスシリーズの時間軸と年代
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マクロスΔの時間軸は前作マクロスFから8年後
マクロスFで描かれた新たな惑星の発見
マクロスΔの時間軸はマクロスFから8年後の世界です。
マクロスFが2059年だったので、マクロスΔは2067年ということになる。
マクロスシリーズの時間軸で言えば最も未来の話になります。
マクロスFでは人類が長距離移民船団(マクロス・フロンティア船団)で生活し
新たな新天地を目指して航行している最中という話でした。
そんな中、宇宙生物バジュラと交戦することとなるフロンティア船団の人たち。
最終的にはバジュラの本星とされる惑星を発見しバジュラより譲り受けることとなる。
つまり、ずっと移民船団での暮らしを余儀なくされていた人類が
新たな惑星で生活をすることになるかもしれない
そういったことを思わせる終わり方でした。
移民船団から惑星へ
実際マクロスΔではマクロスFからたった8年後の時間軸の世界で
複数の惑星があり、人間とゼントラーディ、新しい種族が共存している。
そんな前作マクロスFとの繋がりを感じる世界観に置き換わっています。
マクロスΔ第5話のアバンタイトルでも
「生存可能な惑星を発見し入植を始めた」
「それらの惑星の中には先住民がいることも少なくなかった」
ということがナレーションに入っています。
移民船団からたどり着いた惑星には既に別の種族が存在していたことになる。
マクロスΔ第5話アバンタイトル映像
海に浮かんでいるのが先住民、空からやってきたのがマクロス長距離移民船団。
移民船団のナンバリングは不明、アバンタイトル映像でも文字が細かすぎて特定できませんでした
ですが、今後シナリオが進むにつれて発覚する可能性はあります。
新たな種族の登場
前作マクロスFでは人間とゼントラーディ(巨人族)が主な種族でした。
TVシリーズいうと
前作のマクロスFでは宇宙生物バジュラ
前々作マクロス7ではゾラ族や未知の生命体プロトデビルンなど別の種族、生命体もちょこっと出てきますが
基本的に今までのマクロスシリーズでは人間とゼントラーディの2種族での構成で話が進んできました。
しかしマクロスΔになってヒロインのフレイア・ヴィオンが
ウィンダミア人という新たな種族という設定で登場しました。
(元からウィンダミアという惑星にいた先住民ということになる)
ウィンダミア人は運動神経と引き換えに短命な種族と劇中でも言われていたので
今までのマクロスシリーズの人間やゼントラーディとは全く違った種族だということが分かります。
そんなウィンダミア人のフレイアですが
方言を喋っていると話題になっていたので
フレイアが何弁を喋っているのかを記事にしてみました
よければこちらも見てみてください↓
マクロスFからたった8年で惑星間航行が可能なった理由
惑星にたどり着くまでに描かれた長距離移民船団の軌跡
まず前作マクロスFのアバンタイトル映像だが
マクロスF(フロンティア)は数えて25番目の移民船団ということになっている。
2012年に地球から
2014年に惑星エデンから
多数の長距離移民船団が出発している。
ちなみにTVシリーズで描かれたマクロス7とマクロスFは
両方移民船団の名前で、地球から出発した移民船団を元にした話。
画像でも分かるようにやはりマクロス7とマクロスFは地球から出発している。
この後、地球から出発した移民船団のひとつが惑星エデンにたどり着き
その惑星エデンから多数の移民船団が出発している。
アニメ「マクロスF」では地球から出発したマクロス・フロンティアと
惑星エデンから出発したマクロス・ギャラクシーの2つの移民船団が登場する。
マクロス・フロンティアとマクロス・ギャラクシーはTV版では交戦することになる。
劇場版ではバジュラとの交戦でマクロス・ギャラシーは破壊される。
長距離移民船団がたどり着いた惑星
マクロスシリーズの設定で分かっているだけでも
これらの長距離移民船団が惑星へだどり着いている。
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惑星ラクスについてはマクロス7で登場するがプロトデビルンによって消滅してしまう惑星。
設定で判明しているのはこれらだが
今後のマクロスΔの展開によっては、どの船団がどの惑星にたどり着いたなどの
経緯なども明らかになっていくのかもしれない。
だが、これらの設定から明らかに複数の船団が惑星にたどり着いており
その他の船団も惑星にたどり着いていると予想される。
新たな惑星の種族との共存
マクロスΔの第1話のアバンタイトルでこんなナレーションが入っている。
「様々な異星人と遭遇し、一大星間文明を築きつつあった。」
つまり、人間が移民船団によって新たな惑星にたどり着き
様々な異星人と出会い、現在は共存しているということになる。
惑星間の文明については
移民船団で生活していた人間の文明によるものだと推測される。
マクロスFでも移民船団同士の通信という描写があったので
惑星間の通信と航行を可能にしたのは
移民船団が様々な惑星にたどり着いた結果だといえるだろう。
マクロスΔに受け継がれるマクロス初代からの設定と背景
プロトカルチャーによる人類や他種族創造の歴史
プロトカルチャーはマクロスシリーズの時間軸でいうと最も古い知的生命体で
銀河を支配していた存在。
人間やゼントラーディはプロトカルチャーの高度な技術によって生み出されたとされている。
ゼントラーディは元々プロトカルチャーが戦争をするために
遺伝子操作によって作った種族で、人間の約5倍の大きさで巨人族とも言える。
プロトカルチャー同士の戦争のために作られたゼントラーディだが
遺伝子レベルでプロトカルチャーには手を出せないように作られていた。
しかしゼントラーディは暴走し
プロトカルチャーは自らが作った戦闘種族によって滅ぼされる。
なので、マクロスシリーズに登場する人間やゼントラーディは
プロトカルチャーによって
遺伝子操作などで生み出された種族の末裔ということになる。
マクロスFよりアルトとクラン
プロトカルチャーとマクロスΔに登場する新たな種族との関係
マクロスΔに新たに登場する人種とマクロスシリーズの繋がりは
やはりプロトカルチャーによる種族の創造だろう。
マクロスシリーズでの人間とゼントラーディは
プロトカルチャーによって作られた種族でしたね。
ではマクロスΔで登場する新たな種族はどうなのか?
これもプロトカルチャーによって生み出された種族です。
第5話のアバンタイトルで
「高度な文明でこの銀河に君臨したプロトカルチャー
彼らの生み出した子供たちが数十年の時を経て会いまみえるということでもあった。」
というナレーションが入っています。
ここで言う「子供たち」は人間とゼントラーディ、またはその他惑星の種族を指します。
「数十年の時を経て」というのは人間が移民船団でやっと惑星にたどり着いたことを意味しています。
つまりはマクロスΔで登場する惑星の種族もプロトカルチャーによって作られた種族だということ。
地球から旅立った人間やゼントラーディの他にそれぞれの惑星で
プロトカルチャーによって生み出された異星人が元から存在していたことになります。
ということは、マクロスΔに登場するヒロインのフレイア・ヴィオンは
ウィンダミア人と言われていますが、このウィンダミア人という種族も
人間やゼントラーディ同様プロトカルチャーによって生み出された種族ということになりますね。
このあたりがマクロス初代から受け継がれる重要な繋がりで
マクロスΔの世界観を理解して楽しむ大事な設定だと思います。
マクロスFからの時系列は詳しくこちらでも解説しているので
こちらも一緒に読んでいただけるとよりマクロスΔを楽しんで頂けると思います↓